喝! ~since 2005~
ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



今回は3泊4日で山形、秋田、岩手の名湯を巡る温泉旅行。一度も行ったことがない山形の銀山温泉、秋田の南部、岩手の西部の新規開拓をする一方で、既に行ったことがある玉川温泉に両親を連れていきたいという想いや、最短では一か月半前に行った蔵王お釜の再訪などいろいろ詰め込んだ旅行です。最近は両親と旅行に行くと朝3時出発が続いていたが、今日は少し遅めで5時半!一日目は蔵王や霞城公園を経て銀山温泉へ。途中、やはりこの時期に旬なサクランボも食べたいかなと。気温は31℃予想とこの時期にしては非常に高いがタオルたくさんもって行ってきましょう。


プロローグ(5:49出発)


昨日の時点でトランクケースに何も用意していない母だったが、何とか準備も終わったようだ。予定通り準備できるかと思ったら相変わらずの20分遅れ。。まぁ、この辺りはもはや想定内だ。車の中では今一番ホットな弟の結婚の話。母は弟の結婚について特に気にしていたからこれでようやく一安心かな。

(7:35-8:00 安達太良SA)


安達太良SAは久しぶり。ここで朝食をとることに。メニュー見てびっくりしたけど高くなったなぁ。朝定食850円に豚汁定植720円!少し前だったら、このくらいの定食なら半額くらいで提供していなかったか??



母は朝定食を注文していたが、塩サバも豚汁もしょっぱくて合わなかったらしい。豚汁定食も、豚汁と温泉卵と漬物だけではねぇ、、個人的に味はそれほど苦手でなかったけど、インフレの影響をマジマジと感じたのだった。

(8:25 福島JCT通過)


蔵王に行くには宮城側からも山形側からも行けるが、万一の蔵王エコーライン渋滞を考慮して、山形側からアプローチすることに
。さすがに6月の平日が混んでいることは無いと思うけど念のためね。山形道の途中、栗子トンネルが長いというのが話題になり、「何キロあるか調べてみて」、と父。母がスマホのAIを使って調べたが、870メートルと回答されて、母も「870メートルだって」とそのまま伝えるから、そんなわけないだろ!と。AIへの聞き方や、おかしな回答が来ても疑わずそのまま鵜呑みにしてしまう、これもAIの使い方のスキルだな。



上山あたりを走っていると突如現れる高層ビル。これはスカイタワー41といって、マンションらしい。このマンションの高層階から見える景色は絶景だろうな~。





さて、下を走っていたときは外気が27℃だったが、山を登るにつれて22℃まで低下してきたぞ。。しかし、やはり登るにつれて絶景が次から次へ現れるから運転していて楽しい!ひぐらしが鳴くような声もするし、前にGW前半に来たときに比べて、たくさんの生き物で溢れてきているなと感じます。



蔵王・熊野岳登山(10:00-12:15)


蔵王のお釜を見る時は、やはり下と比べて大分寒いから上着を持っていたが、今日は出番はなかった。普通に暖かい。


①蔵王リフト(10:10-10:20)




リフトは往復大人800円。受付でチケットを買って、そのままリフトへ。売店も併設されていますが、それほど充実はしていなかったかな。何気にリフトは結構久しぶりに乗る気がする。





久しぶりのリフトは最高。今日は晴れの予報だったけど、ちょっと天気が悪くて心配だったんですよね。でも、よい天気だし、風は寒くなくてちょうどよい感じだし、「ホーホケキョ」と、鶯の鳴き声が鳴り響くのもめちゃめちゃ風情がある。前に来た時も聞こえたな、この辺り多いのか?



②蔵王お釜・熊野岳登山(10:20-11:55)


リフトを降りると、右手には蔵王のレストハウスが!先日来たときは気が付かなかったけど、リフト乗り場とこんな近かったのか。今回はここから左手に進んで熊野岳山頂を目指します。



しっかり熊に注意の看板も。妻から「熊がいるかもしれないから早めに引き返してね」と釘をさされているからなぁ。でも正直東北なんて熊はどこでも出るでしょうからね。。熊野岳は人もたくさんいるだろうし、リスクも低いでしょう。



少し歩くと右手にお釜が。GWに来た時は半分くらい凍っていたが、さすがにすっかり融けているな。



熊野岳への道は、細かい石が多くて滑りやすいので注意。すり減った靴でくると危ないですよ。



母が「そろそろ戻ろうかな?」という、さすがに早すぎるだろ。もう少し進めばお釜がまた違ったか角度から見れて得だよ。とりあえずいつもの母のリタイアポーズを写真。いつもはベロ出したりしてへばった感じですが、今日は申し訳なさそうなポーズですね。じゃあ、父と頂上に登ってくるから、お釜をゆっくり見て戻ってくれ。



