「大女優」「ダイ女優」と記号のように劇中、名前を言われるたびカンムリつけられている鈴鹿ひろ美さん(薬師丸ひろ子さん)(@『あまちゃん』)ですが、BS時代劇で主役を張る一方、『おめでた弁護士』なんてツッコみカモンなタイトルの民放ワイドドラマシリーズも持っている(しかもpart14までいっている。年2~3作としても6年から7年は続いている)辺り、さほど圧倒的な“大”女優感もなかったりしますね。
認知度、お茶の間好感度は日本現役女優界最上位クラスなんだけどハイグレード神秘感は薄い。きれいに言えば、お高くない。
吉永小百合さんや富司純子さんよりは、ひと頃の池上季実子さんとか故・坂口良子さん的でしょうか。デビューがアイドルで、「そこからトントントンみたいな」(by GMT入間しおり)敷居の低いスタートだった芸歴が然らしむるところかもしれない。
BS時代劇主演で民放SPシリーズ持ちといえば、仲間由紀恵さんなんかイメージすると近いかもしれませんね。仲間さんも振り返れば芸歴20年近いし、初期は女子アイドルグループに所属していたし、かなりメジャーどころからシーデー、もといCDも出していました。
我らがダイジョユウ鈴鹿ひろ美さんは1986年に映画『潮騒のメモリー』で主演デビュー、その前からアイドル活動はしていたらしいので、仲間さんのいまから5年後、なんならちょっと片平なぎささん色も帯びてきたようなのをイメージすると、ちょうどいいかもしれない。
仲間さんは沖縄県浦添出身ですが、我らが(だから誰らがだ)GMTの癒し担当:喜屋武エレンちゃん(蔵下穂波さん)も浦添。なんとなく“アイドルの郷(さと)”というイメージがあるのかもしれません。“浦”も“添”も水=サンズイが付くし。
(まぁ比嘉愛未さんとか黒木メイサさん、満島ひかりさん、新垣結衣さん、あるいは安室奈美恵さん、遡ると南沙織さんなど、沖縄全体的に普通に美人女優、女子アイドルを量産していますが)
我らが鈴鹿ひろ美さん、劇中現在(=2010年)のようなツッコみ歓迎フレンドリーなダイジョユウポジションに行くまでに、当然国営放送の朝ドラヒロインも経験済みでしょうな。もちろんオーディションではなく、井上真央さんや堀北真希さんのようなオファーキャスティング。
地上波大河ドラマ単独主演もやったかもしれない。『皇女・和宮』とか。『細川ガラシヤ』とか。通年大河にするにはちょっと活躍期間が短い人物過ぎるか。アイドル女優向きの女性歴史人物ってそういうのが多いのですよ。『茶々』ならバブル期っぽく『CHA?』と表記したりなんかして。
一度劇中で鈴鹿ひろ美フィルモグラフィー、フラッシュでいいから見たいですね。