イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

令和五年に礼 ~肉ヅキにチカラと書いて~

2023-12-31 21:31:49 | 四季折々

 さぁえらいことになりました。この前のエントリで、PC使用歴十八年にして初の“熱暴走”体験でアタフタした事を書いたのが、まだ夏にとっかかったばかりの7月でした。

 あれから猛暑猛暑と9月末頃まで日本じゅうで言ってたような気がしますが、いまや秋も過ぎ、ハロウインも冬至カボチャの時期も過ぎて(なんでどっちも南瓜なのか)、今年2023年もあと数時間というところまで押し詰まってまいりました。

 2016年か17年頃にも、あまりに長期間放置しすぎて自分のブログにログインするパスワを忘れかけたことがありましたが、今回それだけは免れました。なぜか?・・あのとき以降、ディスプレイのフレームのカドに“YFSパスワ”と書いた蛍光付箋を貼り付けてあるからなのだ。別に蛍光である必要はないんだが。紙に書いて当該機本体に貼る。アナログ昭和人の必殺技。

 ちなみにYFSは“Yellow Flluorite(イエローフローライト)を がして”の頭文字です。これもアナログな。

 過ぎ行く令和五年=2023年の背中が見えなくならないうちに、とりあえず感謝の気持ちは伝えておきましょう。PC熱暴走のほかにも細かいことはいろいろあったけど、自宅でこうして大晦日にブログ更新ができる程度の平穏は手放さずに済んだ。

 7月に脇とバスト裏の背中との間が痛み出して、病院へ行ったら肋骨がいつの間にか折れていたと判明、それも三度めの通院とX線でやっと折れてる箇所が特定できた、しかも四度めの通院で、実は一本でなく三本折れてたと判明など、「・・なんで?」というアクシデントが降って湧いたことはあったが、それも9月にはくっついた。

 結局、肋骨って折れてもバストバンドでずれないようにして、時間とともにくっつくのを待つ以外の治療って無いんですね。もう十年以上前ですが、足指の骨を折ったときとやることは一緒らしい。

 クシャミと、笑うときに痛いのは参りましたが、それより、いつの何の動作で三本も折れたのか、急に痛み出したときは自宅の食卓の椅子で、テレビを見ていたと思います。平日の夜、BSフジ『プライムニュース』が始まったばかりだったと思うので夜8:00台前半。もちろん日中は何事も無し。キッチン方向に立ち上がろうとしたら「・・あれ?」ズキンと飛び上がるような痛さでなく、指で脇の内部に向かって押し込まれるような鈍痛だったと思います。

 整形外科ドクターに「ぶつけたとか、ヘンな動作したとか、折るような思い当たる出来事が何もないんですけど何で折れたのか・・」と言ったら、「アナタにわからなければ、ボクもわかりません。」だって。そりゃそうだろうけどさ。

 まぁ、でも、くっついて、治ったんだからたいしたもんです。まだそれくらいの治癒力はあるらしい。

 今年は、タロットカードの勉強のほうはあまり進みませんでした。結局去年の今頃とあんまり知識量変わらないレベルに低回してる気がする。

 でも、リーディングしていてモヤッとなって立ち止まったときに、「これなら、あの本の、あの章辺りを見ればわかるな」と、セルフ索引能力みたいのは向上した気がします。占いツールとしてだけじゃ無く、図像解題の本も、翻訳物・国内研究者の著作両方豊富に出ているのがタロット研究の楽しさ。絵入り解説本ですから印刷も紙質も概して高クォリティ、従ってお値段もかなり豪勢なものが多く手当たり次第に買っていたら財政の底が抜けるので、どの本が自分に合っているか?本棚のコヤシにならないか?を、買わずに出版社のサイトやネット書店のレヴュー、最終的に本屋さん実店舗を渡り歩いて検討するのもまた楽し、です。

 こういう、紙教材の物色は、肋骨が二本や三本折れたぐらいでは全然しんどく思わないのは、本当に月河はいまだ芯から昭和の学生なんだなと思います。

 一方、デッキにはだいぶ散財したかもしれない。ライダー・ウェイト・スミス版のタロットは七十八枚とフォーマットが決まっていますが、作画家さんによって同じ七十八枚の意味込め表現に独自の振幅があるので、複数のデッキの絵柄を並列させて見比べていくのは想像力の体操になります。

 夜になってからコレやり出すとつい、未明まで七十八枚×Xのスプレッドにパノラマみたいに囲まれて寝そびれるのが我ながら困ったところで、なるべく午前中の浅い時間に始めて、窓の外が明るい中で比較検討して、早く店たたむようにしようと思ってるんですが、2024年の課題かな。

