先週金曜、「ザ・ファイター」を観る。
10年ぶりくらいに有楽町マリオンで観る。
「トゥルー・グリット」、「冷たい熱帯魚」と先週観た他2本は大当たりだった。
オスカーノミネーション映画の中でも最も期待値の高かった本作。
映画の完成度は高いが、期待が大きかった分、
う~んイマイチ。。。。といった感じだ。
本作は90年代に活躍した実在のボクサー、ミッキーウォードと、
その家族の挫折と成功の物語だ。
ほぼ予想とおりの話の展開であったが、
本作の見所として私が位置づけていたのは、
オスカーの助演男優と助演女優を制した、
クリスチャン・ベール、メリッサ・レオをはじめ、
主演兼本作のプロデューサーであるマーク・ウォルバーク、
個人的にファンであるエイミー・アダムスら、キャスト陣のパフォーマンスであった。
オスカー受賞はじめ、他賞レースを総なめにした、クリスチャン・ベールとメリッサ・レオ。
役へのなりきりぶりは文句なくスゴく、匂い立つようなリアルな演技はさすが。
しかし、これは脚本のせいだと思うが、どことなくフラットな印象。
クリスチャン・ベールについては、演じるキャラがヤク中ということで
派手でクセのある言動が仇となり、演技のウマサが際立ち、怪演で終わった印象。
彼の力量があれば、もっとキャラクターの持つ深みを表現することもできたのに。
メリッサ・レオも同様。
なのでオスカーに値したか、というと、
個人的には他のノミネーターでもよかったような気がしなくもなく。。。
助演男優でいえば「英国王~」のジェフリー・ラッシュ。
助演女優でいえば「英国王~」のヘレナ・ボナム・カーターか、もしくは
本作のエイミー・アダムスかな。
本作のエイミー・アダムスは過去最高のパフォーマンス。
ヒイキ目に見てしまうキライはあるが、今までのガールズキャラクターから
見事に脱却し、役者としての力量の幅を証明した感じだ。
改心したクリスチャン・ベール演じるディッキーが、
エイミー・アダムス演じるシャーリーンに、弟ミッキーのために
一緒に協力してくれと懇願するシーンは
2人の演技合戦を楽しむと共に、涙腺を緩ませた。
そして、主役のミッキーを演じたマーク・ウォルバーク。
プロデューサーとして、また本作の主役として、
並々ならぬ決意で本作に臨んだことが画面から伝わるほどの熱演。
見事にビルドアップされた肉体、迫力のボクシング試合。
オスカーにノミネートすらされなかったことが残念だ。
今後のさらなる活躍に期待したい。
キャストのパフォーマンスは、他脇役含め、いずれも素晴らしく、
各キャラクターに人間の生々しさを大いに感じた。
これは、デビット・O・ラッセルの演出の賜物ともいえるか。
しかし、クライマックスのシーンで
BGMの音楽が今年公開された「RED」と被ったため、イマイチ盛り上がれなかったり、
ミッキーとディッキーの兄弟の絆の背景が薄かったりと、
「もっと感動的な作品になれたのでは?」とか
期待していた分、いろいろと物足りなさを感じてしまった。
あと、オスカー授賞式でも気になったことだが、
クリスチャン・ベールの目と鼻の間にイボが出来ていた。
本作ではキャラクターによくあっていて、ちょうどよかったのだが、
待望の「ダークナイト・ライゼス」ではかっこよくキメテほしいので、
とるか、デジタル処理で消してほしい。。。
【60点】
10年ぶりくらいに有楽町マリオンで観る。
「トゥルー・グリット」、「冷たい熱帯魚」と先週観た他2本は大当たりだった。
オスカーノミネーション映画の中でも最も期待値の高かった本作。
映画の完成度は高いが、期待が大きかった分、
う~んイマイチ。。。。といった感じだ。
本作は90年代に活躍した実在のボクサー、ミッキーウォードと、
その家族の挫折と成功の物語だ。
ほぼ予想とおりの話の展開であったが、
本作の見所として私が位置づけていたのは、
オスカーの助演男優と助演女優を制した、
クリスチャン・ベール、メリッサ・レオをはじめ、
主演兼本作のプロデューサーであるマーク・ウォルバーク、
個人的にファンであるエイミー・アダムスら、キャスト陣のパフォーマンスであった。
オスカー受賞はじめ、他賞レースを総なめにした、クリスチャン・ベールとメリッサ・レオ。
役へのなりきりぶりは文句なくスゴく、匂い立つようなリアルな演技はさすが。
しかし、これは脚本のせいだと思うが、どことなくフラットな印象。
クリスチャン・ベールについては、演じるキャラがヤク中ということで
派手でクセのある言動が仇となり、演技のウマサが際立ち、怪演で終わった印象。
彼の力量があれば、もっとキャラクターの持つ深みを表現することもできたのに。
メリッサ・レオも同様。
なのでオスカーに値したか、というと、
個人的には他のノミネーターでもよかったような気がしなくもなく。。。
助演男優でいえば「英国王~」のジェフリー・ラッシュ。
助演女優でいえば「英国王~」のヘレナ・ボナム・カーターか、もしくは
本作のエイミー・アダムスかな。
本作のエイミー・アダムスは過去最高のパフォーマンス。
ヒイキ目に見てしまうキライはあるが、今までのガールズキャラクターから
見事に脱却し、役者としての力量の幅を証明した感じだ。
改心したクリスチャン・ベール演じるディッキーが、
エイミー・アダムス演じるシャーリーンに、弟ミッキーのために
一緒に協力してくれと懇願するシーンは
2人の演技合戦を楽しむと共に、涙腺を緩ませた。
そして、主役のミッキーを演じたマーク・ウォルバーク。
プロデューサーとして、また本作の主役として、
並々ならぬ決意で本作に臨んだことが画面から伝わるほどの熱演。
見事にビルドアップされた肉体、迫力のボクシング試合。
オスカーにノミネートすらされなかったことが残念だ。
今後のさらなる活躍に期待したい。
キャストのパフォーマンスは、他脇役含め、いずれも素晴らしく、
各キャラクターに人間の生々しさを大いに感じた。
これは、デビット・O・ラッセルの演出の賜物ともいえるか。
しかし、クライマックスのシーンで
BGMの音楽が今年公開された「RED」と被ったため、イマイチ盛り上がれなかったり、
ミッキーとディッキーの兄弟の絆の背景が薄かったりと、
「もっと感動的な作品になれたのでは?」とか
期待していた分、いろいろと物足りなさを感じてしまった。
あと、オスカー授賞式でも気になったことだが、
クリスチャン・ベールの目と鼻の間にイボが出来ていた。
本作ではキャラクターによくあっていて、ちょうどよかったのだが、
待望の「ダークナイト・ライゼス」ではかっこよくキメテほしいので、
とるか、デジタル処理で消してほしい。。。
【60点】