ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト

2020年11月26日 | 映画


DVDで「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」を見た。この映画公開時は「ウエスタン」というタイトルで、オリジナルより20分ほど短くて、オリジナル版にした時点でワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストとなったらしい。ウエスタンは映画館で見てて、兎に角音楽が印象的で今でもふと思い浮かぶ時があるほど。それもそのはず、この映画「夕陽のガンマン」でお馴染みの監督セルジオレオーネ音楽エンニオモリコーネのゴールデンコンビのものだったのだ。映画そのものは当時、盛り上がりがなくちょっと退屈な映画という印象があった。

で今回更に20分長い版はどうだったのか。確か当時は、チャールズブロンソンが出てて見たもので、面白い活劇を期待していたのだと思う。そういう見方をすると多分退屈となってしまう。今回見てみて思ったのは、これはセルジオレオーネのベストではないかということ。イーストウッドの映画にも通じる(多分イーストウッドが影響を受けた)、静謐な世界を詩情豊かに描いてる所や、セリフに頼らない映像表現など魅力が随所に溢れている。当時だったら長くなった分退屈が増した映画となっただろろうが、今は逆にそれが魅力となっている。
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