飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

研究紀要の読み方

2014年01月18日 13時34分40秒 | 教育論
研究指定を受けた学校では例外なく、研究紀要が作成される。
この研究紀要を読んでいて、違和感やズレを感じることが多い。
感じていても指摘することは少ないのだが。
この違和感について、いくつか書いてみる。

巻末には必ず「今後の課題」が書かれている。この課題を解決する研究を継続して、成果を発表する研修をみたことがない。解決する活動があっての課題である。
書くからには、それなりの覚悟が必要である。

「研究の成果」について。研究を通して言えることはいくつあるのだろう。3つも4つも書いてある研究紀要があるが、はたして1,2年の研究でそんな成果が表れるのだろうか。
一つあればいいのではないか。

授業後の検討会で、効果がないとか適切な方法ではなかったと指摘された点も研究紀要ではとてもよかったとなっている。たまたま研究授業だけがまずかったのかもしれないが、一部だけが良いとか、悪い授業はありえない。
だから、力量のある教師が参観すれば、たとえ5分であろうと、授業者の能力がわかる。
ダメだった、効果がなかったということであればそれを誠実に書くべきである。

参考文献について。
引用文献と参考文献の違いを明確にする。

用語の一貫性の問題。
言葉の解釈がゆれることが多い。
また、言葉の意味を正確に使用する注意も必要だ。
「しかし」と「しかしながら」は意味が異なるし、「自ら」は「おのずから」なのか「みずから」なのかを明確にする。

用語は一貫して使う。
言い換えはできるだけ少なくする。

観点と視点の違いを明確にする。
視点には、狭い範囲を視線を集中してみる。
特定の人や組織。団体などの利害に基いて物事を見る場合に使う。
それに対して、観点は、考え方とか思考の意味があるので、事前にある程度の意見や思想があって、それに基いて客観的に物事を見る場合に使用する。

saitani

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学級づくりの柱

2014年01月18日 13時23分48秒 | 学級経営
良い授業をするためには2つのことが必要になる。
一つは、教材研究、もうひとつは発問・指示の研究である。

特に、発問・指示に関する研究がなされなければ、子供の主体的な参加や子供の知的な活動がなくなる。

授業の骨格があるように、学級経営にも柱となることある。

1 組織論
2 活動論
3 指導論

以上の3つである。

1は子供の生活のすべてが子供自身の運営によって快適に過ごせるための役割分担と計画に関することである。
2は、当番活動に代表される定期的に(毎日)繰り返される同一手順の仕事と係活動に代表される不定期に様々な手順で作られる活動である。
3は、指導者である教師が夢を描き、成功した場面、さらに最後の後始末まで具体的にイメーシできること。また、常にぶれのない指導を持続させ、ときどきチェックすること。さらに、そのときどきの子供の活動をほめることである。

saitani

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会議と経営

2014年01月11日 16時42分09秒 | 教育論
組織には、会議が必ず存在する。
この会議には、四種類あるという。

1 伝達会議…情報伝達
2 創造会議…問題解決
3 調整会議…組織ごとの調整を図る
4 決定会議…企業行動を決定する

もちろんこの目的が複合的に存在することもある。

最近よく耳にするブレインストーミングという話し合い形態がある。
これは自由連想の思考力を利用して、メンバーが思いつくままにデータやアイディアを出す。
ルールは、批判厳禁、自由奔放、質より量、結合改善。
デメリットとしては、声の大きな人、地位の高い人、積極的な人の発言が場を支配しやすいことがあげらる。

経営形態では、集団の2・6・2の法則が引用される。
これは、優秀な人材が2割、平均的な人が6割、レベルが劣る人が2割いるとされる法則である。
欧米の経営形態はこれに基づき、2割の優秀な人物(エリート)を徹底して突っ走らせる。
他は、平均的な人間とみて徹底したマニュアル化によりレベルを揃えるという考え方である。

