ビオトープアネックスのコオイムシ、本当に飛んで行ってしまったのか気になり、一面を覆っているマツモを持ち上げて見ると元気におりやした。何を食べてるか知らないが、餌には不自由してないようだ。一応ビオトープの形態は保っているってことだ。
園子温(初めのころはエンコ.オンだと思っていた)の「冷たい熱帯魚」を観る。BASED ON 埼玉愛犬家殺人事件ということのようだが、映画は舞台を熱帯魚店に変え実際の事件より更にえげつない内容にしている。殆どスプラッタームービーと言ってもいいくらいの描写がこれでもかというくらいに出てくる。要するに殺人の仕方とその処理の仕方がえげつなく描かれているのだ。その手の映画が駄目な人は絶対観ないほうがいい、ということだけは断言できる。
で、映画としてどうなのかという事になるのだが、その衝撃的な内容(或いはえげつない)が映画的な部分に寄与しているとは思えない。いつも感じるのだが、この監督の作品はどうも映画的と思えないのだ。これがもしテレビであったら(この監督のテレビ番組、時効警察などは好きだった)結構良いということになるのだが、映画とすると何かが欠けていると思えるのだ。ショットの力というものだろうか。ただ、「でんでん」の怪演がかなり効いているのは確かだ。
そしてもう一つ、鬼門のテレンス.マリックの「シンレッドライン」。過去一度観て殆ど寝てしまった作品だったが、今回改めて観てその理由が判った。やはり映画のリズムだ。そのリズムはタルコフスキーに似てる。時々挿入される思索的な独白がさらに拍車をかける。どうも冗長としか感じられないのだ。これで、この監督が合わないことだけははっきりした。