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自衛隊観艦式観覧記~「水煙昇竜の舞」

2012-10-23 | 自衛隊

お待たせしました。
自衛隊観艦式、訓練展示観覧記です。

冒頭写真は艦艇部隊訓練展示第7群で甲板放水をする
ミサイル艦「くまたか」から立ちのぼった水煙。
「しらたか」と並んで放水した「くまたか」の水煙をトリミングしたら、

なんと。
そこにははっきりと昇竜のシルエットが。




 ね?

このことをぜひ「くまたか」の乗員に教えて差し上げたいわ。

タイトルにしてしまったのでこれから説明しますが、
実はこの展示は艦艇の部の一番最後のプログラムです。

「しらたか」「くまたか」ともに「はやぶさ」型のミサイル艇です。
ミサイル艇の定義は「対艦ミサイルを搭載していること」。
その高速性を生かして哨戒艇としての役目も果たします。

続いて「高速走行並びにIRデコイ発射」
IRはinfraredのIRで、赤外線を意味します。






827 ミサイル艇くまたか   829 ミサイル艇しらたか

デコイを発射してとっとと退場する「くまたか」「しらたか」。
デコイやフレアなど、おとりの煙や光を発射し攪乱する方法のことを、
実弾を使った戦闘の「ハードキル」に対し「ソフトキル」と言ったりします。

因みにこのミサイル艇が航行するとき、乗員は全員席に着き、
シートベルトを装着しなくてはなりません。

訓練展示は第一群、「はたかぜ」と「「しらね」の祝砲発射から始まります。



「はたかぜ」が祝砲を撃った瞬間。
この祝砲は54口径5インチ単装砲を搭載している艦にしか撃てません。
「はたかぜ」型の艦は「はたかぜ」と「しまかぜ」二艦のみ。
つまりこのどちらかが参加することは確定事項でした。



同砲を備えるもう一つの型である「しらね」の祝砲。
この一発は、とても美しく決まりました。

伸びていった天使の輪。

 まん丸くなって消えました。




訓練展示、第二群は「たかなみ」「おおなみ」「はるさめ」の戦術運動。
戦術運動とは艦隊の陣形を維持しながら、前進、後退、回転すること。
この日の戦術運動は揃っての回転です。
この後以前お伝えした第三群の潜水艦隊の展示があり、続いては




ヘリコプター発艦。
「いせ」から飛び立つへり。



前甲板。



後甲板アップ。



飛び立ったヘリは相模湾をまっすぐ陸に向かって飛んでいきました。

次は第5群展示の「洋上給油」。



補給用のチューブが前もって張られたラインに添ってするすると伸びていきます。
お母さんは「ましゅう」、餌をもらう子供は「はるゆき」。



餌や離部分超拡大。
認識しやすいように作業をする一は赤い服を着ていますね。
「フネに萌える傾向が一層悪化したエリス中尉、この光景を見て
「カワイイ~~~!」
胸がきゅ~んとしてしまいました。

と、突然、辺り一帯がやたらうるさくなりました(笑)



そう、、我等がエアクッション艇です、
それにしてもこいつ等は騒々しいなあ。
周りの人たちの感想も、速いとか何とかより、まず

「うるさい!」「うるさいね~」

でしたから。



このLCACの立てた水煙で、この後綺麗な虹が出来ました。
少し虹色をしているの、分かりますか?



昇竜、天使の輪、虹。
何かとファンタスティックな艦艇訓練となりました。


続く。