グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

一期一会

2011-07-06 00:30:11 | その他
澄子さん「歩いているとね、時々辛くなってね。そんな時はこの杖を支えに立ち止まるの。そうすると、また力がみなぎってきて歩けるの。私、若作りだけど90歳なの」
pp「!。 お元気の秘訣は何ですか」
澄子さん「着る服は今でも全部自分で作ってるの。自分の部屋が2階だから日に何十回も上がったり下がったり。運動が大事と言うけれど、特別なことはしていない、それより食べ物が一番よ。出来合いは使わないで、全部手作りしてるの。それから句会で会う自分の子供より若い人達から澄子さんと呼ばれるの、おばぁちゃんとは呼ばない」
pp「それは嬉しいですね。俳句は何年くらいされてるのですか」
澄子さん「40の時から」
pp「半世紀!」
澄子さん「それでも、この頃、忘れっぽくなってね。だから最近は一日の終わりにその日のことをメモするようにしてるの」
pp「私もすっかり忘れっぽくなりました。私も若作りだけど、30近い子供がいます」
澄子さん「あら、あなたがそのくらいだと思った。まだ若い、これから色々なことが出来るわよ」

先日のコーラス大会の帰り、私は貸し切りバスに乗らないで、一人ブラブラしてからJRで帰ることに。
私もそうしていたように荷物を座席に置いて座っている人で席がほぼ埋まっているところへ、旭川からの乗り継ぎでギリギリ乗りこんで来たのが澄子さん。
どうしようかと見渡している。
声を掛けて、楽器と譜面と譜面台を入れたバッグと、靴と衣装を入れた紙袋と、いつも持ち歩くバッグをよけると、スミマセンを連発。
本当は座席を荷物置き場にしている方がすまないのに。
携帯メールし終えた澄子さんは、私が大丸の地下で買ったフレッシュジュースをストローで飲んでいるのを見て、
「お医者さんがね、水分をしっかり採るようにって。喉が渇いてからでは遅いですよって。だから、ペットボトルこうして持って来たのにストロー忘れちゃって。ラッパ飲みなんて、出来ないわ~」
ペットボトルのラッパ飲みが始まった20年近く前、慣れるまで私も恥ずかしかったのを思い出す。

ストロー!

そういえば札幌に向かう貸し切りバスの中で、幹事さんがおにぎりとペットボトルとストローを配ったのだ!
使わなかったストローをスッと取り出して渡す。
澄子さん、感激。
それから澄子さんが降りる白老まで、二人のお喋りが始まる。

「今日は本当に良かった、嬉しかった。いつか、ばったりお会いして、あの時の…と言いたいですね」
「はい! どうぞそれまでお元気で。私も頑張ります!」
握手して、別れた。

90歳、逝った母と同じ年。
ケイタイも使え、95歳のご主人の世話をしながら、二人暮らしで自立されている。
これまでやってきたことの整理をそろそろ始めようかなんて思っていたけれど、ひよっこが何をか言わんや、10年いや20年早いと思わされた。

なんだか、先を明るく照らされたよう。

画像は、澄子さんに教えて頂いたポテトサラダ(フフ)

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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