POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 「義順(イー・ション、I Son)」の味を日本で再現してみました。マカオで食べたホットの「生姜ミルクプリン」が夫に受けたので(その記事「セナド広場でいただきます-「香港・マカオ」旅日記11」は ここ です。)作ってみました。幾度か試作を重ね、ほぼ同じ味に仕上げました。苦労したのは、ホットでありながら、プリン特有の硬さを持っていること。夫は「寒天かゼラチンで固めたら。」と言いましたが、ゼラチンは熱すると溶け(ゾル化)、冷やすと固形化(ゲル化)します。ゼラチンで作ったゼリーは常温で溶けてしまいます。常温で溶けるからこそ、口溶けがよく、美味しいのです。



 動物の繊維状のタンパク質から作られる「ゼラチン」と異なり、紅藻類の粘液質から作られる「寒天」は、常温では溶けません。でも、温めるとこれも溶けてしまいます。そこで、考えられるのが「卵」。加熱すれば、固化します。「全卵」では、黄味を帯びてしまい、白くは出来あがりません。また、「黄身」の自己主張は強く、生姜の味を消す勢いです(全卵で作ったものを食べた夫の感想)。結局、最初私が予想した通り「白身」で作ることになりました。



 卵の白身で作ると、この泡立ちまで同じように再現できます。味には関係ありませんが、、、

 生姜の味も苦労するところです。好みに合わせて量を調整する必要があります。「新生姜」を使った場合と「ひね生姜(根生姜、囲い生姜)」を使った場合では、味に違いが出てきそうです。私はスーパーマーケットで目についた「新生姜」で作りました。



材料 
 牛乳 160cc
 砂糖(キビ砂糖か三温糖) 大匙1から1.5杯(白砂糖であれば、少なめに)
 生姜 親指先大2本(すりおろし、茶漉しで漉しておく。食感を損なわないために、私は絞り汁のみを使用)
 卵白 1個分(残った黄身でカスタードプリンにしました。)
 隠し味にゲランドの塩を1つまみ

作り方(電子レンジで作りました)
 ① 牛乳160ccに砂糖大匙1.5杯を加えて、温めます。

 ② ①に卵白、生姜汁を加えて、泡立て器でよく混ぜ、漉します。

 ③ 器に移して、電子レンジにかけます。最初は1分くらい500Wでかけ、その後はすが立たないように注意します。温度が高すぎると、月の表面のようなボツボツの穴ができます。これを、「すが立つ」と言います。自分の好みの柔らかさで、なめらかなプリンに仕上がるように、電子レンジにかける時間を調整します。

 電子レンジの「弱」と「強」を適度に繰り返し、適度の硬さにするコツを掴むのが成功の秘訣のようです。我が家は、500Wのシンプルな機能の電子レンジ。出力は機種により異なりますので、加熱時間は調整が必須です。時間は自分で研究して下さいね。

 この「生姜ミルクプリン」、生姜汁に牛乳のタンパク質を変性させる性質があって、温めた牛乳を生姜汁に注ぐだけで、ある程度固化するはずなのですが、出かける前に調べたところによると、かなりの確率で失敗するとのこと。

 料理は偶然に頼るものではないので、私はゲル化させるために「卵の白身」を使ってみました。寒天やカラギーナン(アガー)などのゲル化剤を使う方法もやはり試作して見ないと、ホットという条件で、ゲル化したままなのか不明なので、何とも言えません。レシピとして完成させるために、まだまだ研究は続きます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 マカオでは、1泊め「ザ・ベネチアン・マカオ(The Venetian Macao-Resort-Hotel、澳門威尼斯人-度假村-酒店)」、2泊め「ランドマーク・マカオ(The Landmark Macau、澳門置地廣場酒店)」、3泊めの「グランドビュー・ホテル・マカオ(GRANDVIEW HOTEL MACAU、澳門君怡酒店)」とホテルを日替わりで泊まり歩きましたが、きょうは香港に移動です。

(info) AppleWorldでの「ザ・ベネチアン・マカオ」(THE VENETIAN MACAO-RESORT-HOTEL、澳門威尼斯人)の情報。

(info) 旅webでの「ランドマーク・マカオ」(THE LANDMARK MACAU、澳門置地廣場酒店)の情報。

(info) HotelClubでの「グランドビュー・ホテル・マカオ(澳門君怡酒店)(GRANDVIEW HOTEL MACAU)の情報。

 香港へのフェリー「コタイ・ジェット(金光飛航、Cotai Jet)」のチケットがありますから、澳門半島にある「マカオ・フェリー・ターミナル(外港碼頭、Macau Maritime Terminal)」ではなく、タイパ地域にある「フェリー・ターミナル(北安碼頭、Taipa Ferry Terminal)」に行かなくてはなりません。北安臨時客運碼頭は2007年10月16日に一部運用を開始しました。2009年には完成します。2007年11月30日にバス停留場(巴士站)、「臨時客運碼頭」が設けられました。



 「グランドビュー・ホテル(君怡酒店)」のすぐ近くに「匯景花園」というバス停留所があります。このバス停が「上り」用なのか「下り」用なのかは、バスには乗らなかったので夫は確認しなかったようです。



 この「匯景花園」というバス停で「新福利」のバスの「26」に乗ると「北安碼頭」に着くことができるようなのですが、何かのトラブルでフェリーに乗り遅れることがあれば大変に困るので、今回はホテル前でタクシーを拾いました。タクシー料金は、グランドビューホテルから北安碼頭までで、33ドルを支払いました。タクシーの運転手さんは、「33ドル」と日本語で言ってきました。(スーツケース2個分が6ドルのチャージ) バスに乗るには小銭を用意する必要もあり、面倒でもありました。時間に余裕を持って乗り、小銭を用意しておけば、1人あたり3香港ドル以下で済んだので、これは反省点です。



 マカオにも、日本の「SUICA、PASMO、ICOCA」などのような、香港の「オクトパス」のような交通ICカード、「マカオ・パス(Macau Pass、澳門通)」があります。130パタカ(=香港ドル)で購入できますが、使えるのは100パタカまで。それに現在までのところ「新福利」のバスでしか使えないようです。「OK便利店」でも使えます(50パタカ単位でチャージもできる)から、まあ購入するのもよかったのですが、マカオでそれほど縦横にバスで移動する必要もなかったので止めました。



 マカオでは、新交通システム(Light Rail Transit)である「澳門輕軌鐵路(Macau Light Transit System)」が計画中です。2008年中に着工し、第一期建設計画は2011年に完成する予定のようです。すべてが完成するのには8年ほどを要するということです。

 路線はマカオ半島の出入境管理所がある「關閘廣場(ボーダー・ゲート)」から「外港碼頭(マカオ・フェリー・ターミナル)」、「漁人碼頭前地(フィッシャーマンズ・ワーフ)」、「蘇亞利斯博士大馬路(グランド・エンペラー・ホテル近く)」、「媽閣廟前地」などを経由して、「西湾大橋」を渡り、タイパ地域に入り、コタイ地区、「マカオ国際空港」を通り、「北安碼頭(タイパ・フェリー・ターミナル)」が終点となる予定のようです。



 この「澳門輕軌鐵路」が完成していれば、「グランドビュー」から徒歩圏の「マカオ・ジョッキー・クラブ」か「澳門運動場」あたりにできているはずの駅から「北安碼頭」に行ったのですが残念です。2012年頃に、3度目の「香港・マカオ」旅行を計画して、乗り物好きの夫を説得してみようかな。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 夫は「マカオは今回が最後だね。」と言っていましたが、私はまた来るときの参考のためにマカオ3泊全てを別々のホテルに宿泊してみました。移動が大変でしたが、これもホテル研究のため。で、マカオ2泊めのホテルは、「ザ・ランドマーク・マカオ(The Landmark Macau、澳門置地廣場酒店)」です。「突然の50ドルで変心」で書いたように、既に予約していた「ホテル・シントラ」をキャンセルして「ランドマーク・マカオ」に予約を入れました。星を増やしたことになります。

(info) AppleWorldでの「ランドマーク・マカオ」(THE LANDMARK MACAU、澳門置地廣場酒店)の情報。



 ベッドは広く、寝相の悪い「健人」を一人で寝かせて、寝相のいい私たち2人はもう一つのベッドを使うことになります。以前はダブル・ベッドで「川の字」になって寝たものですが、大きくなるにつれて、寝ていて蹴飛ばされる、手で顔を殴られるなどの被害が多発するようになり、ツイン・ベッドにして我が子は「島流し」です。ベッドが広いときはいいのですが、狭いときは私たち2人は身じろぎもできずに寝ています。健人は一人で占領したベッドで、180度回転して枕に足を乗せて寝ています。



