私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

セトウチサンショウウオ再訪:春告げ撮りクルリクル(上)

2020-03-06 18:07:09 | 爬虫類・両生類
2020年3月6日(金)

セトウチサンショウウオのたぶんオス


一昨日、友からの電話
「有休とったから明日遊ぶ?」
「ええよ。どこ行くんな?」
「春の生き物を確かめにいろいろ行こや」
わざわざ有休使って私と遊んでくれるというのだ。

と、昨日、最初に訪ねたのはセトウチサンショウウオ生息地。
「一度、成体、見ときたかったやろ?」と、ますます優しい友。

3月1日、私に断りもなく1人で確かめに行った残忍な友からクルリ一転。
きっと前回のブログ
『セトウチサンショウウオ成体の♂かな?』がみぞおちにささったにちがいない。

卵黄はまだ2つのまま


産卵に山から下りてきたメスが増えていないということだね。

友が枯れ枝でタマリをつついていく。
「おった!おった!ほれっ!」
やった!やった!
まだカスミサンショウウオと呼ばれてた頃に、他県で見たことあれど
地元で見るのは初めてなのだ!
私は水すくい用プラケースでそっとそ~っとすくおうと・・・
「そんなんせんでも手づかみでほれっ!ほれっ!」
調子づく友。さすが経験者は一味違うね。

「ありゃ?・・・どこ行った?・・・おらんよになった・・・」
ふざけんじゃねえぞおっ!
タマリに泥が舞い、すっかり濁ってしもうたやんかっ!
な~んも見えん!な~んもわからん!
友への評価はクルリ反転、だだ下がり!

付近を必死に探しまくる友。
やっとこヤマアカガエルの卵黄の下から
「おったど~っ!」
さすが、さすがは友なのだ!
クルリと評価はウナギのぼり。

今度はプラケースに入れて


「ありゃ?前のより小さいか?色もうすい気がする」
「そりゃ2匹のオスがおるんかもしれんなあ」

撮影開始
お顔、カワイイッ!


十何段腹のシワシワお腹もキュート!


黄味を帯びた尾のグラデーションも鮮やか!


こんないたいけな生き物が多くの人に知られぬまま、滅びの道をたどってる。
気付かれぬまま圃場整備をされたり、宅地開発されたり・・・

コイツも何となくうつむきがちにしょげた顔に見えてしまう。


十分に冷やした友の手のひらから


必死に脱走をはかり


タマリの浅瀬にそっと戻し、ヤラセ写真


しばらくしたらまた来るぞ、元気でな!
行政にも連絡・報告して、保護できる手段も検討するから。
昨年のようにイノシシのヌタ場になって、子孫全滅なんてなことにしたくないもんな。

ここで一句
 『瀬戸内の春やかすみの消えし里』

なお、サブタイトルは『ねじまき鳥クロニクル』をパロッたもの。
書いたの村上春樹だもの、春だもの。

「さ、次行くで~っ!」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする