飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

外国語活動とモジュール学習

2016年11月10日 11時12分54秒 | 教育論
時期学習指導要領において小学校の中学年で外国語活動が導入され、高学年で外国語が教科化される。
各学年に配当される時間は中学年が年間35単位時間、高学年が年間70単位時間である。
時数として中・高学年それぞれ年間35単位時間増となる。
現在でも、時数は多く、1週間の週時程は満杯に近い状態にある。

その打開策の一つとして考えられているのが、短時間学習であるもモジュール学習である。
ただし、実施については様々な配慮が必要であり、安易に設定することは避けるべきである。

例えば、次のような工夫である。
①短時間学習に応じた教材、さらには教科書の在り方について検討し工夫する
②現在のモジュールや帯の時間割を参考に外国語の場合を想定して時間割を研究する
③45分などのまとまりのある時間の授業と短時間学習の組み合わせ方を研究する
④4技能の学習活動およびその組み合わせ方やICT活用等学習活動の在り方を研究する
⑤専科教員やALTと学級担任の指導の組み合わせや指導体制について研究する

saitani

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プログラミング教育

2016年11月10日 09時31分35秒 | 教育論
平成32年、2020年より、小学校においてプログラミング教育が必修化される。
プログラミング教育が求められる背景や意義について次のように述べられている。

身近なものにコンピュータが内蔵され、プログラミングの働きにより生活の便利さや豊かさがもたらされていることを理解し、そうしたプログラミングを自分の意図した活動に利用していけるようにすることもますます重要になっている。
将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる「プログラミング的思考」などを含むプログラミング教育の実施を、発達の段階に応じて位置づけていくことが求められている。

それぞれの学校で求めれていることも異なる。
小学校…プログラミング教育を行う単元を位置づけること
中学校…技術・家庭科技術分野においてプログラミング教育に関する内容を倍増すること
高校…情報科の共通履修科目の新設
この流れのなかでプログラミング教育を深めることをねらいとしている。

では、小学校においてはどのような学習を進めていけばいいのか。
「小学校におけるプログラミング教育の在り方について」(議論のとりまとめ)において次のように示している。

子どもたちが、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験しながら、身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気づくこと、各教科で育まれる思考力を基盤としながら基礎的な「プログラミング思考」を身につけること、コンピュータの働きを自分の生活に生かそうとする態度を見につけること。

留意点としては、「コーディングを覚えることが目的ではないことを明確に共有する」「『主体的・対話的で深い学び』の実現に資すること」「学習を通じて子どもたちが何に気づき、何を身につけるようにするのかなど、指導上のねらいを明確にする」の3点を示している。

具体例として次の様のことがあげられている。

理科…電器製品が効率的に動くようにプログラミングが活用されていることに気づかせる
算数…コンピュータで図を作成し、プログラミングと数学的な考え方の関係に気づかせる
音楽…コンピュータで様々な長さ、高さの音の組み合わせを指示して作曲する
図画工作…描いた絵をコンピュータに取り込んで動かし異なる視点で美しさを感じ取る
総合的な学習の時間…暮らしとプログラミングの関係を考える
特別活動…クラブ活動などでの実施

これらに対する教員の研修やスキルアップも課題となる。

saitani

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソーシャルスキルトレーニング2

2016年11月10日 09時13分45秒 | 教育論
ソーシャルスキルトレーニングの基本的な展開

①インストラクション(教示)ー教えたいスキルとねらい・学んだときのメリットとスキルが欠けているときに起こる展開
②モデリングーモデルを示し、観察させ、真似させる
③リハーサルー教師、子どもによるデモンストレーション・写真、VTR、漫画、絵本を見ての話し合い・ロールプレイ
④フィードバックーインストラクションにしたがって実行した行動、モデリングやリハーサルで示した行動に対して、適切である場合にはほめ、不適切な行動レベルについては修正点を示す。
⑤定着(一般化)ー教えたスキルが日常の実際場面で実施されるように促す・学校から家庭や地域に広げる・クラスの友達から子どもや兄弟や周囲の大人に広げる

ソーシャルスキルは、どの子にも必要なスキルである。
重要視されている生きる力も、適切なスキルを身につけることによって、発揮される。
実施される際にも、何を見つけさせるのか、どんなスキルが個々の事例に対して効果的なのかを常に考える必要がある。

saitani

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソーシャルスキルトレーニング1

2016年11月10日 07時58分44秒 | 教育論
対人関係でトラブルを起こす子どもたちが多くなっている。
円滑な人間関係を営むためには、多くのスキルや方法を身につけるん必要がある。
人とうまくやっている人は、生活の中で学んだり、人が教えられたりして、自然と身につけて場面に応じて判断し、行動している人である。

個々の子どもたちの生育環境は異なり、学ぶべきスキルの習得にも差がある。
そこの手順を明確にして、指導していくのソーシャルスキルトレーニングである。
文書には「基礎・基本の知識と技能・態度」を身につけさせることを目的とする書かれている。
これは学校教育のみならず、家庭教育を基盤として小学校入学前から身につけさせるものであることは言うまでもない。

ソーシャルスキルトレーニングの視点と手法を整理すると次の様になる。

①対人、人と関わり方を知識と体験で学ぶ。
②体験の積み重ねで学習する技法で、認知行動療法の一つである。
③基本原理=教えられ・まねをして・試してみて・結果から学ぶ
④進め方は=インストラクション(教示)・モデリング(模倣・真似)・リハーサル(ロールプレイ)・フィードバック(検証)・一般化(活用)
⑤基本的なソーシャルスキル=あいさつ・自己紹介と他者紹介・上手な聞き方・質問する・中間の誘い方、断り方・ほめる・人の感情を理解する・怒りをおさえる・ストレスに対処する・問題を解決する・人を励ます
⑥トレーニング=相手の反応を読み取る・意思決定の具体的な過程をトレーニングする・自己主張訓練、系統的奪還法(不安や恐怖を段階的に解消する)・どのように振る舞えば良いのか

saitani

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする