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バーキン片手に靖國神社

あの日の安倍晋三

2012-10-03 | 日本のこと

ランチに3500円のカツカレーを食べただけで、「庶民感覚が無い」と叩かれる政治家がいます。
かたや、渋谷の会員制クラブ、入会金1500万円也での飲食の際、
バケツに入った氷に2500円払っても、原発事故の処理もまだめどが立っていない頃に
毎日料亭で食事をしても、何も言われない政治家たちがいます。


渋谷の会員制クラブで食事した政治家は、代々政治家の家の出で、
大会社の経営者一族に連なるサラブレッドみたいな血筋です。
ですから、そんな人間が1500万円の入会金を払って、どんなつまらないクラブで
(エリス中尉、実は一度事情があって、ここで食事したことがあります)
何を食べようが「まあ、そんなもんかもしれませんね」と思うのが普通の感覚。
原発事故騒ぎのまっただ中に料亭で夕食を食べる首相だって、
被災者には業腹でしょうが、やはり総理ともなれば、人目に付かないところで
食事なり密談なりをしなければならない毎日でもあったでしょう。
どちらも端がとやかく口を挟むべきでもないし、そもそもかれらは庶民でもありません。

自民党の総裁選挙で安倍晋三氏が党首に選ばれました。

火を見るよりもはっきり明らかに、マスコミのバッシングが始まるだろうと予想していたら、
なんといきなり「昼にカツカレー喰った」ということで大騒ぎしているので、
エリス中尉、脱力感と怒りとで頭がクラクラしてしまいました。

マスコミは、外国人から献金をもらっていたり(野田、菅、前原)
オクスリ関係の犯罪歴のある男性と東京が災害に見舞われているときに不倫旅行したり(蓮舫)
国会内で携帯の競馬のサイトを見ていたり(小川)マルチに関わっていたり(山岡)することよりも、
昼にカツカレーを食べることや、難病にかかることの方が「叩くべきである」と思っているようです。

なんと、朝日新聞に至っては、あの「一発だけなら誤射かもしれないから、
北朝鮮はノドンミサイルを中央区築地5丁目3の2に打ち込んでもかまわないよ」
と言ったとか言わなかったとかで名をはせた若宮啓文という主筆が、

「安倍晋三を叩くのは朝日新聞の社是である」

って言いきったって言うんですからね。
新聞社が総力挙げて政治家とはいえ一人の人間を社是によってバッシングする。
なんなのこれ。

しかし、日頃の行いがアレな朝日新聞が社是で叩かなくてはならないくらい、
彼らにとって都合が悪いのなら、それはきっと日本にとっていい政治家なのに違いない」
って思ってしまいますわ。悪いけど。

さてところで、このマスコミが、自分たちに都合の悪い政治家を叩くときの決まり文句、
「庶民感覚」ってなんなの?

麻生総理にカップラーメンの値段を質問し、揚げ足をとるきっかけを作ったと言うことだけで
憲政史上に名前を残すであろう民主党の女性議員を、実はエリス中尉、知っております。
決して友達ではありませんが。

麻生総理の「庶民感覚」を鋭く国会で追及したこの議員、本人はインターナショナル校卒、
夫は六本木のインテリジェントビルに入っている、有名な法律事務所の弁護士です。
自宅は外国人の駐在員専門アパートで、家には家政婦さんを雇っていました。
おそらく彼女はカップラーメンの値段など、知るよしもないでしょう。
少なくとも、人に庶民感覚を問う資格に欠ける人物であることだけは保証します。

こんど出逢ったら思わずその件について問い詰めた上
「おまえが言うな」の一言を、時期衆院選落選予想と共に送って差し上げたいと思うくらい、
わたしはこの人物に対してむかついてもいるわけですが、予想するに、彼女は、
一応「主婦感覚(笑)」を売り物にしている政治家なので、民主幹部に鉄砲玉として
この質問をさせられただけなのかもしれません。

だけど考えて下さいよ。

大会社の経営者で、吉田茂の孫がカップラーメンの値段を知らなかったからって、
それがいったい政治とどんな関係にあるって言うの?

今回だってそうです。

胃腸の調子が決して思わしくない58歳の男性であれば
「カツカレーは重たいから、昼はソバで」となるのが普通ではありませんか。
それをあえて、カツカレー。
選挙に勝つためにゲンを担いで「カツ」にしたのです。
ほほえましいじゃないですか。
おまけに、安倍さんはおそらく自分の一挙一動が報道になることを予想した上で、

「もうカツカレーだって食べられるんですよ!」

とアピールするつもりもあったのかもしれません。

都内のホテルの飲食物の尋常でない高さを知っているものなら分かりますが、
このカツカレーは、都心の一流ホテルのメニューとすれば高くも何ともありません。
しかもその後これは会場費込みの値段で、そこにいた自民党議員全員が食べたとのこと。

だいたい菅元総理も代表選のときはカツカレー食べてるじゃないですか。
なぜ一言も報じなかったの?

