子どもたちに「なぜ勉強する必要があるのか?」と問われたら教師だったらなんと答えるだろうか。
自分のためだよ。
賢くなるためだよ。
自分の望む学校に入るためだよ。
夢を実現するためだよ。
いろんな答えがあると思う。
どれも間違いではない。
しかし、勉強をする意味をきちんと考えられないと努力の方向性を間違えたり、途中で挫折したりすることが多い。
自分は、大学を出たばかりで教師のなりたての時には次にように話していた。
「勉強する意味は、こんなふうに自分は考えています。
私が通っていた予備校の先生が言っていたことですが。
厳密に言うと、いい大学になぜ行った方がいいのかということになるかもしれないけど。
一つは、学生時代のアルバイトとして一番効率がよく時給がいいのは家庭教師です。
この家庭教師として声がかかる大学は限られています。
2つ目は、へんな劣等感を感じずにすむということです。
人間は、本能的に劣等感をもったり、優越感をもったりしてしまいます。
気にしないようにしても気になるのが人間です。
そんなときに優越感をもつことや劣等感をもつことはまったく無意味ですが、そんなことで悩む機会は少なくなります。
3つ目は、職業選択の幅が広がるということです。
たとえば学校の先生になるには、大学を出て、教職課程で単位をとって免許状を取得する必要があります。
高校を出ただけでは先生にはなりません。
世の中には大学を出ていないと採用試験が受けられない場合もあります。
大学を出ると言うことはそういった選択肢が広がるということです。」
若い頃はこんなふうに考えていた。
ちなみに、フーテンの寅さんはこんなふうに映画の中で答えている。
第40作『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』の中で披露された名言。
吉岡秀隆演じる、甥っ子の満男に「何のために勉強するのかな?」と問われた寅さんは、こう返している。
「人間、長い間生きてりゃいろんな事にぶつかるだろう。そんな時、俺みてえに勉強してないヤツは、振ったサイコロの出た目で決めると か、その時の気分で決めるよりしょうがない。
ところが、勉強したヤツは自分の頭で、きちんと筋道を立てて、“はて、こういう時はどうしたらいいかな?” と考える事が出来るんだ。
だからみんな大学行くんじゃないか、そうだろう」
さすが納得する言葉だ。
言い換えれば、勉強する意味は、新しい価値観や新しい視点をもつためにすると言ってもいいかもしれない。
多様な価値観や創造性を働かせて、その時点での最善の道を選択できるということだと思う。
最近は、これに加えてこんなことも考えるようになった。
我が子が「なぜ勉強する必要があるのか?」聞いてきたらなんと答えるか。
その親は次にように答えたという。
親は目の前にあるコップを指さして、
「国語的に言うなら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数的に言うなら『200㎖のコップに半分残っているお茶』、社会科的に言えば、『中国産のコップに入った静岡産のお茶』、理科的に言うなら『カテキンを大量に含む植物から抽出した成分を含む液体』と色々な視点で一つの事象を分析表現できる。
広い視野で物事を考えられ、それを言語化もできる。
このことにより自分自身の心も自由にすることができる。」
satani
自分のためだよ。
賢くなるためだよ。
自分の望む学校に入るためだよ。
夢を実現するためだよ。
いろんな答えがあると思う。
どれも間違いではない。
しかし、勉強をする意味をきちんと考えられないと努力の方向性を間違えたり、途中で挫折したりすることが多い。
自分は、大学を出たばかりで教師のなりたての時には次にように話していた。
「勉強する意味は、こんなふうに自分は考えています。
私が通っていた予備校の先生が言っていたことですが。
厳密に言うと、いい大学になぜ行った方がいいのかということになるかもしれないけど。
一つは、学生時代のアルバイトとして一番効率がよく時給がいいのは家庭教師です。
この家庭教師として声がかかる大学は限られています。
2つ目は、へんな劣等感を感じずにすむということです。
人間は、本能的に劣等感をもったり、優越感をもったりしてしまいます。
気にしないようにしても気になるのが人間です。
そんなときに優越感をもつことや劣等感をもつことはまったく無意味ですが、そんなことで悩む機会は少なくなります。
3つ目は、職業選択の幅が広がるということです。
たとえば学校の先生になるには、大学を出て、教職課程で単位をとって免許状を取得する必要があります。
高校を出ただけでは先生にはなりません。
世の中には大学を出ていないと採用試験が受けられない場合もあります。
大学を出ると言うことはそういった選択肢が広がるということです。」
若い頃はこんなふうに考えていた。
ちなみに、フーテンの寅さんはこんなふうに映画の中で答えている。
第40作『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』の中で披露された名言。
吉岡秀隆演じる、甥っ子の満男に「何のために勉強するのかな?」と問われた寅さんは、こう返している。
「人間、長い間生きてりゃいろんな事にぶつかるだろう。そんな時、俺みてえに勉強してないヤツは、振ったサイコロの出た目で決めると か、その時の気分で決めるよりしょうがない。
ところが、勉強したヤツは自分の頭で、きちんと筋道を立てて、“はて、こういう時はどうしたらいいかな?” と考える事が出来るんだ。
だからみんな大学行くんじゃないか、そうだろう」
さすが納得する言葉だ。
言い換えれば、勉強する意味は、新しい価値観や新しい視点をもつためにすると言ってもいいかもしれない。
多様な価値観や創造性を働かせて、その時点での最善の道を選択できるということだと思う。
最近は、これに加えてこんなことも考えるようになった。
我が子が「なぜ勉強する必要があるのか?」聞いてきたらなんと答えるか。
その親は次にように答えたという。
親は目の前にあるコップを指さして、
「国語的に言うなら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数的に言うなら『200㎖のコップに半分残っているお茶』、社会科的に言えば、『中国産のコップに入った静岡産のお茶』、理科的に言うなら『カテキンを大量に含む植物から抽出した成分を含む液体』と色々な視点で一つの事象を分析表現できる。
広い視野で物事を考えられ、それを言語化もできる。
このことにより自分自身の心も自由にすることができる。」
satani