 バスタブです。ここのバスは使いやすい。シャワーを手持ちにできるのは使い勝手がいいのです。これは設計思想の違いで、値段の違いではありません。コストの安いホテルでもハンドシャワーであったり、コストのかかるホテルで固定式のシャワーであることもあります。でも、この金ぴかのメッキはいただけないかな。



 ウォッシュ・スタンドは2つあります。やはり、便利です。朝はみなが同時に動き出すもの。誰かが使い終わるのを待っている必要はありません。右手に見えるようにシャワー・ブースもあります。



 アメニティです。まあ、普通のアメニティでしょう。やはり、「マンダリン・オリエンタル」などの名の通ったホテルのアメニティとは異なります。



 部屋はご覧のように広い。ホテルにいる時間は寝ているときとその前後の数時間ですが、広い部屋はゆったりとした気持ちを持てます。マカオで快適な滞在を望むなら、5つ星ホテルに滞在した方がいいと思います。我が家は「ホテルライフ」を楽しむよりも歩き回って、見て、食べてということを楽しむので、目的の場所が徒歩圏であるかという「立地」が重要視されます。しかし、暑い「香港・マカオ」では、シャワー・ルームのみでバスタブがない部屋もあります。日本のホテルのようにバスタブが標準装備(?)ではありません。リクエストをして、バスタブのある部屋にしてもらうには、選択ができるルーム・チャージ(一泊室料)を払っている必要があります。



 星を一つ下げるだけでサービスに大きな差が生じるのが、マカオのホテルだろうと思います。香港では、「立地」で大きな一泊室料の差がありますが、マカオでは、セキュリティ・エレベーターの数・ガードマンの配置などの「ホテルの設備面」で大きな一泊室料の差を感じました。

 マカオでは、現在ホテルの建設ラッシュです。道を歩いていると、カジノかホテルにすぐに出くわすというのがこの街の印象です。まもなく、「フォー・シーズン」もオープンです。「ザ・ベネチアン・マカオ」の敷地内で工事が進められていました。次のマカオ旅行があるのなら、「フォー・シーズン」に泊まってみたいと考えているのですが、「1泊6万程度もするんでしょ。今回の香港への航空券の3人分だね。いくら君がホテル・フリークでも、コスト計算をしないとね。」と夫にあっさり却下されました。グスッ、、、

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






先日は学校の遠足で出掛けたばかりだというのに、昨日から「健人」はどこかに出掛けたがっていました。起きてくると「お母さんどこか行こうよ。」と朝から言い出しました。土曜日でも夫は仕事、夫の母も都合が悪いということで2人でどこか行くということになりました。

最初は、群馬県の「600種のバラ7,000株が植栽されている」という「敷島公園ばら園」(いま「全国都市緑化ぐんまフェア 花と緑のシンフォニー」が開催中)か東京都の「旧古河庭園」(いま「春のバラフェスティバル」が開催中)にバラを見に行き、ランチでもと思っていたのですが、知り合いに「あら、バラを見に行きたいの? だったら、チケットがあるわよ。私は都合が悪くて行けないの。行ってらっしゃい。」といういきさつで「第10回国際バラとガーデニングショー」のチケットをいただいたので、さっそく健人と2人で行って来ました。



土曜日ということでかなり混雑していました。(バラを見ようと)子供でも容赦なく押してくる大人が多くいました。最初は、健人は「大人に押されて痛い。」と私に訴えていましたが、「痛いとちゃんと相手に伝えなくては、わかってもらえないよ、自分で相手に伝えなさい。」と教えました。「痛い。」と言ったら、「ごめんね。」と謝ってくれる大人もいたよ、と健人から帰り際に報告がありました。



むやみにバラをさわっている人、孫が鉢にいたずらしてもに注意をしない人、順番を守らない人、大人のマナー違反が目立ちました。美しい花を見て癒されるはずなのにとっても残念な光景でした。

大人のマナーの悪さについて、最近マスコミで取り上げられていますが、今日はなんだか実感してしまいました。



仕事が終わったら車で迎えに来てくれる夫を「西武本川越PePe」で待つことになりました。エスカレーターに乗っていたときの出来事です。「おかあさん後ろの子危ないよ。」と健人が私に伝えて来ました。振り向くと、4歳くらいの男の子がエスカレーターの手すりに乗っていました。私はとっさに近づき、手すりから男の子をおろしました。

もし落ちたら大怪我どころではありません、命に関わることもあります。自分の子でないからと注意をしないわけにはいきません。「君、落ちたら死んじゃうかも知れないよ。本当に危ないよ。」 真剣に怒ってしまいました。その後、その子のお母さんが「目を離したらいなくなって。」と心配してやって来ました。



