春先の、まだ寒かった頃、化石掘りに行った。街の近くにいくつかの化石採掘場がある。そのうちの1つに行ってみたら、結構家族連れでにぎわっていた。受付で料金の確認をしていたら、
もうちょっと先に行ったところに穴場がある
と教えてもらい、そこに行った。
閑散としているよ…
最初に行ったところは化石の博物館があったり、化石採掘場の近くに恐竜の模型が展示してあったり、と気分を盛り上げるものがあったけれど、「穴場」は
吹きさらしの広場
お金を徴収する人はいない(後からやってきた)し、道具は借りようと思って持ってきていなかった私たちは「どうしよう」と思いつつも、化石採掘場がどういうところか、見に行ってみた。そして、何人か、掘っているのが見えた。一緒に行った友達の1人が、
あれ、日本人じゃない?
と言い出し、近づいてみたら、知り合いの日本人だった。道具を持っていない私たちに道具も貸してくれた。
この化石採掘場、「穴場」なせいなのか、すごい勢いでアンモナイトくらいは出てくるみたいで、あちこちに化石がごろごろしていた。誰かがきれいに割るのを失敗した化石は放置されていたし。
この化石採掘場、研究上重要な場所はもちろん、立ち入り禁止となっている。だから、一般が掘れる場所はなかなか「すごいもの」は出てこないと思われる。私はアンモナイトで大喜びしたけど。ちなみに、「すごいもの」を掘り当てた場合、博物館が買い取ってくれる。
写真は私が掘った(拾った)化石。左側の石にくっついている短い棒状のものは「貝(巻貝?)」らしい。
ここの採掘場は学生料金は3ユーロくらいだった。時間無制限なので、ある意味、1日楽しめるイベントだと思う。が、寒いときに強風の中、黙々と掘っていたら、私、
頭が痛くなり、1時間でリタイア…
元気な人は全部で3時間くらいは掘っていたと思う。相当楽しかったんだと思う。私は楽しかったけれど、掘っても掘ってもアンモナイト、しかもすぐ出てくるから、だんだんありがたみがなくなり、結構早くに飽きてしまった。