日本の家電メーカーの苦戦は続いてるが、シャープはいよいよ駄目なのか?一時は液晶はシャープなどとえらい勢いだったが、今や昔日の面影は何処に行ったの?の世界である。その分余計にサムスンの勢いが羨ましく見えるのではないだろうか(この調子でずっと行くとも思えないが)。唯、今の韓国の技術革新は日本のおかげなのに、と忸怩たる思いをしている人も多い筈。韓国や中国に日本人の技術者が引き抜かれているというのは、結構前から言われていたことである(最近はもうほしい技術もなくなりつつあるらしい)。しかも韓国の場合、国の方針もあり、積極的に技術革新を手助けしてきた歴史もあったと思う。
そんな中、家電メーカーをリストラされた人が向こうの企業に高給で雇われたとしても誰も批判は出来ない。感情的には国を裏切ったなどと思う人が多いかもしれないが(在職中に企業の技術込みで高給で行けば裏切り行為と言われても仕方が無いが)、元々国に雇われているわけでもなく、一企業の話で、雇ってくれる会社が韓国企業だっただけという話である。それが客観的には頭脳流出という現象であるわけだ(新日鉄の場合は、ちょっと悪質のようだが)。
いずれにしろこういうことがあると、直ぐナショナリズムが渦巻き国賊だとか罵倒したがるが(特にネットでは)、そういうlことを言いたがる人間は、例え彼らが日本から流出してももったいないと言われることがない人間であるということは、残念ながら経験上知っている。山中教授が言ったのなら説得力はあるが。
ただ、研究者が、日本のためと思っても国による支援が無く、アメリカ辺りの研究所にスカウトされたなどという話を聞くと、国の無策を感じる。有象無象の議員を税金で養うより、研究開発にそれらを使えと思うのは自然なことだ。科学技術立国を標榜するなら、お金の使い方は自ずと決まってくる。