 とにかく大陸の向こう端では戦火がやまない中、自分で決めた勉強を続けていられた2023年に感謝します。令和も六年。

 平成の六年は何やってたかな。当時は競馬に生涯でいちばん熱かったけど、二月にヤマニンゼファーの引退式を見てからしばらく虚脱状態で、何がどのレースを勝ったんだったかよく覚えてなかったりする。

 平成初期のあの頃に比べると、元号がかわって走り出すという事にも新鮮味が薄れた気がしますが、年号は年号、年は年、時間や日にちに引きずられないよう、追い立てられないよう、令和六年も勉強している月河でいられますように。

 そして「痛いと思ったら骨折してた」なんてイベントは、肋骨に限らず令和五年限りでよろしく。年があらたまったら早いとこ神社さんへ行って安全祈願してこよっと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑から沸騰へ ~もうしょ うがないよ~

2023-07-30 21:39:42 | 四季折々

 もうすでにして遥か昔のことのような距離感ですが、サンリオキャラクター大賞2023について6月のうちに書いておこうと思っていたのに・・はたせるかな、月が替わっただけではなく、日本列島すっぽり猛暑のフタをかぶせられたような塩梅ですね。

 一昨日だったか大阪府枚方市で39.8度という報道も見ました。さんじゅうくどって。よんじゅうどまであと0.2度って。もうここまで来たら、熱中症というより、お湯のないお風呂にずーーっと浸けられて、のぼせ殺されるようなもんじゃないですか。

 この猛暑は日本だけでなく全世界的なものらしく、先週だったかアメリカのデス・バレーで56度なんてニュースもありましたね。半袖のラフな服装の白人観光客が真っ赤な顔して温度計のそばで記念写真撮ったりしてましたが、日焼けどころか、火傷しそう。アラブ諸国の女性みたいに顔や腕すっぽり覆わないと、夜になってからヒリヒリしてシャワーも浴びられないんじゃないの。あと白人さんシミ増えるよ。人ごとながら心配しちゃいました。デス・バレー(死の谷)とはよく言ったもの。さすがアメリカはスケールがでかい。

 最近は国連のグテレス事務総長も“地球温暖化”を超えて“地球沸騰”と言ってましたね。水は沸騰したら気体になるから、早晩全地球から水が干上がってしまう時が来るのでしょうか。

 そんな猛暑に突入する入口の時期に、月河がこのブログを書いているパソコンも異常をきたしました。何だったか忘れたけど、Bing検索しているうちに突然画面が何の予兆もなく真っ暗になり、状態表示LEDもぜんぶ消灯して、ただサイドの通気口から熱い空気がぼゎ~~と噴き出てくるだけ。主電源切ろうとしても反応なしでただぼゎ~~のみ。

 “前任”の機種でもこんなことは一度もなかったし、久しぶりに広げてみた取説にもなかったんですが、所謂“熱暴走”です。

 このときの室温は、人間にとっては「暑いけどエアコン使うほどじゃないし」でしたが、やっぱりパソコン内部は熱がこもりやすいんですね。あの日は朝一からの連続稼働時間がどれくらいだったかな?途中何度もスリープモードにしたはずなんですが覚えてない。

 とりあえず電源コードを抜いてエネルギーの供給を止めれば、自然と“熱”も尽きるんじゃないかと見守っていたら、約1時間半ほどでぼゎ~~がストップ。ここでいじってみたくなるのをグッとこらえて、“余熱”が取れるのを待ち、通気口にダストブロワーを当ててホコリを飛ばしたりしてから再起動させたら、おぉありがたいことに異常はありませんでした。ちょうど、電気がどこかでショートするとブレーカーが落ちて一家停電になるようなもので、致命的な熱損傷をきたす前に、通気口からこもった熱を逃がすファン以外何も動かない“準・電源切”状態になって“中”を守る、熱暴走というより“セルフ熱防御”みたいなものだったのかなとシロウト考えで勝手に納得。

 パソコンのある生活になってもう十何年経つのに、未だにわからないことが山のようにあります。

 でもこの一件のあと、まるであれ自体がアラートだったかのように右肩上がりに暑くなってきたので、室内扇をヤッコラサとデスクの近くに持ってきました。人間は暑さを感じてなくても、機械は自分が発生させる熱でバテているかもしれない。事務所にあるようなデスク外付けのミニファンも買おうかな・・と思ってるうちに、もはやエアコン必須の、全体的に本物の猛暑に。

