天気も、晴れるのか曇るのか、はたまた雨が降るのかいま一つはっきりしないので、山方面は諦め久しぶりに諏訪湖畔を自転車でぶらつく。真夏の暑さは無いのでかなり走りやすい。周回コースを空気圧の低い(入れるのが面倒くさかった)自転車でゆっくり走る。曇り気味なのであまりトンボもとんでいない、と始めはそう思っていたのだが、晴間が覗きちょうど葦などが生えた湿地状態のところにさしかかった時、何やら多数の黒い物体が目に飛び込んできた。一見蝶のように見えるが、直ぐに「チョウトンボ」であることが判った。元々当地では見られないトンボで、数年前に今日の現場の近くで目撃したことがあるだけで、コンスタントに発生してるかは不明だったのだ。当然こんなに(十数頭)飛んでいるのは見たことがない。早速自転車を降り足場の悪い中、止まってる所を目指すが、直ぐに飛んでしまいなかなか近寄れない。暫くチャンスを窺ってると、一頭だけ葦の中でじっとしているのが見つかった。場所も、岸近く。そして初めての撮影に成功。間近で見ると、黄金色に輝く部分がありきれいである。特徴は、何と言ってもその羽の幅広さである。これのおかげで、飛んだ時蝶のように見えるのだ。
そしてT君の「cafe Tac」に一休みに行く。店に着くと、なにやら賑やかで、いつもと違うような雰囲気が漂っていた。T君に「貸切か?」と聞くと「いや別に大丈夫です」と言うので、空いてる席で喉も渇いていたのでビールを頼む。そしてそのいつもと違う理由が判った。店にいたのはテレビのスタッフで、後でcafe Tacも取材することになっていて全員腹ごしらえをしていたのだ。その中にはレポーター役のタレントも混じっていたのだ。そう言えば入ったとき目が合って、あれっかわいい子がいるなとは思っていた。テレビで見るのと変わりない雰囲気だ。と言ってもこちらはビールを飲んでまったりするだけ。T君は知り合いの子供のためとサインなどを頼んでいたが、本当は自分がほしいんじゃないかと突っ込みたくなった。暫くしてスタッフ一同帰ったが(取材は後でまた)、帰る際、こちらの座ったところが出入りする所だったので、思わずどうもなどと挨拶を交わしてしまった。多分こんなところで感じ良い悪いとタレントの印象は判断され、もし悪かったらネットで散々なことを言われたりするのだろうな、と思った。イメージ商売は油断できない。今回は、かなり好印象。
そして入れ替わりに今度は雑誌の取材が。何だ何だ、いつからこんな人気者になったんだとT君に聞くと、どうもたまたまだったようである。その写真撮影を私は相変わらずまったりしながら眺めていた。写真はその撮影準備をしている風景。
つづく