もう年が明けたが、個人的に思った2016年の映画のトピックスを記録としてまとめたみた。
①「君の名は」の歴史的ヒット
昨年の映画界における最大のトピックス。200億「近く」はいくと思ったが、さすがに超えるとは思わなかった。その数字も凄いが、これまで絶対的王者であった(興収面で)、宮崎ジブリを超えたことが歴史的な事件といえる。近くのシネコンでは年明けからIMAX上映が始まるらしいし、まだまだリピーターを呼べると踏んでいるようだ。とはいえ、今から40億を乗せて、250億円の「アナ雪」には届くことは難しいだろう。劇場の閑散期にあたる9月~11月まで、2016年は過去最高収入を記録したようだ。一重に「君の名は」の効果によるもの。同じ東宝作品である「シン・ゴジラ」も80億を超えており、興行会社は東宝に足を向けて寝られないのでは? 同作は、中国をはじめとするアジア圏でもかなりのヒットになっている模様で、評判もかなり良い。北米での映画ファンのなかでも本作を「今年のアニメ映画のベスト!」と支持する人も多いようだ。個人的には過大評価と思うけど。
②日本映画の豊作
好きな映画は人それぞれで、例年通り、当たり外れも確かにあった。それでも2016年の日本映画は、例年と比べて面白い映画が多かったのは事実といえる。当ブログで「非常に面白かった!」の私的点数70点オーバーの日本映画が、このブログを始めてから過去最多の7タイトルとなった。その筆頭にあったのが「この世界の片隅に」であり、日本映画として10年に1本あるかないかの歴史的傑作だった。年明けの新聞広告で「この世界の片隅に」の拡大公開が告知されていたので、とても嬉しい。
③洋画の不作
日本映画の豊作の一方で、洋画が実に不作だった。日本映画と比べて、ではなく、例年の洋画レベルと比べて、個人的に響いた映画が少なかった。このブログで映画の記録を取り初めてから私的90点オーバーの作品数が2本で過去最少。完全に好みの問題だと思うが「キャプテンアメリカ~」「デッドプール」など、Rottenなどで大絶賛だったタイトルも「普通に面白いけど物足りない」な具合で、総じると期待ハズレな映画が多かった。ドラマ系映画はアカデミー賞関連作品を中心に面白い映画が多かったけど、それでも突き抜けた映画がなかった。一作年は豊作だっただけに、その落差をことさら強く感じる。
④DC映画の完全敗北
「マーベル」VS「DC」。アメコミ映画の2大巨頭の勝敗は、今年でさらに決定的なものになった。いつまで経ってもウィンウィンにはならない。マーベルの完全勝利と、DCの完全敗北だ。ユニバースの色を前面に出した「キャプテンアメリカ~」は、評価、興収ともに案の定、見事に大成功。一方、こちらもユニバースの始まりを掲げた「バットマンvsスーパーマン」は興収でヒットしたものの、映画ファンたちから今後の期待をもたせるほどの評価は得られなかった。悪役を主役に据えるというDC映画ならではの美味しい設定を揃えた「スーサイド・スクワッド」は、その仕上がりに大ブーイング。今年はDC映画にとって起死回生の年となるはずだったが、もう何をやってもハズレそうだ。
⑤劇場の番組編成の偏り
これは自分の周りだけで偶然かもしれないが、シネコンで上映するタイトルの多様性が失われているような気がする。例年であれば、公開してくれたであろう映画が、近くのシネコンですっかり扱わなくなった。特に下半期以降、一部のタイトルの独占状態が目立った。「君の名は」のヒットが影響していると思われる。シネコン側が「間違いなく客が入るタイトルに絞って上映すれば失敗しない♪」みたいな味をしめたようだ。事業者としては当然の判断であるが、おかげでこっちは、遠くの都内のシネコンまで出向き(といっても帰り道だが)、割引なし料金を支払わなければならない。普段1000円~1200円でしか映画を見ない自分にとっては、よっぽど確信のある映画じゃないと1800円は払いたくない。昨年は年末の「ドント・ブリーズ」と「ヒトラーの忘れもの」のみ1800円で鑑賞。両作とも面白かったが、娯楽料金として今でも1800円は高過ぎると思う。
昨年も週に1回ペースで映画館に足を運んだが、今年は学生らしき若者層が多かった印象を受けた。そのほとんどが「君の名は」だったが、直近で見た「ドント・ブリーズ」もホラー映画の割に、若い人たちが多かった(これは新宿という場所のせいかな)。映画界にとっては明るいトピックスといえそう。
また、観に行く映画の前評判をチェックするのにRottentomatoなどの海外レビューサイトの他に、昨年から映画レビューを専門にやってる海外のユーチューバーの動画を見て参考にすることが多くなった。英語で何を言っているのかよくわからないが、英語をわからない海外視聴者にもわかるように、スコアなど、採点してくれるのが有難い。
今年は昨年と打って変わって、再び、洋画の大豊作になりそうな予感。ヨダレもののラインナップ。