私は、先程見た状況を話し、「とても危険だったので叱ってしまいました。」とお話ししました。事なかれ主義で他人の子供を叱らない人たちが増えてきているような気がします。でも、私は自分の子供が危ないことをしたら叱ってやって欲しいし、他人の子供でも自然に叱ってしまいます。

子供を育てるのは、一次的には親ですが、社会も(他人も)副次的に参加すべきでしょうね。昔の地域社会では当然だったのですが、模範となるべき大人のマナーが悪くなってきているのでは、叱れないのかも知れません(私は遠慮なく叱りますが)。残念な風潮です。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






「ホテル・シントラ(Hotel Sintra、新麗華酒店)」の前を通る「ジョアン大通り(約翰四世大馬路、Avenida D. Joao IV)」、南灣花園(South Bay Garden)の前を通る「プライア・グランデ大通り(南灣大馬路、Avenida da Praia Grande)」、「グランド・リスボア(Grand Lisboa、新葡京)」の脇を通る「エンリケ王子大通り(殷皇子大馬路、Avenida do Infante D. Henrique)が囲む直角三角形の地域には美味しいと評判のお店がいくつかあります。北京料理の「陳光記飯店」とエッグタルトの「澳門瑪嘉烈蛋達店」です。

(info) AppleWorldでのホテル・シントラ(新麗華酒店)(HOTEL SINTRA)の情報。



「瑪嘉烈蛋達(マーガレットのエッグタルト)」は失敗でした。評判が味と一致しないことはよくあります。味覚は極めて個人的なもので、その育った国、地域、家庭で異なるものです。だから、「お袋の味」という表現があるのでしょう。我が家の味覚は、多くの人と異なるのかも知れません。でも、帰国してからネットで「マーガレット」の「エッグタルト」の評判を検索してみると、少数ですが、私たちと同じ意見の人も見つかりました。安心した訳ではないのですが、「特殊な味覚」ではないことは確認できました。



昨日書いた記事です。

「セナド広場に来る途中で、「カフェ・エ・ナタ(Cafe e Nata、澳門瑪嘉烈蛋撻店)」で「エッグタルト」を食べてみました。去年、コロアン地域にある「アンドリュー(安魯餅店、Lord Stow's Bakery)」で食べたのがとても美味しかったから、アンドリューの元夫人が始めたというこのお店でも食べてみたかったのです。しかし、夫にも「健人」にも不評。サクサク感がなく、油っこくてベタッとしているのです。夫はもとから「それほど美味しい食べ物ではないね。」と言っている人ですからいいとして、甘い物が好きなはずの「健人」にも不評です。シンガポールのいろいろな店でエッグタルトを食べ歩いたときの味を覚えているようです。確かにそれと比べて味が劣ります。」

「マカオに来て、北京料理もないような気がするが、、、」という夫の意見もあったのですが、採用せず。美味い、不味いの感想は言うのですが、店選びを面倒がる夫に従うと目についた店に入ってしまうので任せてはおけません。並ぶのを嫌がる「せっかち」なので、行列のできている混んでいる店を選びません。だから、ハズレが多い。「不味かったね。」で片づけられては、かないません。食事は栄養を取る営みに過ぎない(夫の言葉)のではありません。人生の楽しみの一つなのです。美味しい物が食べられる確率が高いのは私の努力の成果なのですよ。安くて美味しいものが食べるには偶然以外は努力を必要とするのです。



で、店の前で客引き(?)のお兄さんが陣取る「陳光記飯店」に入ってみました。




でも、この店も夫や「健人」に不評。アヒルは適度な脂ののりで食べられましたが、鴨は脂がギトギトしていて美味しくない。また、青菜の炒めものも注文したのですが、塩辛かった。北京の「全聚徳」で食べた北京ダックとはレベルの差が感じられました。

今回の「香港・マカオ」旅行ではアタリが少なかった。評判を聞いて、混雑するお店に行ったのですが味もサービスもいま一つ。人気に溺れ、味を落として行くのでしょうか。それとも全体のレベルが低下していっているのでしょうか。

夫は「中華料理は日本人によく馴染んでいるから、要求するレベルが高くなるんじゃないの。」と言いますが、そうなんでしょうか。まず、化学調味料で味を誤魔化すのはやめて欲しいですね。

参考にすべきは、他人(ひと)の舌、でも、信頼すべきは自分の舌。自分で食べてみて下さいね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






