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タジュウィードの法則勉強会【10】

2012年09月08日 | タジュウィードの法則解説

タジュウィードの法則勉強会【10】

録音(過去勉強会から)

 التفخيمタフヒーム:音を太く発音し、音を口の中で響かせること。
        口内を広げ、舌の最奥を口蓋の方に突き上げ、両唇の開きを狭める。
        音は発せられると舌とぶつかり、そのため音は口内と唇に向かい、音の反響が生じる。
        タフヒームの文字はイスティウラーゥの7文字(خص ضغط قظ)で、لとرも場合によってはタフヒームとなる。

 الترقيقタルキーク:音を細く発音し、口内で音を響かせないこと。口内を狭め、舌奥から舌先を下げ、両唇の間を水平に開く。
        音は発せられると、どこにも衝突することなくまっすぐに外に出るため、音は口の中で響かない。
        タルキークの文字は、イスティファールの文字。

 タフヒームとタルキークの文字には、常にタフヒームになる文字、常にタルキークになる文字、時に応じてタフヒーム、タルキークとなる文字の3つに分けられる。

●رラーゥの法則:

A.タフヒーム:1)رがファトゥハかダンマの時。例:بِرَبِّكم رُحَمَاء
       2)رがスクーンで、その前の文字がファトゥハかダンマの時。例:زُرْتُم زَرْع
       3)رがスクーンで、その前の文字が元からのカスラで、その後にカスラではないイスティウラーゥの文字が一語の中で続いた時。例:مِرْصَاد قِرْطَاس فِرْقَة
       4)رがスクーンで、その前の文字が状況的カスラ(前の文字がハムザトゥルワスルだった時のみ)の時。例:ارْجِعِي أمِ ارْتَابُوا
       5)رが休止によってスクーンで、その前がيヤーゥではないスクーンの文字で、その前がファトゥハかダンマの文字の時。例:العَصْرْ خُسْرْ

B.タルキーク:1)رがカスラの時。例:رِجَال
       2)رがスクーンで、その前の文字が元からのカスラで一語の中で続き、その後にイスティウラーゥの文字が続かない時。例:فِرْعَوْن
       3)رが休止によってスクーンで、その前の文字がيヤーゥのスクーンの時。例:قَدِيْر خَيْر
       4)رが休止によってスクーンで、その前の文字がイスティファールの文字のスクーンで、その前がカスラの時。例:سِحْرْ

C.どちらでもよい場合:1)رがスクーンで、その前の文字が元からのカスラで、その後にカスラのイスティウラーゥの文字が来る時。例:فِرْقٍ 詩人たち章63節
           2)رが休止によってスクーンで、その前の文字がイスティウラーゥのスクーンで、その前にカスラの文字が来る時。例:مِصْرْ قِطْرْ


※参考文献:アル=ムフィード・アル=イルム・アッタジュウィード、ハヤート・アリー・アルフサイニー著
      ブグヤ・イバード・アル=ラフマーン、ムハンマド・ブン・シャハーダ・アル=ガウル著、ハビーバ中田香織訳

 

タジュウィードの法則勉強会【11】


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