目の前の稜線に避難小屋が見える。この時点では山頂がどこにあるか分からなかったので、とりあえず小屋を目指して石がゴロゴロした斜面を登る。これ、下りの時は絶対危ないだろうな。



こちらが避難小屋。石とコンクリートで固められている様子でこれなら風や雨でもびくともしないだろうな。



中にはストーブと、毛布と寝床が。寝泊まりすることもできそうです。壊れた黒電話も置いてあった(思いっきりコード抜けてるし)。



下から見た時に神社のような祠が見えたが、どうやらそちらが山頂のようだな。尾根なのでほぼ平坦な道のりを進みます。





山頂には鳥居と神社が。こちらにも避難小屋があるようだな。小屋の中にはなんと御朱印があったので、スタンプを押してきた。お賽銭も忘れずに。



石で囲まれた神社は風対策!?今は少ないでしょうが、避難小屋に緊急で泊まるような方は、この神社で安全を祈願して泊まるんでしょうかね。



熊野岳1840mの柱の前で写真。ここも日本100名山の1つです。リフトからとはいえ、これで百名山の登頂が1つ増えたのはうれしい!旅行と絡めてこれからも百名山増やして行きたいものです。



うっすら上山市内の町並みが見えた。雲の形状は夏を思わせます。今日は午後1時くらいから雷マークが出ていたが、この後夕立が来るんだろうか。。



さて、ここからどう山を下るか。。。直線距離でいうと神社から直接お釜の方まで進んだ方が早そうだし、それほど急な下りでもないと思っていたら、父が大転倒。大丈夫か!?幸い手を少し切ったくらいの怪我で済んだが頭を打ったら大変だ。とにかく足場が悪いのと、父は靴がすり減っていることもあり、滑りやすいらしい。そのあと何度も転びそうになり、さらに1度転倒して何とか元来た道に戻ったのだった。「2転び3起き、3滑り」って感じ。後ろから見ててヒヤヒヤする。



母は、間違ってレストハウスをリフト乗り場と間違えて進んでいたので、急いで声掛け。リタイア宣言してから結構先まで進んでいて、「また違ったお釜の景色が見えたから良かったよ」と。リタイア宣言してそのままリフトの方に戻っていたら、レストハウスまで行っちゃってただろうな。リタイア宣言してからも、頑張ってさらに先に進んでくれたからこそ途中で捕まえられたと思うし、良かった。



下りのリフト。これはこれで下りの景色は素晴らしかった。何より6月でこの天気だからな。普通ならとっくに梅雨に入っていて雨か曇りだろう。この景色が拝めている時点で幸運だと感謝しなくてはならない!



③ぐっと山形(12:50-13:55)


昼食はぐっと山形で。道の駅と併設されているので、最初は間違って道の駅に停めてしまった。インフォメーションセンターで聞くと、建物の中でつながっているらしいので、ぐっと山形へ向かう。途中いろいろな飲食店が入っていて、この山形プリン美味しそうだ。とりあえず昼飯を食べてから考えよう。



せっかくだから山形名物を食べたい。米沢牛ハンバーグ1350円を注文。





この値段だと、何割くらいが米沢牛だろうと思いながら食べてみると、なかなかイケる!タレでなく、塩で食べるやつだ。一発目から大当たりだな。ちなみに母は山形名物「鳥中華」。ラーメンよりも甘い感じのスープが特徴的だ。父は「ラーメン+カレーセット」。それ、どこでも食べられるやん!



外ではさくらんぼが売っている。ここは山形、買わないわけにはいかないでしょう。パックに詰めまくって1500円だが、サービスしてくれて、パックなしで、そのまま詰め込んでくれた。これで3日は食べられるぞ。



戻りながら先程のプリン屋で、ソフトクリームが乗ったプリンを食べている人を発見。こ、これは食べるしかない。と思いさくらんぼと一緒に食べることにした。プレーンとレトロプリンがあって、硬めが好きならレトロとのこと。3人で別々に頼んで少しもらったが、個人的にはレトロが一番好きかな。何よりソフトクリームが絶品でしたね。さくらんぼも一緒にいただき山形の食を満喫できました。

ここからは北上して霞城公園へ。午後は雷警報もでているが、気温はますます上昇。これが梅雨前とは信じがたい。。



霞城公園散策()


霞城公園の中に入るのに少し手間取った。正解は北側から入る、だ。



野球場に停車。ここでは、山形市郷土館と城跡を見ていきます。まずは郷土館から行ってみよう。


④山形市郷土館(14:35-15:00)