あまりにも整然とし過ぎていることで夫に不評のセナド広場も、私は好き。それは、私がセナド広場に来た目的が食べることにあるから。今日の目的は噴水の近くの「ウォン・チー・ゲイ(黄枝記、Wong Chi Kei)」と「イー・ション(義順牛奶公司、Yee Shun Milk Company)」。「黄枝記」で昼食をとり、「義順」ではデザートとして「牛乳プリン」を食べるつもり。



「黄枝記」です。この隣にはマカオ観光局の建物があり、入って左手に無料で使えるパソコンが2台あります。去年、夫にここからメールを打ちました。ヤフー(Yahoo)を開き、ヤフー・メールの「アドレス帳」に登録してある夫の携帯電話のeメールアドレスに「元気でいる」ことを送信しました。返事はリアルタイム。パソコンの前に座っている間に返事が戻ってきます。今年は夫も同行していて、メールをする必要はなし。そこで会社の同僚に打ったメールに返事が来ているか確認しようとしたのですが、係のおじさんに「順番待ちでしばらく待たないとね。」と言われてしまいました。夫は「待ってもいいよ。このマカオ案内を見ているから。」と言ってくれました。壁にマカオの見所が写真付きで紹介されています。夫が一通り読み終えたような素振りを見せるまで待ちましたが一向に順番が来ません。お腹も空いたことだし、諦めて、昼食にすることにしました。



香港にも支店のある有名な「黄枝記」なので、とても期待していました。「エビ入りワンタン」、「水餃子」、「青菜のスープ」を注文しました。最初に「エビ入りワンタン」がきました。夫から「お毒見役」と呼ばれている私は、まず味見(毒見?)をしました。スープを最初に口にしたのですが、うわ! 化学調味料の味が強い! ちょっと引いたのですがお毒見役としては、ワンタンも口に入れました。エビの鮮度はよく、プリプリしていました。いい素材を使っていながら、この味付け、、、健人は一応いくらか食べましたが、結局夫が顔をしかめつつ残りを食べることになりました。



口直しに予定通り「義順(イー・ション)」で「牛乳プリン」をいただきました。私たちは「牛乳プリン」と「プリン」をとり、夫は温かい「生姜入り牛乳プリン」。




これは夫にはうけた。「風邪を引いたときに飲む「生姜湯」というのがあるでしょう。あれでこのプリン、再現できない? 作ってみたら。」 作ってみなさい、という響きです。大病は今までにしたことはないのですが、風邪をとても引きやすい夫は、風邪を引きそうだな、というときに私に作らせようというのでしょう。ホットなのに固まっているのはどうしてでしょう。それをクリアしないと再現は難しいかも知れません。



セナド広場に来る途中で、「カフェ・エ・ナタ(Cafe e Nata、澳門瑪嘉烈蛋撻店)」で「エッグタルト」を食べてみました。去年、コロアン地域にある「アンドリュー(安魯餅店、Lord Stow's Bakery)」で食べたのがとても美味しかったから、アンドリューの元夫人が始めたというこのお店でも食べてみたかったのです。しかし、夫にも「健人」にも不評。サクサク感がなく、油っこくてベタッとしているのです。夫はもとから「それほど美味しい食べ物ではないね。」と言っている人ですからいいとして、甘い物が好きなはずの「健人」にも不評です。シンガポールのいろいろな店でエッグタルトを食べ歩いたときの味を覚えているようです。確かにそれと比べて味が劣ります。それで「もう、要らない。お母さん、食べて。」なの。贅沢者が! 「若殿様、そのような態度では謀反が起こりますぞ。」

「あまり好きじゃないんだけどね。」と言いつつ健人の残した食べかけを食べたお父さんがかわいそう。私はメタボが心配だから、ごめんね。食べ物を無駄にすることに抵抗を感じる夫は「残飯整理係」でもスリム。私もそんな体質に生まれたかったな。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 マカオ2泊めのホテルは、「ランドマーク・マカオ(The Landmark Macau、澳門置地廣場酒店)」。1泊めのホテル「ザ・ベネチアン・マカオ・リゾート・ホテル(The Venetian Macao-Resort-Hotel、澳門威尼斯人-度假村-酒店)」から、ホテルの手配した「リムジン・タクシー」(トヨタの2400cc カムリ(Camry))とやらで移動してきました。

