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イントゥ・ザ・ストーム 【感想】

2014-08-26 02:02:55 | 映画


ディザスタームービーの名作って何だろう。「インポッシブル」くらいかな。。。。
そもそもタイトルの多いジャンルではないので、思いつくものがない。

大スクリーンで鑑賞するにはもってこいのジャンルだが、
テーマ自体が実際に起こりうる災害であったり、ケアすべき体験者が実存するなど、
下手に映画化するには難しいジャンルだと思われる。

「イントゥ・ザ・ストーム」を観て、やっぱ難しいなーと思った。
難しいというより、単に面白くなかったというべきか。

テキサス州にある田舎町に地球史上最大の竜巻が襲ってくるという話だ。

中盤までに登場する中規模の竜巻の再現性や、
クライマックスに出てくるメガトン級の竜巻の迫力は、かなりのもの。
過去作の「ツイスター」と比べて、VFXの進化を思い知る。

但し、竜巻の映像だけを楽しむだけでは、映画料金は勿体ない。
ドラマとしてどんな話が展開するのかに期待する。

その点で本作がユニークなのは「トルネードハンター」という、
竜巻に挑む人間たちを物語の中心に置いたことだ。

彼らは竜巻の映像を収めて、放送局に売り、報酬を受け取る。
対トルネード用に戦車バリに改造された撮影車や、
「スポンサーに資金提供を打ち切られた」といった裏事情など、
普段知ることのない世界が描かれていて興味深い。

彼らの目的は、より迫力のある映像をカメラに収めるであり、
その最終目標は竜巻の中に入って収めることのできる「竜巻の目」だ。

竜巻の追われる側ではなく、追う側という設定に斬新さを感じたが、
高校生とその家族のドラマが多くを占めるようになって興冷めする。
「災害を体験し家族の絆が深まる」は、もはや擦られ過ぎている。

特に残念なのは、POV映像の使い方の勘違い。

臨場感を出すためであったり、高校生たちの自画撮り映像のために
POVが多用されているが、肝心の竜巻の全貌を映す出すのには役に立たない。

POVと通常カメラの使い分けがウマければ良いのだが
それぞれの利点を十分に理解せず、「取りあえずミックスで撮りました」という感じ。
高校生カップルが水没の危機に陥っているときに、呑気にPOVっておかしい。
使い分けの意図が理解できないので、視点の移り変わりが見づらいだけだ。

とってつけたようなPOVによるラストのインタビュー映像も何のことやら。

ウォーキング・デッドのローリ役の人や、ホビットのトーリン役の人が出ていた。
トーリンことリチャード・アーミティッジはヒュー・ジャックマンに良く似てた。

【55点】
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