外観からしてかなり特殊な感じ、1878年建立で、ここは元々診療所だったんだな。入館無料。畑では山形の県花や野菜など育てていて日常感があります。





8つの部屋と、2階が展示場になっていて、各部屋に当時の資料なとが展示されている。昔は医療もアナログだったんだと考えると、デジタル化で医療も超絶進歩したなと。



2階に向かう階段は手すりが低くて、当時のまま保存されていることがうかがえた。螺旋階段も登ってみたかったが危険とのことで封鎖。外観からは4階建てに見えるが、実際は3階構造で三層楼というらしいです。階段の上も見てみたかったなぁ。

外は一段と蒸し暑くなってきた、山形城址跡の方へ向かいます。



⑤霞城公園散策(15:05-15:15)


再現された門は中々に新しいな。日本百名城にも認定されているようだが、解説を見ても、いつから城がなくなったのかよくわからなかった。霞城公園はかなり広いので、昔は立派なお城が立っていたのでしょうね。





でも、門から先は草ボーボーで、なんとも寂しい光景が広がっていた。VRで当時の様子も見れるっぽい。井戸の跡らしきものも。綿毛らしいものが木から飛んできて、あれ何だったのか気になったな。



ここからはいよいよ銀山温泉へ。高速を走っている途中、やたら後ろの空が暗いのでアメダスを見ると、さっきの霞城公園のあたりが真っ赤になっているじゃないか!間一髪だったな。ちなみにナビの情報が古く、自分もウトウトしていて降りるところで気が付かず、ICをひとつ乗り過ごしてしまったという。。



標識にもいよいよ銀山温泉の文字が。早くも今回の旅行の本命です。銀山温泉の中でも予約を取るのが難しい長澤平八に泊まります。



永澤平八の駐車場を探すとなんと工事中??座っていたおじさんに聞いたら、臨時駐車場があるらしい。来た道を少し戻って見ると確かにあった!見逃してしまっていたのね。電話をかけるとスタッフの人が迎えに来てくれます。銀山温泉はどこもこんな感じのようですね。



乗車&移動中、若いスタッフの方が色々と銀山温泉の話をしてくれた。
・温泉街を流れる銀山川にはイワナやニジマスがいて、宿の人が餌付けをしている
・この時間にいる人は大体が日帰り観光客で、特にツアーの人が多い。
・永澤平八は大正14年にできて銀山温泉では一番古い宿と言われている。
 その前にも宿はあったそうだけど、銀山川の大洪水があって流されてしまった。

とか。復興を経て今の姿になってるのですね。



これが銀山温泉か。「やはり銀山温泉のよさは、夜を見てほしい」と宿の方がいうように、この景色が夜には幻想的になるんですね。



⑥銀山温泉 永澤平八(16:45チェックイン)


そしてチェックイン。階段がすごいテッカテカ。特長的なのが、スリッパがないのだが、履く必要がないほど綺麗ということなんだろう。そして大正の宿でかなり古いはずだけど、いやな臭いが全くしない。相当しっかりメンテナンスと掃除がされているのだろう。



部屋は狭めだが、爽やかな香りでどこをとっても綺麗に掃除されていた。少し休んだら銀山温泉の遊歩道散策へ出発だ。



夕食が18時からなので、1時間で戻ってこないとな。ゆったり散策コースは90分なので、少し早めに回らないといけない。とは言え、折角来たのだし見るところはしっかり見ていくぞ。


⑦銀山温泉周遊散歩(16:55-17:55)


割と最初から上り坂と階段が続く、熊野岳で結構疲れていたこともあり、いきなりしんどかった。



しかし振り返るとこの絶景。全部きれいな景色ですやん。紅葉の時はもっと素晴らしいんだろうなぁ。





階段の登りがピークに差し掛かるころ、銀鉱の発見者「儀賀市郎左衛門の像」が登場。気温も高くてここまでくるのに汗だくでした。母はさすがにここではリタイア宣言はやめてくれよ?



少し下ると見どころの1つ、銀坑道(延沢坑道)へ。ここから吹き出す風は冷たくて夏は本当気持ちいいが、中まで入ると結構寒い。汗をかいていたらしっかり拭いてから入りましょう。



ここの延沢銀山は、石見、生野と並んで日本三大銀山と呼ばれているようです。銀の取り方も解説されています。





坑道自体は5分くらいだが、これ以上いると寒いし、ちょうどいいかな。外に出ると気温差に驚きます。坑道の中の冷たい空気を持って帰りたいくらいです。





おもかげ園。奥には明治時代から昭和にかけての銀山温泉の様子が飾られています。これが面影ということ?



