№14を紹介したときに、振り返ると№12が抜けていたと書きましたが、
アップするのを忘れていただけでした
遅ればせながら、
詩とファンタジー№12 夏波号
投稿詩とイラストレーション
責任編集:やなせたかし
かまくら春秋社
特集:きらめいた彗星 村山槐多
対談:森口博子×やなせたかし「詩が生まれる瞬間(とき)」
今号も好きな詩や絵がいっぱい。
詩人・画家だった村山槐多(1896~1918)の豊かな感性と知性で書かれた大人な詩は軽くも重くもなく、静かに入ってきます。
存在を初めて知ったppでした。。。
ああ君を知る人は 絵・黒井健
幼虫詩人
藤井良紀
虫とりあみがあるから、虫がつかまえられるんじゃなくて、
夏があるから、虫はつかまえることが、できるんだ。
お星さまが空にうかんでいるから、うちゅうがあるのではなくて、
うちゅうの中に、ちきゅうもまた、うかんでいるんだよ。
からだが大きくて、ゴツゴツしてて、力づよいから、「おとこ」なのではなくて、
まもるべき人がいるから、「おとこ」になれるともいえる。
でも、そんなことなくて、おんなの人がすきだから、
ぼくは「おとこ」なんだとも、いえる。それは、人それぞれでいいでしょう?
時間がながれて、歴史ができあがっていくのではなくて、
歴史が時間をつくっていくのかもしれないし、
ホントの中に、ウソがしのびこんでいるのではなくて、
ウソの中に、ホントがかくれているのかもしれないよ。
こたえの出ない問いだからこそ、問いかけてみたくなっちまう。
どっちも正しいせいでつい、どっちかをまちがいにしたくなる。
もうすこし詩人になって、せかいの中で遊んでみても、いいじゃない?
七月の午後に 平井深海魚 絵・内田新哉
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