ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

文学の雑学

2019年05月21日 | Weblog


蔵書1000万以上所有の知り合いと話しをした。そもそもそんなに所有していたとは全く知らず、話をしてる内にいろいろ買ってることは分かってきて、全体像が分かった時には呆気にとられた。どうも興味を覚えたものは取り敢えず買ってしまうらしい。但し、圧倒的に積読が多いようだ。これは最早本依存症か。ジャンルは物理学数学哲学文学と多岐にわたっている。

その話の中でカミユの「異邦人」が出てきて、主人公の名前がムルソーと言って、白ワインのいいやつと同じだと話すと感心していた。後トーマス・マンの「魔の山」の舞台となるサナトリウムの食堂で登場するワインが、ボルドーのシャトーグリュオーラローズでムニュムニュと言うと、更に感心していた。こちらとしては関心あることに結び付け記憶しているだけなのだが、そういうのが本人としては自分にないようで特にそう思うようだ。本の内容に関係ないような雑学的知識は、人を感心させるには有効である。
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