そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

徳之島のジレンマ

2010-05-02 15:02:58 | Politcs
徳之島3町長の首相面会は7日 普天間問題、官邸で(共同通信) - goo ニュース

今日の「サンデーフロントライン」で徳之島移転案の特集をやっていました。

先日、鳩山首相が徳之島最大の有力者・徳田虎雄氏を訪問したというニュースがありましたが、徳田氏は首相に対して、島の民意は「反対」で統一されており移転は無理、と伝えたとのことです。
一方で、徳之島にも移転推進派がおり、そのリーダーはかつての徳田氏の右腕で、現在も徳田氏が創立し現在も理事長の座にある医療法人・徳洲会の幹部である人物だとか。
そもそもこの人物が徳之島移転案の発案者であり、その案が民主党議員を通じて鳩山首相の耳に入ったのが発端となったということのようです。

ねじれてるなぁ、と感じます。
基地ができるのは嫌だけど、島の苦しい経済状況を考えると基地受け入れの経済効果という誘惑も見過ごすことはできない、という苦しさ。
基地に頼った経済振興が不健全なのは間違いないと思うけど、仮に島の人たちがそれを望むならばその選択肢もあっていいのかもしれない。
ただし、絶対に必要なのは、関係者が腹を割っての徹底した議論と、意思決定過程の透明化。
それがなければ後世に禍根を残すことになるのは目に見えてる。
「5月末」なんて話ではない。

ところで、徳田虎雄氏は難病に冒され政界を引退しているとのことですが、今回の特集では声を出すこともできず文字パネルを視線で指示して会話する現在の姿も露わになっていました。
島の人たちのインタビューもちょっと紹介されてましたが、徳之島ではいまだに神様のような存在のようです。
当人たちにとってはそれが当たり前なんだろうけど、そういうクローズドな社会じゃ自分は絶対暮らせないなあ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「クリント・イーストウッド―... | トップ | 「チャイナ・アズ・ナンバー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Politcs」カテゴリの最新記事