退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

ゆとりのある「負け組」について

2010-07-18 02:34:49 | Weblog
晴れ。まだ雰囲気は初夏。

同僚と久方ぶりに少しだけ飲む。
ビールと焼酎3杯にて終了。

山口昌男「敗者学のすすめ」を途中まで読む。

いわゆる「公式の歴史」に出てこない人々を中心とする
「ヨコの結び付き」を追いかけたもの。

「『敗者』の精神史」という前作があってその延長線上にある作品。
いかにも著者らしい人脈の「発掘」が楽しい。

ただし基本は「恒産」があって隠居した人々が多いので
現代の「負け組」とはちょいと違う趣き。

「悠々と主流からはずれること」の「ゆとり」がポイント。
内田魯庵、淡島寒月、宮武外骨というあたりを知っていれば楽しめるはず。

ただ好きだからすることの尊さというもの。
そういう「贅沢」こそ本物だという気がするけれど。

「同好の士」の集まりは好ましい。
そういう「ご縁」にも恵まれたいところ。
コメント
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