ちなみに大正2年の銀山温泉。なんとく面影がありますが、先ほどのスタッフさんの話だと、この後洪水が来て建物が壊滅して、最初に立ったのが永澤平八ということかな。遠い昔でありそうでまだ100年ちょっと前なわけですからね。



夏しらずは、洞穴から涼しい空気が吹き出していて、洞穴の前に設置されているベンチに座っていると夏の暑さを忘れられるということなのだろう。坑道の中は寒いけど、ベンチの上ならちょうどいいです。まさに天然のクーラーだ。



瀧見亭の方を通って戻る、帰りに父がヘビを見たといっていたな。基本は山の中の遊歩道だから、ヘビどころか熊が出てきてもおかしくない。万一を考えて、単独では極力行かない方がいいだろうな。



最後に白銀の滝。ここらは瀧見亭がすぐ近くにあるし、銀山温泉街の最終地点といった感じですかね(これまで歩いてきた道はほぼ山の中なので)。この辺りまでは観光客も多く、河原に降りている方もいた。



帰りにお酒のお土産やで、山形の地酒を購入。今週は父の日ということもあり、日頃の感謝を込めて、山形・秋田・岩手で1本ずつ酒を買ってあげることにしていたんです。銀山温泉で山形の地酒を買うなんてシャレていていいなと。



いやぁ、銀山温泉散策楽しかったです。50分くらいで回ったし、疲れました。宿前で記念写真を撮って、一休みして夕食会場へ向かいます。

夕食(18:10-19:15)




口コミでは料理も素晴らしいという評判が多かったけど、その通りだったな。特に尾花沢牛のステーキは絶品。これだけ種類があると2、3種はイマイチなものもあるが、ここは全部おいしかった。



おやつを食べすぎたからか、途中で満腹感が出てきて最後の方はなかなか食べ切れるかわからないくらい量が多かった。父はビールに日本酒にとよく入るな。



デザートはフルーツ3種。この手のものは甘いものを先に食べると、後から食べるフルーツが甘く感じられなくなるので、難しいw父はさくらんぼが一番甘かったようで、さくらんぼは最後に食べろと力説!酔っ払ってるのか?



⑧銀山温泉ライトアップ(19:20-19:50 & 20:50-21:20)
(16:42の写真)


(19:22の写真)


(20:58の写真)


食べ終わる頃には空も大分暗くなってきた。夜景は完全に暗くなる前の、薄暗い時間帯が一番綺麗と言う人もいるくらいだから、今回は日中・夕暮れ・夜の3パターンの写真を撮りたいと思っていた。まずはその3パターンを並べておく。こう見るとやはり夕暮れ時が一番コントラスト的にも美しく見える気がします。(ちなみに16:42はデジカメ、19:22と20:58はスマホで撮影)



銀山温泉には足湯やベンチがたくさんあるので、そこに座っていくらでも見ていられます。やっぱり夜景は必見だと思いました。ガス灯の優しい灯りと、ちょっと路地裏に入ってみたところ。

(永澤平八)


(古勢起屋)


(古山閣)


宿の1つ1つも個性があって素晴らしい。他の宿もいつか来てみたいものだ。



夜でも宿泊客で賑わっています。平日も休日もどこも満員だから、人の数はそれほど変わることはないだろう。



ずっと見ていられる景色だと思いましたね。やはり一番灯りが多めで、プロモーションで使われているアングルは永澤平八から奥の部分かな。足湯のベンチに腰掛けて贅沢だなぁと感慨にふけってました。次はいよいよ温泉だな。


風呂(20:05-20:30 & 22:05-22:30)
永澤平八は3つの風呂があり、そのうち2つは貸切風呂。事前予約はないが、そもそも1日7組しか泊まれないので、貸し切り風呂が全く使えないということはないだろう。まずは部屋の目の前の風呂へ。



銀山温泉は熱いというが、前に誰かが加水したのか、そこまで熱くはなかった。少し濁っていて、温泉らしい泉質です。これは3種全部入っておきたいな。



時間を置いて2回目の入浴。こちらの貸切り風呂の方が、先ほどより広くて4人家族くらいでも楽しく入れそうです。

銀山温泉の夜は噂に聞いていた通り最高でした。ここまでの世界観を醸しているのは銀山温泉だけかな。草津や箱根も温泉街として独特な雰囲気があるけど、建物と街灯だけでここまでのインパクトを出せるとは。。まさに1分1秒が貴重だなと感じます。それだけお金もかかりますからwいい発見ができました。



最近は旅行にPCを持ち込んで、思い出を忘れないうちに残しておくのが定着してしまった^^;(いいのやら、そうでないのやら。。)
明日は山形から秋田に入ってこちらも秋田の名湯である玉川温泉に泊まる予定。朝からもう一回温泉入って、とことん温泉旅行を満喫したいと思います。

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