イスラーム勉強会ブログ

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サファル

2009年01月24日 | 他の解説
ビスミッラーヒッラフマーニッラヒーミ

預言者と彼の一族、教友、彼によく従った者たちに平安と祝福がありますように。

西暦2009年1月27日からサファル(陰暦2月)に入ります。サファルの前の月であるムハッラムは4つある聖月の一つで、その徳などがハディースに幾度も述べられていますが、サファル月は聖月でもなく、その徳についても目だった言葉は残っていません。残っていたとしてもそのほとんどが嘘のハディースであると証明されています。

陰暦12ヶ月の中、4月が聖月であることを次のアーヤが示しています:「本当にアッラーの御許で、(1年の)月数は、12ヶ月である。アッラーが天と地を創造された日(以来の)、かれの書巻のなか(の定め)である。その中4(ヶ月)が聖(月)である。それが正しい教えである。だからその聖月中にあなたがたは互いに不義をしてはならない。」(悔悟章36節)

ちなみに「聖月に不義を犯してはいけない」ことは、アラブではイスラーム以前から常識でしたが、
彼らが月の扱いをかなり疎かにしていたことが分かっています。

彼らは聖月の神聖さを重々承知していたにもかかわらず、自分たちの都合に合わせて月の到来を遅らせたり早めたりしていました。
サファルをムハッラムに変えたり、サファルを一年おきに聖月にしたり。

また当時の多神教徒は、サファル月に悲観していた(悪運の月、バチが当たるとされた)、とも言われています。もちろん、特定の時期などがアッラーの計画を害することなどあり得ないことなので、この考えは正しくありません。

イスラームはこれらすべての醜悪な習慣、考え方を一掃しても、ジャーヒリーヤ期から残る聖月の名称や尊さは残し、それらは現代に至ります。

※参考サイト:サイド=ル=ファワーイド صيد الفوائد
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