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やっぱ宇宙映画は最高の現実逃避だ。圧倒的な没入感。今年は本作にて宇宙体験を満喫。近い将来という本作は、リアルに映る未来の光景。宇宙基地、宇宙船、宇宙服といったガジェットデザインが、現代のそれに近しい。
月行き旅客機のブランケットのレンタル代が異常に高額で、まだまだ庶民には手が届かなさそう。月に資源があれば紛争を起き、月面では無重力「マッドマックス」アクションが繰り広げられる。宇宙から見る地球の光景は美しいが、周りは死の世界で底なしの恐怖に満ちている。
「海王星まで父に会いに行く」、想像を絶する壮大な宇宙飛行は、ミニマムな家族ドラマでもあった。宇宙探索にとりつかれた父親の狂気と、その父の姿を追って宇宙開発に身を捧げた息子の運命が30年の時を超えて交わる。地球から離れれば離れるほど、主人公の内部のコアに接近していく。地球に置いてきた後悔と、これからの人生をどう生きるか。究極に孤独な世界で描かれる主人公の心の旅路だ。
もっと「2001年宇宙~」みたいな抽象的な物語を想像していたが、意外と明確でわかりやすいドラマ。ラストの地球帰還の力技はSF作品のご愛敬。「ワンハリ~」に続き、ブラピが演技派として堂々たるパフォーマンス。やっぱり好きです。
【70点】
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