まったく、バッシングするネタの無いうちから、鵜の目鷹の目とはこのことでしょうか。
笑ってしまったのが、みのもんたが「庶民感覚がない」と非難していたと言うのですが、
年収数億円の人間の言う庶民感覚って、いったいなんなのかしら。

超余談ですが、TOが某所でみのもんた様ご一行を見かけたそうです。
なんと、一緒にいたテレビ局か広告代理店だかのスタッフが
「半島式の飲み物の飲み方(横を向いて口のところだけ覆う)をしていた」といって、
かれはかなり驚いていました。
みのもんた様だけはしていなかったらしいですが。



実はここだけの話ですが、我が家の身内に、安倍政権下で、
「ある制度改革のためにあることをするためのあることをしていた」人間がおります。
それは、大きな声では言えませんが、それが成ったがために、ほにゃららな人たちが
ほにゃららできなくなった、という、わたしに言わせれば「あっぱれ」な政策だったわけですが、
この制度の内容がそうだったように、安倍氏が
「正しい日本人のための日本」
を作ろうとしていたことは、その人物からの話から十分理解できました。

マスコミは安倍政権始め自民三代総裁の行った「有効な政策」についてはほとんど報じず、
新聞からテレビ、末端のスポーツ誌に至るまでが、口をそろえてただヒステリックに安倍氏を叩くだけ叩き、
ノイローゼ寸前まで追い詰め、やめざるをえない状況に追い込んでおきながら
党首に選ばれたとたんに「前回任期途中で放り出した無責任な政治家」とレッテルを貼り出しました。
まさに「誰がそうさせたんだ」という言葉が口をついて出るわけですが。

(そういえば当時、「アベする」=「仕事を放り出す」という言葉が流行っている、
と「アサヒった」メディアもありましたね)

わたしは安倍政権下で「清き水に住めなくなった」連中、そして、
「安倍さんに正しい日本を作られては困る連中」
「戦後レジームの闇に日本人をとどめておきたい連中」が糸を引いて、
マスコミにバッシングをさせていたのだと、身内の話を聞いたときはっきり理解しました。


三年前のきょう、十月三日、政治家中川昭一氏が亡くなりました。
前にも書いたことがありますが、わたしはその葬儀に参列しました。
出棺を見送る列の、エリス中尉が立っていたちょうど向かいに、安倍夫妻が立っていました。
中川氏を乗せた霊柩車が列の間を進んだとき、口々に人々は叫びました。

「中川さん!ありがとうございました」
「さようなら!」
「安らかに眠って下さい」

そして、車が門から姿を消したとき、ひときわ背の高い安倍さんが、
まるで周りから切り離されたように、浮き上がって見えました。
車の行方を見届けた参列者の目は自然と安倍氏に吸い寄せられました。

「安倍さん、日本をお願いします!」
「日本を頼みます!」

と言う声が次々に上がる中、安倍さんは、憤怒とも見える悲痛の形相で立ち尽くしていました。

あのお葬式のとき、政治家として奔走し、ついに斃れた中川氏の死を、
安倍さんはどう捕らえていたのでしょうか。
執拗に自分を傷つけようと牙をむくメディアとの戦いについに負けた自分と、
日本のために命を賭した中川氏との政治家としての覚悟の違いでしょうか。


わたしは、あのとき安倍さんが「政治家として今度こそ死ぬ覚悟を決めた」
のではないかという気がしているのです。
今回、前にも増して険しいと想像される棘の道をもう一度歩もうとするからには、
安倍さんにはすでにその覚悟があるのでしょう。

次期選挙で自民党が政権与党となるのはもはや確実なことのように思われます。

第一次安倍内閣時代に次々と法律を成立させたように、(マスコミは報じていません)
今回も、スピード感を以てたとえば河野談話の白紙撤回や、米国との関係回復、
経済の回復はもちろんですが、周辺国との外交を
「右手で握手しながら左の拳を握りつつ」やっていただきたい。

そして、団塊世代との対決が予想される(だからこそ朝日などが社是にしてまで叩くのですが)
戦後レジームからの脱却に初めて踏み込む政治家として、歴史に名を刻んでいただきたい。


任期中まともなことは何一つせず、こっそり人権法案を閣議決定した民主党。
驚くべきことに90人の「帰化人」議員がいるというのです。
火のないところに煙は立たないといいますが、現総理始め「某国団体」から献金されていたり、
その団体から組織的な応援を受けて政権与党になっているのは事実ですから、
あながち噂だけではないかもしれません。

マスコミの応援によって彼らは国政を握ったわけですが、あまりにも拙劣で、かつ「やり過ぎ」、
今回マスコミがどう印象操作しようと下野はまず間違いないところでしょう。

ところが、当の民主議員は、安倍氏が自民党首に決まったことを受けて

「安心した。すぐに化けの皮がはがれるに違いないから」

などと言っているようです。
メディアの意見を鵜呑みにする愚民はたくさんいるかもしれませんが、それ以上に
「覚醒した」国民は、もう二度と騙されないと思いますよ。

それにしても、言うに事欠いて化けの皮がはがれる、とは・・・。
まさにこれでしょう。

「おまえが言うな」