日曜(9月30日)の夜『元祖!大食い王決戦』を9:00過ぎから出会いがしら視聴。
“元祖”なんて温泉饅頭みたいなカンムリが付くに至った経緯に関して説明始めると、こんなハシタブログなら3本くらい記事費やさなければなりませんが、久しぶりに見たら、ずいぶん毛色の違った番組になっていました。
月河が滑り込みTVつけたのはもう番組最終盤で、ジャイアント白田・キング山本・アーチスト泉が3ショットでバリ島であつあつラーメン完食競争を繰り広げていたのですが、いきなり楽園バリ島?私の知ってるテレ東大食いはこんなにロケにカネかける番組じゃなかったのだが…という戸惑いは、改編期のSPだからおいとくとしまして。
番組の“面白がりどころ”重心がかなりシフトを変えている。
旧来の“人間離れした胃袋と咀嚼力の持ち主たちが黙々と膨大な量の食事・食材を平らげ皿やドンブリを空けて積み上げて行く”こと自体より、たとえばジャイアント白田が20杯目ぐらいでのそっと立ち上がると、おなじみ司会の中村ゆうじが「出た!熊落とし」、25杯過ぎの勝負所で白田みずから「うぉっし、幽門が開いた!」、あるいは前のラウンドですでに敗退しているギャル曽根が、罰ゲーム(?)として番組スタッフジャンパー(正確には法被)着て手持ち無沙汰そうにしてると「ほら氷運んで氷」とハッパかけられてチョロチョロ動き回ったり。
要するに“すごい大食いが黙々と大食いする”さまが“白米の飯”だとしたら、“おかず”部分の味出しのほうが番組として立って来ている。
少なくとも、6年ぐらい前、本人も大食い番組も全盛期だった頃の白田は「幽門が開いた!」なんてフレーズは発しなかったし、求められもしなかった。ただそこに居てもりもり食い、皿をカラにしているだけで番組として“もって”いたと思う。
ジャイアント白田の大食いとしての力量は衰えていないのですが、TV番組としての大食いが、大食いっぷり単体にスポットを集中させない方向に変わってしまったということ。それが例の大食い番組自粛期間を経た故のものなのか、もっと大局的世相的な視聴者・製作者の志向の変化なのかはわかりません。
とにかく、白田はいちばんいい時に、最高の形で(最終ラウンドギャル曾根抜き・野郎3人、しかも余裕の完勝)引退したと思う。
貶めでなく、むしろ、心からの賛嘆と感謝をこめて言おう「もう出てくんなよ」。
この日は、『大食い』の後、高齢家族の入浴介助とマッサージを済ませて再びTVをつけたら、高齢でないほうの家族がチャンネルを変えていたらしく『ガキの使いやあらへんで』が。アレ?いま何時?11:30過ぎてるんですけど。何かあったかな、特番。
不定期恒例の山崎邦正音楽プロデュース。ま、例によっての、カネはあんまかけずに内輪で手間だけかけたスベリネタなんだけど、後列でココリコ遠藤の隣にものすごく怖い顔の中年のロン毛の人がずっと座っていて、誰かと思ったら、元・レッドウォリアーズのダイアモンド☆ユカイさんでした。うわー。いつの間にこんなに怖い顔になったんだ。
“男の般若”みたい。本人はそのつもりはないんだろうけど、ほとんどダイアモンド☆フユカイに見える。レッズ時代はかわいくトンガったやんちゃ坊主のイメージだったがなあ。時が移れば人の顔も変わる。三浦理恵子さんも顔が怖くて離婚したのかしら。
…と、こんなふうに場当たり的に夜のTVをつまみ食いしている暇も、実はもうそれほどありません。期もあらたまって、平成19年度下期に入った昨日10月1日から新しい東海昼ドラマ『愛の迷宮』がスタート。
脚本・中山乃莉子さんは最初にクレジットでお名前を見た記憶があるのが91年のエポックメーキング作『もう誰も愛さない』。
昼のここの枠では05年『冬の輪舞』『緋の十字架』でもメインで書いておられますが、両作とも序盤の好テンションや締まり具合、あざとさの中にも文芸原作ものらしい肌理の細かさが、後半七合目ぐらいででれっとバラけてしまった印象なのが不安材料。
同枠前作の『金色の翼』は、当初期待した路線からだいぶ逸れはしましたが、とりあえず“毎話追尾せずにいられない”緊張感は最終話まで途切れることがありませんでした。
『危険な関係』『美しい罠』と同じ脚本家(=金谷祐子さん)のシリーズ最終作らしいとか、ユーロミステリチックなファム・ファタール物語になりそうだ等の勝手な先入観や、そこから発する妄想的願望を払拭して虚心坦懐に鑑賞すれば、連続ドラマとしての出来映えは上々だったと思います。
今作は歳末休み前の忙しい時期に終盤を迎える、帯ドラとしては難クールですが、「よっ、アノ人が昼ドラ来演!」と話題の俳優さんたちも複数登板されています。
まずは期待して録画再生してみましょう。
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