飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

母さんのコロッケ 喜多川泰

2024年08月10日 05時08分41秒 | 読書
「母さんのコロッケ」喜多川泰 著 より

すべての子どもは、大人に自分の使命を気づかせるという使命を持っている

秀ちゃん。
わしらが初めから強かったように見えたかい?
わしらが強くなれたのは子どもたちがそこにいたからじゃ。
わしも初めは弱かった。
怖かった。
どうしていいかわからなくなった。
でも、わしに人生の目的を教えてくれたのは、幼くして亡くあんった子どもたちだった。
あの子たちはわしに人生の使命を気づかせるために生まれてきてくれんたんじゃ。
そしてわしは自らの使命に気づいた。
おかげでお前の母の千鶴子を無事に日本に連れて帰り、育てることができた。
わしらも、使命を子どもたちに教えてもらったんじゃよ。
だから、自分でも信じられんほど強くなることができた。
強くなれたのは、わしらが強かったからではない。
子どもたちがわしらに使命を教えてくれたからじゃ。

saitani