今回は、ライラトゥ=ル=カドゥル(ليلة القدر)について。
日本語意訳クルアーンには、”みいつの夜”や、”決定の夜”と訳されていますね。
ライラトゥ==カドゥルは尊く、祝福され、多大な徳のある夜ですから、この夜に精進するのは良いこととされ、この夜の祈願は受け入れられ、叶うとされます。
アッラーは仰いました。「決定の夜は千ヶ月より良い。」(決定章3節)
つまり、この夜の祈りと行いは、この夜を除いた千月に行うものとくらべものにならない、ということです。
預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)は言われました。
《ライラトゥ=ル=カドゥルに、信仰を持って、報奨を願って祈りに立った者は、今までに犯した罪が赦される。》(アル=ブハーリーとアブー・ダーウードとアッ=ティルミズィーとアン=ナサーイーが出典したアブーフライラのハディースより)
預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)の奥様アーイシャ(アッラーの御満悦あれ)によると、ラマダーン月最後の十日間に入ると、彼は夜通し祈りに立ち、家族を起こし、妻たち(と性関係を持つこと)から遠ざかった、とのことです。(アル=ブハーリーとムスリムの正しい伝承であるための条件に適ったハディース)
ライラトゥ=ル=カドゥルは、ラマダーン月最終十日間の奇数日のどれかにあたるとされています。根拠は預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)のお言葉、《ラマダーン月の最終十日間の奇数日にそれ(ライラトゥ=ル=カドゥル)を求めなさい。》(アビー・サイード アル=ホドリーとアブー・ザッルのアル=ブハーリーとムスリムの正しい伝承であるための条件に適ったハディース)
ラマダーン月27日がライラトゥルカドゥルであるという説が、学者の間で一番強いです。根拠は、
ウバイ・イブン・カアブ(教友)が言った言葉です。「アッラーに誓って、イブン・マスウードはそれ(ライラトゥ=ル=カドゥル)がラマダーンにあることと、それが27日であることを知っていたが、おまえたちがその日にだけに努力することを嫌って知らせなかったのだ。」(アッ=ティルミズィー出典)
などがあります。
つづく
次回は、なぜライラトゥ=ル=カドゥルがいつなのか明解にされていないのか、などをみていきましょう!インシャーアッラー。
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