『任侠ヘルパー』で毎話、アバンタイトルの後タイトルロゴがバッサーッとカマイタチのように斬られて、桜吹雪が舞って♪おーまいそぉーおまいそぉー いぇいいぇえ~…の後、スティーヴィー・ワンダー『Superstition』にも、ビリー・ジョエル『Stranger』イントロにも似たどろんどろんとしたメロディに入る、あそこが本当にたまりませんな。
このところ、音楽を選んで聴くときに求めるのはもっぱら“安らぎ”“くつろぎ”さもなきゃ“ロマンチック”で、好きこのんで“昂揚”、所謂“アゲ”を求めることはあまり無かったのですが、久々、朝の出勤時にリピートしてアガりたいと思える曲調ですよ。何と言うか、血湧き肉おどる、ダンサブルな身体的高揚感ではなく、“ソウル”の歌詞通り、すぐれて精神性に訴える“アゲ”方です。
行動を起こすのは曲数や曲目など詳細がわかってからでいいけれど、サウンドトラックCD9月9日発売、要チェックですね。
10年ほど前までは、CDなど音楽ソフト購買のきっかけと言えばFMラジオ、それも歌詞ヴォーカル曲オンリーだったのですが、TV番組から音楽に入る、それもテーマ曲ではなく、劇中使用された曲を網羅したサウンドトラックに行くケースが増えました。
楽曲を耳で味わうについて、ドラマの場面や台詞を重ねるほうが“二度美味しい”と思えるようになったんですね。“音単体”では楽しめなくなった、というわけではないけれど、時間のほかにおカネも費やして買うほどではないかなと。。
「贔屓の歌手アーティスト(orバンド、ユニット)の誰某さんの曲だから聴く」という動機で曲を選ぶことがもともとあまりなかったから、自然とこうなったのかもしれない。
昔、ある知人が「エロなビデオを観るとき、中・高校生ぐらいまでは(←って、オマエ中学生からそういうモノを観てたのか!)おかずシーンにたどりつくまでのストーリー部分が邪魔で早送りしていたけれど、ある年代になってから、ストーリー部分がないと興奮できなくなった」と述懐していたことがありますが、それと同………じわけはないですね。断じてね。
…しかし、サントラCD、ジャケが公式サイトトップのパンチパーマの草彅剛さんの全面アップだったりしたら、お店じゃ買いづらいな。その心配はないか。画像管理厳しいあの事務所だし。
『夏の秘密』は第46話へ。工場が立ち直って軌道に乗り、社長におさまってからというもの、私服が女教師みたいになって、どんどん肉食化していくフキ(小橋めぐみさん)がますます興趣尽きません。
“伊織さん(瀬川亮さん)からプロポーズされた”“けど「指輪のひとつもないんじゃ格好がつかないからまだ誰にも言わないでくれ」と言われた”“「婚約指輪はこの世にひとつしかない手作りのものをプレゼントする」と言ってきかない”と、紀保(山田麻衣子さん)に披瀝する内緒話ぜんぶ妄想。と言うより、“百遍言い通せば事実になる”と、彼女なりの信念と手ごたえを持って振る舞っていますね。たとえば紀保なら紀保個人に対する、場当たり的なやっかみや虚栄行動ではなく、彼女の“私の人生こうであらねば”という世界観の表現ですから、かなりの迫力と見ごたえがある。近年のこの枠の昼帯に登場した“ヒロイン恋敵役”としては出色のキャラ立ち、リアリティと言っていいでしょう。
この集中力とエネルギー、対外的な強腰っぷりがもし信金OLとしてキャリアに注がれていたら、じゅうぶん女性支店長代理ぐらいにはなれたんじゃないかな。フキって本当に“持てる資質を燃焼開花させる機会が少なすぎた”悲喜劇の、歩く見本のようです。
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