から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2016年のキネマ旬報ベストテンが発表された件。

2017-01-11 22:00:00 | 映画

昨日、毎年恒例のキネマ旬報ベストテンと各個人賞が発表された。
日本映画は嬉しい結果。外国映画はお約束の結果(苦笑)。

【日本映画】
1位 この世界の片隅に
2位 シン・ゴジラ
3位 淵に立つ
4位 ディストラクション・ベイビーズ
5位 永い言い訳
6位 リップヴァンウィンクルの花嫁
7位 湯を沸かすほどの熱い愛
8位 クリーピー 偽りの隣人
9位 オーバー・フェンス
10位 怒り

1位の「この世界の片隅に」の結果にアガった。これで関心をもってくれる人が増えてくれると良いのだけれど。以降の順位はキネ旬らしい選出。個人的にワースト映画にいれた「湯を沸かすほどの熱い愛」「クリーピー偽りの隣人」は、やっぱ批評家ウケするよね。3位の「淵に立つ」は鑑賞スルーしていたけど、DVDが出たら見てみようかな。

【個人賞】
監督賞   片渕須直(この世界の片隅に)
脚本賞   庵野秀明(シン・ゴジラ)
主演女優賞 宮沢りえ(湯を沸かすほどの熱い愛)
主演男優賞 柳楽優弥(ディストラクション・ベイビーズ)
助演女優賞 杉咲花(湯を沸かすほどの熱い愛)
助演男優賞 竹原ピストル(永い言い訳)
新人女優賞 小松菜奈(ディストラクション・ベイビーズ)
新人男優賞 村上虹郎(ディストラクション・ベイビーズ)

作品部門に続き、監督賞の結果(片渕監督)が本当に嬉しい。脚本賞の庵野秀明も大納得だ。あとの個人賞は良くも悪くも予想通りの選出。対象タイトルが偏っているのが普通につまらない。「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえと杉咲花は、素晴らしく演技が巧いのだけれど、描かれるキャラクターが(映画自体も)迷走しているため本当に残念だった。「永い言い訳」の竹原ピストルも良かったけど、一瞬怖くてハマりきらなかった。

【外国映画】
1位 ハドソン川の奇跡
2位 キャロル
3位 ブリッジ・オブ・スパイ
4位 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
5位 山河ノスタルジア
6位 サウルの息子
7位 スポットライト 世紀のスクープ
8位 イレブン・ミニッツ
9位 ブルックリン
10位 ルーム

外国映画監督賞 クリント・イーストウッド

日本の「映画評論家」と言われるオジさんたちは、イーストウッド大先生が亡くなったら集団心中でもするのだろうか。毎年の「お約束」となっているイーストウッド映画の1位。昨年は「マッドマックス~」という空前絶後の映画が出現したために2位に甘んじものの、今年は再び1位に帰り咲き(笑)。昨年発表された「評論家100 人が選ぶ期待の外国映画監督」でも1位に選ばれており(おいおい、もう80過ぎているのに期待度1位って。。)、「イーストウッド教」への異常な狂信ぶりが再確認された。「ハドソン川の奇跡」は確かに良い映画だったけど、1位はさすがにない。まー言及するだけナンセンスか。
その他の2位以降のラインナップも、キネ旬らしいブレない選出。映画評論家たちのツボであるジャ・ジャンクー映画(山河ノスタルジア)もしっかり入っている。ブレイキングバッド信者としては「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を見なかったことは昨年の後悔だ。

今年の洋画は面白い映画が少なかった分、この後に発表される「読者選出ベストテン」とは大きな違いが出そうな予感。こっちの結果も気になるところだ。昨年の読者選出の1位は「セッション」だったし。
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