飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

中間点と折り返し地点 2学期の始業式に…

2024年08月05日 07時14分06秒 | 学級経営
1年間の中間点。
時期的には10月初旬。
2学期制なら、2学期の始業式が中間点となる。

この道半ばのことを中間点とも言うし、折返し地点とも言う。
みなさんはどちらの表現を使うだろうか。
言葉にこだわると折返しと表現しいいのかと思う。
折り返し地点というのは、マラソンコースで例えるならば、スタート、ゴールのスタジアムを出発して、おおよそ20kmあたりで折り返すことが多い。
テレビなどを見ていても、折返しと書かれたコーンなども置いてあり、そこを選手たちが折り返していく。
気持ち的にもここを通過すると軽くなる。
なぜならあとはスタジアムまで距離を減らしていくだけだからだ。
また、後続選手との距離感もつかめる。

この学級における中間点、どんな話を子どもたちにするだろうか。
大切な節目である。
子どもたちに何を語り、担任は学級経営の根幹をどのように子どもたちに常に発信し続けるのか、これは教師の大切な能力の一つでもある。

発問 今日は1年間のちょうど真ん中、半分が過ぎました。
   この真ん中を表現する言葉に、「折返し地点」という言い方と「中間点」という言い方がありますが、どう違いますか。
・折返し地点というは、これまで歩んできた道を引き返すイメージです。
・折返しというとこれまでやってきたことをもう一度繰り返すということ。
・折返しはこれまでの半分が強く意識できるけど、中間点はまだ先がある感じ。
・中間点と言うと、やっと半分来たなという感じ。
・折返しは平面のイメージだけど、中間点と言うと山登りの5合目という感じ。

発問 では、聞きますがこれまでの私達の学級としては、この日は「中間点」とすべきですか「お返し地点」とすべきですか。
   どちらか選んで、それを選んだ理由も書きなさい。
【折返し地点】
・これまでにも意味のあることを積み重ねてきたから。
・これまでの歴史があるから今日があるから。

【中間点】
・今日で終わりではなく、自分たちが目指しているゴールはまだ先だから。
・私達が歩いてきた道は決して平坦ではなく、登り坂だったから。
・これからもゴールを目指してみんなで力を合わせていく必要があるから。
・これからがさらに大事になってくるから。

発問 来年の3月19日がゴールです。
   そのゴールまであなたが行くとしたらどんな乗り物で行きたいですか?
   また、そう思うのはなぜですか。

・飛行機…早く行けるから。
・自動車…途中のサービスエリアでおいしいものを食べながら行きたい。
・自転車…自分の力でゴールしたい。自然を感じながら楽しみながら旅したいから。
・徒歩…時間はかかっても、意味のある時間を過ごしたいから。

説明 どんな交通手段を選ぶのかは個人の自由です。
   ただ、一日一日を大切にすると考えた時にどんな乗り物に乗ることが良いのかを考えてほしいと思います。
   先生は、徒歩でゴールを目指します。
   大変でも自分の力でゴールしたいからです。

発問 その移動手段にカーナビがついているとしたら、どんな便利な機能がついているといいなと思いますか。
・道を間違ったら教えてくれる。
・時々休憩時間を教えてくれる。
・スピードを出し過ぎたら注意してくれる。

説明 選んだ交通手段のカーナビにどんな機能をつけるのかは、その道程において何を大切にしていくかということです。
   例えば、道を間違った時にリルート機能で正しい道に戻してくれる機能と考えた人はその機能を学級の中で具体的にどうするかを考えます。
   先生のアドバイスを受けるとか、友達の助言を素直にきくとかそういうことです。
   一人一人考えてみましょう。

saitani


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