飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

2年生 国語科「きつねのおきゃくさま」 言ったのは誰?

2024年08月04日 05時07分20秒 | 国語科
4の場面の検討。

「こりゃ、うまそうな~~。」これは、すぐにわかる。
おおかみが言った言葉である。
問題は次のセリフ。

発問 「いや、まだいるぞ。きつねがいるぞ。」と言ったのは誰ですか?
おおかみ派
・きつねに言ったのなら、自分を食べることになってしまうからおかしい。
・おおかみが続けて言った
・うまそうだね。と食べに来た。
・きつねが自分でいうのはおかしい。

きつね派
・自分が死んでもいいから守りたいと思ったから。
・言うなり、きつねが飛び出したと書いてある。
・おおかみに自分がいるぞと伝えた。
・おおかみに戦いを挑んだから。
・自分に自信をもたせるために言った。
・きつねが言ったから、「ゆうきがりんりんとわいた」

発問 きつねとおおかみはふつうどちらが強いですか。
・おおかみ

発問 この戦いは長かったのですか、短かったのですか。
・長い戦い
・おう、たたかったとも、たたかったとも
・じつに、じつに、いさましかったぜ
・そして、とうとうおおかみは逃げていったとさ
・そのばん

説明
あまんきみこさん的には、「きつねが言った」と考えていたということになります。
したがって、「きつねは飛び出した」という一文をつけ加えたというエピソードもあるようです。
さらに、「言うなり」という言葉を加えてさらに明確にしたというお話もあります。
でも、この本文からは特定できないので、自分なりの根拠をもって主張できればいいと思います。

発問 きつねが、はずかしそうにわらって死んだのはなぜですか?
・きつねの勇気がなくなっていたから。
・たべられなかったけど、じゃあねという意味。
・ひよこたちがみているから。
・自分より強いおおかみに勝ったので、照れくさい。
・最初は食べようとしていたのに、最後は自分の命を落としてまでも助けよぅとした自分の変わり方に自分ながらにビックリしている。

説明 
・はずかしそうに→自分が恥ずかしい。無様である。
         食べる対象だったのが、家族みたいになってしまった。

・わらってしんだ→自分が納得して死んだ。後悔はない。満足だった。
         ひよこ、あひる、うさぎに対して、今までありがとうという気持ちだった。

発問 きつねは死んでしまったけれども、幸せだったか。

幸せ派
・きつねは、ひよこ、あひる、うさぎと出会えたから。
・ひよこ、あひる、うさぎと楽しい生活をおくることができたから。
・きつねは、ひよこたちのおかげて自分が変わることができたから。
・わるいきつねから、世界一やさしい、しんせつな、かみさまみたいな、そのうえゆうかんなきつねになったから。
・最後に、仲間を守ることができたから。

不幸せ派
・感謝されても自分が死んでしまったら意味がない。
・仲間と一緒に暮らしたかった。

saitani