今年も例年通り10月下旬に接種しておこうと思い、年に2回は扁桃腺炎でお世話になる耳鼻咽喉科クリニックに電話したのが月はじめの第一週。
「ワクチンが入ってきて接種を実施できるのは今月半ばからになります」とのこと。
半ばということは、えーと、15日(月曜)からの週からぐらいですか?と訊くと「そうですね、それ“くらい”です」とソフトでファジーなお返事。
高齢家族がお世話になっている公的機関の大病院では3日(水)からすでに接種を始めていると聞きました。2回接種推奨の幼小児も多いからでしょう。大人としては、“流行に火がついた頃にちょうど免疫ができている”ぐらいのタイミングで接種するのが賢明なので、あまり急ぎたくはありません。
んじゃ下旬にうかがいます、と言って、名前と診察券番号を告げてその場は切り、先週24日(水曜)に再度電話してみました。
・・インフル予防接種、もう15年以上毎年欠かさず接種していますが、その年によって抗体の構成が違いますから、3年に一度くらい副反応が半端ないことがあります。おおむね接種翌日と翌々日の前半ぐらいにはおさまるのですが、稀に、「本当に副反応か?新手の別の感染症じゃないのかオイ」と疑心暗鬼になるようなヘンな熱が出ることもあるので、できれば接種の翌日は接種元のクリニックなりが休診じゃないほうが安心です。金曜日や、祝日の前日は避けたい。
「明日=25日(木曜)か、来週の月曜(=29日)に接種してほしいと思うんですがどうでしょう」と訊くと「すみません、今月の分はもう“完売”になりました・・」
・・蛭子能収さんの漫画みたいに“ガーン!”と額にスダレが下りました。
完売って。カンバイって。Can Buy。All The Pain Money can buy. ファストボール。20年ぐらい前自分内ヘビーローテーションアルバム。リードチューン『The Way』が邦題『哀愁のフリーウェイ』。なんでも“哀愁”付けりゃいいってもんじゃないだろうと当時思ったが、それはともかく。
下旬にうかがいますと言った時にはそんなに早く完売するとは・・とちょっと泣き入れてみると、「スミマセン、予約するかお尋ねすれば良かったですね、申し訳ありません」・・予約制になってたのかよ!だったら速攻言っとけよ!と怒ろうかと思ったら「11月の分が、2日(金曜)か、遅くとも5日(月曜)には入りますので、いまから予約入れましょうか」と来たので、それじゃお願いします、と一応引き下がりました。
2日は連休前になるから5日かぁ、予定より10日ぐらい遅くなるけどまあいいか、それまで風邪ひいたり扁桃腺腫らしたりしないようにしないと・・と思っていたら、1時間後に当のクリニックから電話が。「今日接種予定の患者さんから一件キャンセルが出たので、今日中に来られれば(接種)できますが来れますか?」だって。
他の患者さんの分を打って合わないことないですか?年齢とか性別とか?と余計なこと訊いたら「成人一回接種分は内容同じですから大丈夫ですよ」とまじめに答えてくれたので、夕方、暗くなってから走って行きました。羽鳥アナの『スーパーモーニング』でちょっと前“身体の免疫力は午前中のほうが高いから、ワクチンで確実に免疫を作りたければ接種は午前がお勧め”と言っていたので、明日午前中に行こうと思っていたけど、この際「有る時のコメのメシ」。意味が違うか。
体温測定のあとルーティンの問診で診察室の先生(女性。総合病院勤務からのお付き合い)に、いやもう小さめのキリキリ舞いでしたよ、ナニユエ今年から予約制に?と訊いたら「ごめんなさいねぇ」・・今年は10月前半が思いのほか気候温暖だったため接種の動きが鈍く、いざ流行期に入って瀬戸際に殺到されると困るので予約を“お願いしている”とのこと。
処置室の看護師さんも謝ってくれましたが、キャンセルをいち早く知らせてくれた機転に免じてお許し申し上げることにしました。
副反応は、翌日だけうっすら赤くなってかすかーにモワッとした程度で、熱は出ませんでした。今年のワクチンは4種複合だそうですよ。現在体内で免疫体制着々構築中(と思われ)。