(info) AppleWorldでの「ザ・ベネチアン・マカオ」(THE VENETIAN MACAO-RESORT-HOTEL、澳門威尼斯人)の情報。



 チェックインを済ませ、部屋に荷物を置くとさっそく徒歩でセナド広場へと向かいました。去年は見ることができた噴水が「2008年北京オリンピック」のたて看板で覆われています。夫は残念そうな顔をしています。「仕方ないわよ。中国人にとって世紀のお祭りなんだから。」「いや、噴水が見られなくてもそれほどがっかりはしないけど、何にか人工的だね。歴史的建造物群という感じより、まるで作ったばかりの箱庭のようだね。」 広場一面に敷き詰められた汚れの殆どないモザイク模様のタイルが気に入らなかったようです。最初は極彩色だった塗料が時を経てくすんでいる日本の寺院。手を殆ど加えていないことに「歴史」を感じ、楽しむ「日本人」の心を持った夫には、くすむことは汚くなることと捉え、手を加えているのだろうこの一角は理解できないようです。「侘び」と「寂」ですか。



 そんな夫もセナド広場を北西方向に歩いていると見えてくる「聖ポール天主堂跡」は気に入ったようです。この「聖母教会」は、イタリア人のイエズス会の修道士によって設計され、17世紀に建てられたものですが、1835年の火災で焼失しました。しかし、建物正面の壁(ファサード、façade)は焼け残りました。西洋バロック様式で、大きな石の組み合わせで造られています。その前には、幅の広い見事な階段があります。

「これを見られただけで、今回のマカオ旅行は満足だな。」



 廃墟に感動し、じっと見上げる夫は、変わり者です。門をくぐり、裏手に回ると階段があり、ファサードに登ることができます。私たちを置いて、階段を1段飛ばしで駆け上がっていった夫に私たちが追いつくと、「見てごらん。興醒めだよ。」

 ファサードに開いた窓の向こうに見えるのは異様な形をした、カジノを持つホテル「リスボア」の建物でした。



 「聖ポール天主堂跡」に至る道に並ぶ土産物屋(実にたくさん並んでいます。「門前町」の様相です。)を冷やかしながら、ぶらぶらとホテルへと帰ることにしました。



 途中で見つけたのが「ロイヤル・スーパーマーケット(ROYAL SUPERMARKET、來來超級市場)」。新苗超級市場や百佳超級市場(PARKn SHOP)と並ぶスーパーマーケットです。あれば、必ずと言っていいほど、スーパーマーケットなどには入ります。その土地ならではの「食材」を見るのが私は大好きなのです。



 ここで思うことは、近頃、スーパーマーケットに並んでいる食品の殆どがどこの国でも見られるものだということ。食品のパーケージなどに書かれている生産国を見れば、その国でないことがかなりあります(「食のグローバル化」)。「食の均一化」というのか「食の欧米化」というのか、最近はアジアの国々のスーパーマーケットではその国独自の食品を見かけることが少なくなりました。残念です。街角の食料品店や市場に行かないと見ることはできないのでしょうか。

 「スロー・フード(Slow Food)」という言葉があります。その土地の伝統的な「食文化」や食材を見直す運動をさし、その食品自体もさします。食の均一化で、消滅の危機にある伝統的な「食材」や「料理」を守ってその食文化を後世に伝え残し、消費者に対して「味覚」の教育を進め、良質の食材を提供する生産者を育て守る運動と言えます。

 我が家も「和食」中心の食卓です。「カレー」、「ハンバーグ」、「キムチ」などの今では国籍不明の味になってしまった料理も並びますが、各国の伝統料理も並びます。その国に出かけて行き、自分の舌で学んで、日本で再現しています。スロー・フードとは、日本人は「和食」・「郷土料理」という意味ではなく、長い歴史の中で培われてきた自国のそして他国の「食文化」を尊重し、守って行き、「食の均一化」を防ごうという運動です。

 アジアには、今のところ健全な「食文化」がかろうじて残っています。さあ、次はどこの国へ「食文化」を学びに行こうかな。 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 マカオ2泊めのホテルは、「フィッシャーマンズ・ワーフ」に近い「ランドマーク・マカオ(The Landmark Macau、澳門置地廣場酒店)」に宿泊していたのですが、このときは「セナド広場」の方に行ってましたので、「フィッシャーマンズ・ワーフ」には来ませんでした。遠く橋を渡ってタイパ地域のホテルに泊まっているときに、ホテルのシャトル・バスを利用してやってきました。

