イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

エグザイルに新メンバー

2007-11-03 21:40:02 | テレビ番組

思っていた通り2日(2420~)放送の『爆笑オンエアバトル』はオンエア組に関しては粒の揃った回だったと思います。

6レム色389kb7ジンカーズでも353kb。レム色は回文ネタに戻したようですが、この人たちのオン/オフは青の人がネタ間ではさむ一言コメント次第という気がする。ジンカーズは玉が入りにくいシュール系とは言え、これだけ惜しいところでオフが続くのはレベルやその都度の出来どうこうじゃなく芸風がオンバト向きじゃないのかも。

“オンバト向き不向き”ってのも、いろんな人が論評で使う言葉なわりにいまだにもうひとつわからないんですけどね。他のどこで演るよりオンバトでいちばんウケてそうだと思えるのは、たとえば流れ星とかオジンオズボーン。あと三拍子。“つかみのうまさ”と“目に見える愛嬌”が鍵のひとつであることだけは間違いないと思う。

現チャンピオンのNON STYLE481kbで堂々の1位。over 500にしないところに客席の良心というか、親心のようなものを感じましたが、どうしてお見事な王者っぷりだったのではないでしょうか。

初めて見たときの、たとえば“イキリ”の強調などで感じた“いかにも関西芸人臭”“若手なのになんかフレッシュじゃない”感じが影をひそめて、テンポのよさ、くすぐり・小ネタの敷き詰め密度に加えて、何と言っても“ボケはボケ切り、ツッコミはツッコミ切る”歯切れの良さが気持ちいい。制限時間内で敷き詰め密度を高めると、どうしても先を急いで語尾の歯切れがムニャムニャしがちですが、今回の彼らはそういう箇所がひとつもなかった。

4番サード井上」に“パウエル”で引っかかり、「予告」で再び引っかかった後「対抗してピッチャーもストレート宣言です」「そうそういうの」とスルッとアクセルかける。この人たちの強みはこの緩急センスでしょう。

こんな言い方は双方に失礼ですが、ハリガネロックの全盛期を思い出させました。

ただ、某球団地元としてひと言言わせてもらえれば、彼女の喜びリアクション、札幌ドームでは稲葉選手の打順のたびに、リアルに一塁~右翼側全員あんなんなりますから。

ボケ切りツッコミ切りの向上では2473kbチーモンチョーチュウ。「ヌチャ」をキューに盛り上がりカーブも作れたし、つかみの“物静か起こし”で2人袖を持ち合って揺れるところとか、「お姫さまじゃないんだからオレ」「マジでェ?」など、コイツ(ボケ白井)の脳内性別認識どうなってんだみたいな微量キモさ効いた。

階段駆け上がってだんだんヘバってくる白井の演技力も前回オンエアより向上していて、“起こし”1ネタ押しでも飽きさせなかった。「ヘリから醤油をたらすな」は笑ったな。ゆらゆら、フワフワ脱力味を持ち味にしたまま歯切れと密度を高めるのは難題かもしれませんが、かなりいいところまで到達してきました。

この上位2組に比べると、4421kbノンスモーキンはちょっと薄かったかも。“恐怖の伯爵が実はただのひょうきんでいいヤツ”というオチが浅めの時点でわかって一本調子になってしまったけど、そこからツッコミ中尾演じる、自分でひたすら怖いほうに翻訳して怖がる純正ビビリっぷりを笑うほうに反転しても楽しめる。いいテンポになって来た終盤、いきなりショータイム見え見えのビニール傘じゃなく、もう少し物騒っぽい小道具出して、あとひと上げしてオチにしたかった。

て言うか、月河、なんかボケ菊池が好きになって来たような気がするんだなぁ。ジャンケン大王のときから気になってたんですよ。「順調に回復に向かっているというよ?」とか言うときの顔なんかかわいいし。まずいよ。こんなにわかりやすくさだまさし似な人を、さだまさしが嫌いなことにかけては日本で5本の指に入ると自負している月河が好きになってしまうなんて、そんなことはお天道様が許さないだろう。許されない想いだろう。見分違いの恋だろう。昼ドラの観過ぎか。

ジャンケンネタでの「てゆーかジャンケン強えー」、キングオブコメディ自粛でオンエアなった指漫才スーパー店長ネタでの「バカだからよかったのー!」、今ネタでの「すっげーいい話!」など“ビビリギレ“ボケられギレ”の金髪中尾も同じぐらい好きになってる、というところでバランスとってごまかそう(ごまかすのかい)。

5405kbエレファントジョンは、まさにつかみ「盛り上がってますかー」→「せーのっ、オレたちにー…」「…何て言えばいいの?」のうまさ、テンションで軌道にのせたことがすべて。ツッコミ加藤のアンタッチャブル柴田マネっ子っぽいフレーズ(「捨て犬でよろしく」「まんまオマエがご帰宅じゃねぇか」「億劫ってことですか」)が、今回はボケ森枝の山崎っぽさよりも頻繁に耳についた以外は、“噺家ショウイチ”を随所でスパイスに使ってダレることなく演じ切った。

彼らのネタで初めて、もう20kbぐらい玉入ってもよかったように思えました。

逆に3469kbヒカリゴケ30kbぐらい入り過ぎの感。ボケ片山のチャッキー顔真似風「人間は、増えすぎたと思わないか?」「人間の時代が終わり人形の時代が来るんだ」とブラック入った所がピークで、ツッコミ国沢が無言の人形役になった「ハエのことかい?」以下のくだりはそのブラックを引っ張り過ぎで味を殺いだし、叔父・甥の関係をマクラにまだ使う気なら、ネタ中での活かし方をもう少し考えないと。

今回はオンエア見てて“直球で寒い”“痛い”ネタがひとつもなかったので、録画リプレイしていても、ここに書いてても楽しかった。最近のお笑い番組、寒さや痛さを露呈させて笑うような、SだかMだかわからない笑い・笑かしが目につきますが、当地、北国だし、お笑いまで寒いのは勘弁してほしい。

次回もかなり実力者揃いのメンバーで期待が持てそうです。

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