これに対して日本的な経営スタイルでは、すべての人々を平均以上に押し上げる手立てをとる。
レベルより劣る2割の人間を集団によりカバーする平均主義である。

saitani


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不可能とは

2014年01月03日 13時40分51秒 | 人生論
鍵山秀三郎

自分が正しいと信じてやろうと思ったことはやめないことですよ。
そこからしか物事は活路を見出せいないと思います。

私が何かをやろうとした時、「そんなことは不可能だ」と言われたことはたくさんありました。
でも、今になってみるとすべて可能になっています。
それは私がやろうとしたことが、たまたまはるか遠くにある目標だったということだけです。
普通の人は遠いことを不可能といってしまう。
私はそうじゃないと思っています。
そして、一歩一歩近づいていけば必ず到達すると信じています。

レーナ・マリア

もしも、私が自分のできないことばかりに目を向けていたら、私の人生はとてもつまらないものになっていると思います。
今自分がひとのためにできることに目を向ける。
それは小さなことでもいいのです。
そうやってお互いに励まし合ったり、配慮し合うことで、最上の幸福や勇気を得ることができます。
そこから新しい希望がみつかるのではないでしょうか。

坂井三郎

勝つこと以上に負けないことが大事

運命だからとはじめから諦めちゃいけない。
運命とは命を運ぶと書く。
自分の命を自分で運んで、自分の道を開くしかない。

五省
一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか
真心に反する点はなかったか
一、言行に恥づる勿かりしか
言行不一致な点はなかったか
一、気力に缺(か)くる勿かりしか
精神力は十分であったか
一、努力に憾(うら)み勿かりしか
十分に努力したか
一、不精に亘(わた)る勿かりしか
最後まで十分に取り組んだか

武者小路実篤

何でも人並み以上になろうと思えば、人並み以上の努力と決心が必要である。

saitani

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職人芸

2014年01月03日 11時32分08秒 | 学級経営
様々な問題が指摘されている教育。
その教育で現在の課題は学級崩壊である。
どの学校も程度の差はあるものの学級崩壊の芽は潜在的に存在する。
その学級を組織し働きかけをしていくことを学級経営をという。
考えてみれば学級に経営という言葉がつながるのは違和感がある。
営利目的ではない教育に会社経営と同じ言葉が使用されているからだ。

経営が使われている以上、そこには企業と同じ仕事に対する厳しさ原理原則が存在する。

プロと呼ばれるには、優れた技術とそれを使いこなす技能、そして、スジの通った人生哲学が必要となる。

永六輔さんの言葉。
「私もいっぱしの大工になりました」って威張っている職人がいたけど、いっぱしというのは、いちばんはしっこということなんだよね。
 威張って言う台詞じゃない。

目立たないように生きる、
昔はそういう考え方でしたよね。
今は、目立たうように生きる、そうなっていますよね。


松下幸之助の言葉。
経営者は社員の前で血の滲むような努力を見せなければダメですよ。
そうすれば十人のうち三、四人はついてくるでしょう。
その人達と一緒にやっていけば十分です。

褒められたい、認められたい、そういう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります。

一人の人間として真に求められるものを見失うこと無く、日々過ごして行きたい。

saitani

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"I am only doing what I can do." 

2014年01月02日 19時13分39秒 | 人生論
もうだいぶ前に知ったお話である。
テレビのCMにも使われていたので知っている人も多いと思う。
雑誌を読んでいた時に出てきたので思い出した。

「ハチドリのひとしずく」

森が燃えていました。
森の生きものたちは
われ先にと
逃げて
いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして
いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディは
こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ。」

今年も自分のできることをたとえ微力であっても続けていこうと思う

"I am only doing what I can do." 

「私は私にできることをするだけ。」

saitani

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平成26年 20014年 謹賀新年

2014年01月01日 23時36分09秒 | 人生論


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

平成25年のスタート。
初日の出。
元旦マラソン。

新しいことに常に挑戦を続けたい。
そして、日々を大切にして意味のある時間を過ごしていきたいと思う。

saitani

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