(info) HotelClubでの「ランドマーク・マカオ」(THE LANDMARK MACAU、澳門置地廣場酒店)の情報



 マカオ・フェリー・ターミナル方向から「フィッシャーマンズ・ワーフ」に向かうと、まず「唐城」が見えてきます。次に「火山」が見えてきます。



 それを過ぎると「アラジンの砦」(地下は「会議展覧中心」、1階は「宝石迷宮購物中心」、屋上が「阿拉丁堡塁(Aladdin's Fort)」)という小さな子供のためのミニ遊園地があり、その入口付近に敷地内をおおむね1周する「ツアー・バス」の乗り場があります。15香港ドルです。乗って見ました。我が家の「鉄ちゃん」2人、この程度の乗り物でも嬉しそうに乗っています。

Tour Bus Service:Tour Bus takes you to travel around Macau Fisherman's Wharf. Monday to Sunday 10:30am – 6:30pm,MOP 15 per trip per person.



 この日はガイドが運転席の隣に乗っていて、中国語で施設を一つ一つ説明していきました。「古羅馬表演場」の前を通り、「羅馬館」をくぐり、ショップ街を進み、「バビロン・カジノ(Babylon Casino)」の前を過ぎ、「ロックス・ホテル」の手前でUターン。15分も乗っていたでしょうか。そんな広さの施設です。



 日本人観光客はあまり多くはないようです。聞こえるのは、中国語。この画像左手に見えるカジノの前では日本語が聞こえました。

中年女性「せっかく来たのだから、見るだけ見てみようか。」
中年男性「いや、いいよ。」

 日本人のこのご夫婦には、カジノはあまり興味がなさそうでした。



 通りには人がかなり歩いていたのですが、この埠頭(ピア)には殆ど人がいません。海を眺めながら、風に吹かれるのもいいと思うのですが、、、



 このテーマ・パーク、半日もあれば見尽くせます。いや、2~3時間かな。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )






 マカオ3泊めの「グランドビュー・ホテル・マカオ(GRANDVIEW HOTEL MACAU、澳門君怡酒店)」に、マカオ・フェリー・ターミナルから送迎のシャトル・バスでやってきました。チェックインを済ませて、部屋に荷物を置くと、またシャトル・バスでターミナルにトンボ返りです。

(info) AppleWorldでのグランドビュー・ホテル・マカオ(澳門君怡酒店)(GRANDVIEW HOTEL MACAU)の情報。

 目的は、フェリー・ターミナルから徒歩で数分の「フィッシャーマンズ・ワーフ(澳門漁人碼頭Macau Fisherman's Wharf)」というテーマ・パーク。ホテルからフェリー・ターミナル(HK-Macau Ferry Pier、港澳碼頭)には、シャトル・バス(Hotel Shuttle Bus)が30分おき(午前中は1時間おき)に出ています。



 園内は、「唐城(Tang Dynasty)」,「東西匯聚(East Meets West)」,「勵駿碼頭(Legend Wharf)」の3つのエリアに分かれています。「唐城」は、中国の王朝風の町並みを再現し、「東西匯聚」では、中世の西洋の町並みを再現しています。「勵駿碼頭」では港町の雰囲気を作り出し、シーフードレストランなどがあります。入園には費用がかかりません。それぞれの施設を利用するときに、入場料や乗車料を支払うことになります。



 この地域には、ホテルがたくさん建っており、「サンズ・マカオ・ホテル(Sands Macao Hotel、澳門金沙酒店)」、「マンダリン・オリエンタル・マカオ(Mandarin Oriental Macau、澳門文華東方酒店)」、「キングズウェイ・ホテル(Kingsway Hotel Macau、澳門金域酒店)」などがあります。

(info) HotelClubでの「マンダリン・オリエンタル・マカオ」(Mandarin Oriental Macau、澳門文華東方酒店)の情報



 さらに「澳門漁人碼頭第二次開発計画」が実行段階にあり、ホテルなどの施設の建設が進行中です。2つホテルが増えても、それを埋める中国人観光客が来るのでしょうか。経済力を増しつつある中国がさらに経済発展を継続するというシナリオを前提としているのでしょうが、やがてはじける「バブル」が心配になります。「サンズ(Sands、金沙娯楽場)」というカジノの前で工事が進められていました。



 「フィッシャーマンズ・ワーフ」の大まかな感想は、テーマ・パークというよりはカジノとショップ、第二次開発計画が終了すれば、3つのホテルがあるエリアというところです。



 フィッシャーマンズ・ワーフの敷地内に「ロックス・ホテル(Rocks Hotel、莱斯酒店)」というホテルがあります。こういうこじんまりとしたホテルはアットホームな感じを受けるところが多く、機会があったら泊まってみたいと思っています。