 犬やネコなど“毛モノ”ちゃんペットと同居の皆さんは当地でももっと早く室温対策しているようです。月河家では、暑さに弱い毛モノペットの代わりにパソコンが警報になってくれたわけ。

 温暖から沸騰へ。この先も、“去年・一昨年より暑い今年”をミルフィーユの様に積み重ねながら、地球は本当に干上がってしまうのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センテンス スプリングの5月 ~人生は紙頼み~

2023-05-31 19:02:25 | 四季折々

 前の記事で「一冊の本との出会いが人生をウンタラ」言ってたら、ちょうど一日か二日後の新聞広告で『私の人生を決めた本』という見出しを見つけました。

 なんじゃ、まさかのこの弱小ブログからのパクリ?インスパイア?とよく見たら月刊文藝春秋5月号の表紙の、特集記事のキャッチでした。有名知名人二十何人がてんでに“自分にとっての特別な一冊”を紹介するという内容らしい。

 もちろん中までは見ませんでしたが、“『曾根崎心中』が刺さる 近藤サト”って組み合わせはちょっとそそられた。故・十代目坂東三津五郎さんのセカンド奥さん。略奪婚と噂されましたが。曾根崎心中。この世の名残夜も名残。アダシガハラの道の霜。そりゃ刺さるわなぁ。・・・

 ・・・月刊文藝春秋は文春砲でおなじみ、いまや日本を代表するゴシップ誌となった週刊文春と同じ出版社が発行する、たぶん日本でいちばん読者の“オヤジ率”が高いであろう総合誌ですが、それかあらぬか、“一冊の(紙の)本”で人生がどうにかなる、なった、と思う向き、思いたい向きは、まだまだ根強いのだなぁ。デジタルまっしぐらの時代に中高年から老年に突入しようとしている月河としては、心強いような、或いは、徐々に水位を増す河の中州に居る落ち着かなさのような、こういう特集タイトルを見ると複雑な心境です。

 今月も終盤になって俄かにサンリオキャラクター大賞に投票意欲がわき特設サイトを開けたら、なんと先週金曜(26日)、それも午後5時というコドモの時間に締め切っていたという。順位発表が6月11日なので、今月いっぱい受付OKだろうと安心しきっていたのでした。最近、ショップに行ってないから情報弱者だなぁ。ぐでたまはぴだんぶいの推しメンの諸君、今年は貢献できなくてごめん。ここで頑張って順位を上げておけば、来年のグッズリリースがより潤沢になるはずだったのに。全国の同担の皆さんに期待ですな。

 ・・・なんて、だはは!“同担”なんて言っちゃった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わかった!というタイトルの雑誌 ~故きを温ねて~

2023-04-09 23:54:46 | アート・文化

(前のエントリから続く)

 一冊の本との出会いが人生を変えるかもしれない・・なんて、昭和のブックフェアのコピーみたいですが、まさかそのたぐいの出会いが、書店でも古書店でもない所に転がっていたとは。人生まるごとは変えないかもしれないけど、“人生最後の趣味がここにあった”とは思いましたね。

 人生最後=“死ぬまで続けるだろう”という意味です。決して、“ほかの趣味はなにもやらない”という意味ではありません。はぴだんぶいは推し続けます。サンリオキャラクター大賞 2023にも投票します。今年は11日から。5月26日まで。推しグッズも買うぞ、そこそこ。それはそれ、これはこれ。

 結局、各種学校の図書室で見つけたこの『ユリイカ』臨時増刊『総特集*タロットの世界』、自前で一冊買いました。2021年11月刊の、12月臨時増刊だったので、年明け早々品切れになるでもなくすんなり買えちゃいましたが、税込2,420円は久々たまげた。

 単行本でなく、ムックでこれって。しばらくまともに本屋さんを物色してなかった間に、紙の本も高くなったもんです。

 通常号の『ユリイカ』、いくらだったかなぁと思って自前の書棚を探すと、あったあった。とっておくもんだなぁ。1979年6月号『特集*マニエリスム』定価780円。当然税込でも税抜きでもナシ。消費税というものが存在しない世界。

 もう一冊、11年飛びます。1990年(平成2年)11月号『特集*スティーヴン・キング』定価980円(本体951円)。こちらは“本体”という謎の単語が定着した時期ですな。

 おっ、臨時増刊も一冊保存してた。1988年6月臨時増刊『総特集 澁澤龍彦』定価1,200円。ギリ昭和のうちか。税ナシ。判型は通常号と同じ。

 比べてみると、約三十~四十年後の令和のいま、臨時増刊の二千円台前半ならそんなに高くなったわけでもないのかな。こちらはA4判になってるし、昔同様、図版と図版の間はきっちり小さな活字が二段組で詰まった、懐かし変わらずの『ユリイカ』だし。

