私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

マルヒゲナガハナノミ:沁み水にくらすヒラタドロムシの仲間

2021-07-15 11:33:54 | 昆虫
2021年7月15日(木)

マルヒゲナガハナノミ オス 5mmほど

20210711

日頃、ハードワークを笑顔でこなしてる友と私らの住む町境にある渓谷へ。
野生生物保護の情報交換をしつつ、生き物観察と友の息抜きも兼ねてのこと。
もちろん、他所の地を訪ねる訳でもなく、感染対策もきちんとした上での散歩。
ほぼ、人に会うこともない散歩。
いくらグダグダの政府方針といってもねえ、だからといって好きにやっていいという理屈に私はなれないもんな。
医学は基本信じてるしね。

おもしろいもんで、先日の自然保護関連の集まりでも私とよく似た行動をとってる連中が多かったんだよねえ。
必要火急以外は、「専門外の生き物でいい」と市内・県内で「生き物趣味」をそれぞれ広げておられるもんな。
たまにしか顔を合わせず、日頃連絡を取り合う訳でもないのに、行動遍歴が似てくるから笑ってしまった。
規律を守りつつ、迷惑かけず、生活の変容に柔軟に対応されてるんだなあ。
私はさておき、この人たちはきっと少々の環境変異があっても生き延びるぞ! 笑

話がそれた。

友との散歩は速度も生き物趣味も違う。
私は、基本早足で葉の上の小さな虫をながめつつ
友は、基本遅足で地べたや樹皮・岩肌の親指の爪程度の生き物を調べようとする。
ほっといても距離が離れ、私が先へ先へと先頭をきる。

んで、体長6mmほどのコイツを見つけた!


「ツートンカラーの大きなタマノミハムシだっ!」と脳が叫んだ!
そっと近づいて(タマノミハムシなんてのは簡単にポロッと身投げするからね)


何枚か撮った後、葉を切って明るいとこへ移動して・・・


「ん? 頭部?触角? タマノミハムシとちゃうぞ?」


後から調べて、マルヒゲナガハナノミのメスとわかったんだけどね。


そこから数メートル歩いて、コイツを発見!


そっと近づいてパチリ!


明るいとこでパチリ!


「うわっ! 触角が・・・コイツらヒラタドロムシの仲間とちゃうんかい?」

ヒラタドロムシの幼虫はまん丸な三葉虫みたいで、淡水域の水質判定なんかの指標生物としてよく登場する。
成虫になると、水質環境に関心のある方たちもほぼほぼ興味を失ってしまうという虫。

ビンゴ! その仲間だ!


ということで、調べたらマルヒゲナガハナノミのオスだとわかり
オスの方が小さく
触角が櫛状に広がってるのはメスの匂いをしっかりキャッチするためであり
それは、他の昆虫でもよくある現象であり・・・

何よりも、このマルヒゲナガハナノミの幼虫の形と生息環境の特異性に感動したのであった。
コイツも淡水関連の指標生物として十分すぎるじゃん!
あ~、今まで知らんこと多すぎて多すぎて・・・

なお、そのへんの生態をもっと知りたいという方々のために
日本産ヒラタドロムシ図鑑- ホシザキグリーン財団
マルヒゲナガハナノミ
のページにリンクさせておいたから。

ま、友は「小さくて昆虫らしい形をした昆虫」に興味はあまりないので、撮影してる私の横をノソリノソリと去ってったけどね。
コメント
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