(info) 旅webでのロックス・ホテル(ROCKS HOTEL、萊斯酒店)の情報。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )






 マカオ3泊めは、タイパ地域にある「グランドビュー・ホテル(GRANDVIEW HOTEL MACAU、澳門君怡酒店)」。このホテルを選んだのは、マカオ料理が美味しく食べられる「官也街(クーニャ通り、RUA DO CUNHA)」や「地堡街(RUA DO REGEDOR)」が徒歩圏だからです。夕食は地堡街にある「コジーニャ・ピノキオ(Cozinha Pinocchio、木偶葡國餐廳)」でマカオ料理をいただきました。

(info) AppleWorldでの「グランドビュー・ホテル・マカオ(澳門君怡酒店)(GRANDVIEW HOTEL MACAU)の情報。

 タイパ・ビレッジ(Taipa Village)と呼ばれるほぼ南北に伸びる「官也街」を底辺、北側の「地堡街」を斜辺、南側の「施督憲正街」を他の1辺とする直角三角形の地域とその周辺には、マカオ料理などが美味しく食べられるレストランが幾つかあります。



 「官也街」は歩行者のみの路地ですが、「施督憲正街」は狭い道幅ながらも一方通行で東から西へとバスが通っていきます。「地堡街」は整備された相互通行で歩道もあります。



 この地域では、ポルトガル統治時代の古い街並みを見ることができます。この地域以外は、高層の住宅やビルが立ち並んでおり、「観光」としては面白いとは言えません。



 「施督憲正街」から「官也街」に入ると、すぐ左にマカオ料理で有名な「ガロ(Galo)」があります。去年(2007年4月)の「香港・マカオ旅行」で食べに来ています。1・2階がありますが、食事時だったのでしょう、狭い店内に人がひしめいていました。そのとき食べた「キャベツの煮込み」は忘れられません。キャベツがあれほどまでに美味しく仕立てられていたのは感動ものでした。



 「ダンボ(BUMBO)」です。こちらは広~い。たとえるなら、デパートの最上階にあるレストランといった趣きです。家族客も多い。去年は、日に何食も食べることはできないので、入ってメニューを見せてもらうだけでした。今年は入るつもりでしたが、結局食事をしたのは「ピノキオ(Cozinha Pinocchio)」(夕食)と「ガロ(Galo)」(昼食)だけになってしまいました。



 「施督憲正街」の東の外れに「パンダ(PANDA)」があります。直角三角形の地域から外れているからでしょうか、人通りが多いと言えません。店の前まで行き、外に貼ってあったメニューを眺めただけで入らずじまいでした。3度目のマカオがあるなら、そのときまでのお楽しみというところでしょうか。



 その店の印象は、何を食べたかによって、大きく異なる場合があります。メニューをすべて食べ尽くすということは通常ありえません。注文した料理が美味しければ、その店の印象はよくなり、不味いものを口にしてしまえば、当然悪くなります。行った日によって調理人が異なることもあります。そもそも、味というのは「きわめて主観的」なものです。薄味好みの我が家もあれば、濃い味好みの人たちもいます。



 最初に口にしたのがこの「青菜のスープ?」。入っていたのは、ケールのようなもの。これが美味しかった。我が子「健人」にほとんど飲まれてしまい、もう1皿注文をしたほど好評でした。日本のサラミ・ソーセージのようなものが少し使われています。



 前日の夕食に食べて美味しかったので、「ガロ」でも昼食に注文してみました。しかし、このときは前日の感動はなし。しょっぱ~い!体調の問題なのか、味付けの問題なのか、塩が立っていて、美味しくない。こちらは濃い味嗜好の人用なのでしょうか、それとも調理人の差? 我が家は「チキンライス」さんから「ゲランドの塩」を教えてもらって以来、薄味嗜好に磨きがかかっています。そのためでしょうか。



 ビタミンを摂るために「フルーツのマヨネーズ・サラダ?」を注文しました。黄桃とマヨネーズのコラボが夫に意外に受けていました。



 タンパク質は「鶏肉で」ということで、注文したのはこれ。「鶏肉のポルトガル風煮込み?」



 炭水化物はエネルギー源。「西洋風チャーハン?」を注文してみました。



 体重60kgの夫、体重20kgの我が子「健人」、体重?kgの私。3人でこの量で済むのですから、我が家は「薄味嗜好」の「健康志向」でしょうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »