そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

審判受難の時代

2010-07-13 23:32:16 | Sports
今日もワールドカップ回顧ネタで。

今大会は「誤審」が話題になった大会でした。

ドイツ戦でのランパードの幻のゴール。
オフサイドを見逃したテベスのゴール。
ファンペルシーがオフサイドの疑いが強いスナイデルのゴール。
ハンドを2回も犯したように見えるルイス・ファビアーノのゴール。
そして、決勝戦の決勝点の起点となったCKとGKの判断ミス。

印象に残った「誤審」を挙げれば枚挙にいとまがありません。

でも、冷静に考えると、我々が「明らかな誤審」なんて言えるのは、後からスローVTRでいろんな角度から何度も確認できるからこそなんですよね。
そういう手段が与えられていない審判に同じレベルを要求するのは、実はかなり酷なこと。
後からみると「明らかな誤審」でも、それをリアルタイムで正確に判定するのは難しい。
そういう意味じゃ、審判にとっても「受難」の時代なんだろうと思います。

で、これを解決するには2つの方向しかないわけです。

今のまま、「誤審も判定のうち」と人間の目によるジャッジを継続するか。
機械の手を借りてVTRを判定に導入するか。

けれど、VTR判定もなかなか難しい点がある。
たとえば、審判がオフサイドを見逃してゴールが決まった後で、VTRで確認したらオフサイドだったからゴールを取り消す、なんてのはできそう。
だけど、逆に、オフサイドで笛を吹いて試合を一旦止めてしまった後に、VTRでオフサイドじゃないことが分かったとしても笛を吹く前からやり直すわけにはいかない。
いちいちVTRで確認するたびに試合の流れをブチブチ切るわけにはいかないから、後からVTRで確認してゴール取り消すとか、カード取り消すとか、そういう中途半端な使い方しかできないような。

個人的には、誤審があったとしても、それもサッカーのうち、として今のまま人の目で判定するほうがいいような気がします。
コメント
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