熱狂。熱狂。熱狂。
辛抱堪らず、今年初のリピート鑑賞。2回目も漏れなく面白い。
「セッション」最高。
先の読める2回目は、キャストのパフォーマンスや監督の演出をじっくり味わう。
鬼教師フレッチャーのパフォーマンスが病みつきになる。
「ノー、ダブルタイム、ダブルッ!!」
「ファースター!、ファースター!」
「アンサーーーっ!!!」
「ファッキンッ、テンポッ!!!!」
血管ブチ切れ寸前のスキンヘッド頭に、シワシワの皮と分厚い唇。
演奏を止めるときの右腕のスピードと力こぶ。
そのセリフ、動きを、映画を思い出す度にマネしてしまう。
「挫折する奴はいない」というフレッチャーの予言通りのクライマックス 。
クライマックスのセッション時のフレッチャーの顔面がまた最高である。
「もっとくれ!、もっとくれ!」と、ネイマンの発奮に呼応する姿が絶品だ。
クライマックスのナンバー「キャラバン」は本作のサントラで聞きまくっているのだが、
映像の迫力が合わさると、また新鮮に映る。そしてボルテージが一気に上がる。
多くのカットを物凄いスピードで繰り出し、セッションのダイナミズムを伝える。
ネイマンがトラブルを起こすときの映像しかり、本作の編集手腕に何度も唸る。
「6才のボクが~」を差し置いて、本作がオスカー編集賞を受賞したのも納得である。
監督のデイミアン・チャゼルは本作の成功で、早くも次回作の製作が決定。
また、本人の完全オリジナルの脚本で、ミュージカル映画になるらしい。
間違いなく面白い映画になるだろう。待ち遠しい。
おそらく数年に1本あるかないかの、「誰が観ても面白い」映画であり、
TOHOシネマズなど、公開劇場が限られているのが非常にもったいない。