 綴じ込みの萩尾望都さん画のタロットカードは切り取らないことにしました。点線通りに切り取れば、タテ7.8㌢×ヨコ6.2㌢のミニサイズカードになりますが、紙質がいかにも薄手の厚紙って感じで丈夫そうでないし、ペーパーナイフやカッターでこういうの切ると小口がどうしてもボソボソするんですよね。もとよりタロットで占いやるのは二の次でなので、何も切って傷みやすくすることはない。

 よくよく解説を見たら、描きおろしではなく1976年(昭和51年)の雑誌『女学生の友』8月号特別付録の再録だそうです。そうかー。道理で絵柄が、月河の見知っている萩尾さんの線だもんね。漫画家さんだって、三十年、四十年も年を経れば絵が変わるもの。

 76年頃の萩尾さんの作品と言えば、長大作『ポーの一族』の完結編とか、『11人いる!』などで、このカードの絵柄もその頃の感じです。萩尾さん描く人物、他の漫画家さんに比べてちょっと顔のタテ(眉からアゴ先、もしくは額の生え際からアゴ先までの距離)が短め、横顔のアゴがしゃくれめなのが魅力でした。いまも現役で描いておられるのでしょうか。猫も杓子もスマホスマホの時代、アプリでスクロールして読む萩尾マンガって想像しにくいけど。

 あーー、ユリイカ、青土社、萩尾望都マンガ。『女学生の友』はさすがに70年代初期で足抜けしたけど、こうして、いままでやってなかったことをひとつ、始めるにしても、結局月河、気がつけば70年代80年代の残照、デジャヴから逃れられないのだなぁ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ここにも沼が ~タロットカードが呼んでいた~

2023-03-31 19:22:19 | アート・文化

 かれこれもう、まる一年三か月近く経つのだから早いものだと思う。昨年の初め、片づけを手伝っていた各種学校の図書コーナーの中に、ひときわ判型が大きく異彩を放っていたムック本があり、パラパラめくってみると厚紙の綴じ込みが。開いてみるとおお!高校時代にはまっていた、懐かしい萩尾望都さんの漫画の絵柄です。

 よく見ると、コマ割りが点線になっている??と思ったらマンガではなく、点線で切り取って使うタロットカードでした。全22枚、1:魔術師The Magician、2:女教皇The High Priestess・・・ときて、21:世界The Worldでいったん完結、0:愚者The Foolに戻る“大(メジャー)アルカナ”の22コマ、いや22絵柄。

 その時点では、“タロットカード=占いに使うらしい絵カード”とだけしか、知識がほぼありませんでした。

 15:悪魔The Devilの鎖につながれたプチ悪魔ちゃんがかわいい!てか悪魔本人(本人って)もイケメンだ!

 ・・図書室に放置されてたわりには汚れてなくて、誰ぞが切り取ろうとした痕跡もなく、シワや折り目もなくパリッとしてます。コレ、本を処分するときにここだけカットして頂戴するわけにいかないかな?ってかこの本そもそもナニよ?と、ブックカバーをはずして改めて見ると、『ユリイカ 詩と批評 12月臨時増刊号 ~総特集 タロットの世界~』。これまた懐かしや、70年代末から80年代前半、生協でよく立ち読みした『ユリイカ』!青土社!このご時世に、休刊してなかっただけでもやれ嬉しやの驚きです。

 “鏡リュウジ 責任編集”だって。ネットの占いサイト、占いがらみサイトで、作りつけの様にお名前を拝見する鏡リュウジ氏。それにしても字の小さいこと、でも図版も多いこと。

 よくよく図版群に注目すると、学生時代さんざん見せられたヨーロッパ中世の“なんちゃら公爵の時祷書・限定私家版”みたいな、宗教画のような、身内の肖像画のような、ノーブルな中にもちょっとアットホームで土臭い独特の絵柄なんですね。

 なるほど、こういうのが“タロット”のプロトタイプで、萩尾望都さん作画のこのカラー綴じ込みは、プロトタイプを萩尾さん流に料理してビジュアル化したものなのね、とつながってきました。

 これが月河と、タロットカードとの出会い。昨年の、当地は寒冷地のため学校の冬休みが長いですから、正月の松が明けた翌日か翌週ぐらい、“あと数日で生徒さんたちが登校してくる”タイミングだったと思います。

(この話続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする