そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

行けば解決するなら苦労はしない

2011-10-09 13:53:27 | Politcs

首相「解決するならいつでも訪朝」=拉致被害者家族に言及(時事通信) - goo ニュース

野田佳彦首相は8日午後、北朝鮮による拉致被害者家族と首相官邸で面会し、家族側から自身の訪朝の可能性を問われたのに対し、「私が行くことで拉致を含めた諸懸案が解決するならいつでも行く」と述べた。訪朝も辞さない姿勢を示すことで、拉致問題解決に向けた決意を強調する狙いがあるとみられる。

は?
行けば解決するなら行く…って、そんなの当たり前じゃん。
解決するってわかってて行かないなんてありえないでしょ。
胸張っていうほどの科白とも思えないんですが。
「諸懸案を解決するためにいつでも乗り込む」ってんなら勇ましいけどさ。

問題なのは、「私が行くことで拉致を含めた諸懸案が解決する」状況ってのを作る目途が全く立っていないってことでしょうが。

であるにも関わらず、

この後、横田めぐみさんの父滋さんは記者団に「首相は拉致問題解決のために意欲を持っているという感じを受けた」と語った。

って、ホントに?

どうもここのところの報道からは、拉致被害者家族の皆さんが北朝鮮への制裁を求めている印象ばかりが伝わってきます。
なんだか活動の目的が、「拉致被害者を取り戻すこと」から「北朝鮮を懲らしめること」にシフトしてしまっているような。
制裁を強めることは必ずしも被害者の奪還に繋がるわけではないと思うのですが。

これも、八方ふさがりになっているという被害者家族の苦しい立場ゆえのこととは思います。

が、何だか皆「強い姿勢」をperformすることばかりに執心して、本気で拉致被害者を取り戻すための「現実的な方法」を考えることを放棄しているように見えてしまいます…


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