今年も良い映画と出会えますように。。。
①「君の名は」の歴史的ヒット
昨年の映画界における最大のトピックス。200億「近く」はいくと思ったが、さすがに超えるとは思わなかった。その数字も凄いが、これまで絶対的王者であった(興収面で)、宮崎ジブリを超えたことが歴史的な事件といえる。近くのシネコンでは年明けからIMAX上映が始まるらしいし、まだまだリピーターを呼べると踏んでいるようだ。とはいえ、今から40億を乗せて、250億円の「アナ雪」には届くことは難しいだろう。劇場の閑散期にあたる9月~11月まで、2016年は過去最高収入を記録したようだ。一重に「君の名は」の効果によるもの。同じ東宝作品である「シン・ゴジラ」も80億を超えており、興行会社は東宝に足を向けて寝られないのでは? 同作は、中国をはじめとするアジア圏でもかなりのヒットになっている模様で、評判もかなり良い。北米での映画ファンのなかでも本作を「今年のアニメ映画のベスト!」と支持する人も多いようだ。個人的には過大評価と思うけど。
②日本映画の豊作
好きな映画は人それぞれで、例年通り、当たり外れも確かにあった。それでも2016年の日本映画は、例年と比べて面白い映画が多かったのは事実といえる。当ブログで「非常に面白かった!」の私的点数70点オーバーの日本映画が、このブログを始めてから過去最多の7タイトルとなった。その筆頭にあったのが「この世界の片隅に」であり、日本映画として10年に1本あるかないかの歴史的傑作だった。年明けの新聞広告で「この世界の片隅に」の拡大公開が告知されていたので、とても嬉しい。
③洋画の不作
日本映画の豊作の一方で、洋画が実に不作だった。日本映画と比べて、ではなく、例年の洋画レベルと比べて、個人的に響いた映画が少なかった。このブログで映画の記録を取り初めてから私的90点オーバーの作品数が2本で過去最少。完全に好みの問題だと思うが「キャプテンアメリカ~」「デッドプール」など、Rottenなどで大絶賛だったタイトルも「普通に面白いけど物足りない」な具合で、総じると期待ハズレな映画が多かった。ドラマ系映画はアカデミー賞関連作品を中心に面白い映画が多かったけど、それでも突き抜けた映画がなかった。一作年は豊作だっただけに、その落差をことさら強く感じる。
④DC映画の完全敗北
「マーベル」VS「DC」。アメコミ映画の2大巨頭の勝敗は、今年でさらに決定的なものになった。いつまで経ってもウィンウィンにはならない。マーベルの完全勝利と、DCの完全敗北だ。ユニバースの色を前面に出した「キャプテンアメリカ~」は、評価、興収ともに案の定、見事に大成功。一方、こちらもユニバースの始まりを掲げた「バットマンvsスーパーマン」は興収でヒットしたものの、映画ファンたちから今後の期待をもたせるほどの評価は得られなかった。悪役を主役に据えるというDC映画ならではの美味しい設定を揃えた「スーサイド・スクワッド」は、その仕上がりに大ブーイング。今年はDC映画にとって起死回生の年となるはずだったが、もう何をやってもハズレそうだ。
⑤劇場の番組編成の偏り
これは自分の周りだけで偶然かもしれないが、シネコンで上映するタイトルの多様性が失われているような気がする。例年であれば、公開してくれたであろう映画が、近くのシネコンですっかり扱わなくなった。特に下半期以降、一部のタイトルの独占状態が目立った。「君の名は」のヒットが影響していると思われる。シネコン側が「間違いなく客が入るタイトルに絞って上映すれば失敗しない♪」みたいな味をしめたようだ。事業者としては当然の判断であるが、おかげでこっちは、遠くの都内のシネコンまで出向き(といっても帰り道だが)、割引なし料金を支払わなければならない。普段1000円~1200円でしか映画を見ない自分にとっては、よっぽど確信のある映画じゃないと1800円は払いたくない。昨年は年末の「ドント・ブリーズ」と「ヒトラーの忘れもの」のみ1800円で鑑賞。両作とも面白かったが、娯楽料金として今でも1800円は高過ぎると思う。
昨年も週に1回ペースで映画館に足を運んだが、今年は学生らしき若者層が多かった印象を受けた。そのほとんどが「君の名は」だったが、直近で見た「ドント・ブリーズ」もホラー映画の割に、若い人たちが多かった(これは新宿という場所のせいかな)。映画界にとっては明るいトピックスといえそう。
また、観に行く映画の前評判をチェックするのにRottentomatoなどの海外レビューサイトの他に、昨年から映画レビューを専門にやってる海外のユーチューバーの動画を見て参考にすることが多くなった。英語で何を言っているのかよくわからないが、英語をわからない海外視聴者にもわかるように、スコアなど、採点してくれるのが有難い。
今年は昨年と打って変わって、再び、洋画の大豊作になりそうな予感。ヨダレもののラインナップ。
今年も良い映画と出会えますように。。。