飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

愛国心

2024年08月09日 05時32分03秒 | 道徳科
道徳科の授業をしていて難しいなと感じる価値項目がある。
その一つが愛国心だ。
普段我々が生活しているときに、愛国心を感じる場面はどんなときだろうか。
現在、パリオリンピックの真っ只中だが、表彰台にたって国家が流れる中、涙を流す選手をみると愛国心を感じると言えば感じる。
日本の威信にかけて血のにじむような練習に耐え、多くのことを犠牲にして、晴れの舞台に立った。
それは国籍を問わず、誰でもが同じだ。
日本の選手にメダルを取って欲しいと念願しているが、他の国の選手が取ったとしても、それは同じように賞賛に値する。
誰もが金メダルをとりたいと思って頑張ってきたことは間違いのなり事実だからだ。

しかし、普段の生活の中では繰り返すが愛国心を意識することはない。
まして、そんな生活の中でいきなり愛国心を持ちましょうなんて言われても大人だってピンとこない。
授業の中で扱えるのは、愛国心とは何かと言う考え方と愛国心を行動を表すとしたらどんなふうにしたらよいのかということくらいだ。

愛国心についてこんな記述がある。

以下、引用。

今でもこの国は、他の国からもっとも信用されている国の中の一つだと思うんだ。
どの国でアンケートをとっても、きっと信用できる国として日本は上位に来るはずだ。
これはきっと、君たちのお父さんの世代も頑張ったからだね。
でも、僕は自分の国が嫌いだという人がたくさんいる国が、他の国から信用されるとは思えない。
これからの日本も世界から信用されて尊敬される国であってほしいと思う。
だから、この国に住んでいるみんなにもこの国のことを好きになってほしい。

好きになるのは、そんなに難しいことじゃない。
自分から大事にしようと思うことだよ。
それだけで好きになれる。
例えば、道に落ちているゴミを拾うだけでも、十分にこの国を愛することにつながると思う。
いつも笑顔でいることだって、君たちが思っている以上にこの国にとってプラスになるんだ。
何も大きなことをする必要はない。
今の自分にできる小さなことをみんなでするだけで、みんなから愛される国になっていくんだよ。
そして他の国の人たちに胸をはって言いたい。
「日本はとても素敵な国だよ。だからきてみなよ。」ってね。

引用終わり。

愛国心とは、難しい概念ではなく、「日本はとても素敵な国だよ。だからきてみなよ。」って言えることはないかと思う。

saitani



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