マイリビングダイアりぃ

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「一枚のハガキ」・・・

2012-08-04 | メディアより(好きな人達)

今日のpeko地方、午前中は空で、幾分暑さもマシかな?と思いきや正午近くからぐんぐん気温は上昇して、最高気温は34度でした。 意外や意外同じ和歌山県でも本州最南端の「潮岬」は最高が28度なのです。


さて今回は、新藤兼人監督が100歳になられた日に放送された「一枚のはがき」を、やっと昨日視聴いたしましたので紹介しますね。


監督は100歳を迎えられた日から37日後にお亡くなりになりましたが、映画公開初日の挨拶で「私はもう死んでいきますから・・・」とおっしゃって、皆さんのおかげで制作出来たのだと感謝の言葉とともに「新藤はこんな映画を作ってきたのだなと思い出してください」と結ばれていました。


監督の映画は反戦平和への信念が感じられる作品が多いですが、この「一枚の手紙」も、自身の兵役の体験が根底にあって、招集仲間100人のうち94人が戦死してしまうという自らの体験談をベースにされているようです。生き残ったのが6人、それは「くじで・・」だったようです。


観られてご存知でしょうけれど・・・


 「一枚のハガキ」を「確かに見たと伝えてくれ」と戦友から託されて「大竹さん」演じる辛い生活を強いられた戦争未亡人「友子さん」に会いにきた「豊川さん」演じる「啓太さん」に「あんたはなんで死ななんだ~!!」と罵倒したあと「くじで生き残った」という啓太の言葉のあと、友子さんが柱にしがみついて慟哭する場面なんですが、大竹さんの演技ってさすが凄いですよね~~~ 


このあと、「大杉漣さん」演じる「吉五郎さん」と「啓太さん」が大喧嘩をするんですが、ちょっと監督のユーモアでしょうか「女」をめぐっての喧嘩という設定で大竹さんが「ニタッ」とされるアップもちょっとこの映画の中での印象的な一場面となっています。


 友子さんが「戦争の不条理」にも納得して心通じ合った二人が楽しく「ブラジル」の話をする場面はホッとしますね。一旦ブラジル行きを決めた友子さんは、しかし二人の夫の空の白木の箱を燃やして自分も家とともに死のうとします。(この場面の大竹さんの演技も凄かったです


啓太さんが助けて三人目の夫にして欲しいといいます。そして終盤の豊川さんの最後のセリフ「ひと粒の麦を蒔こう」と言う、その言葉を聞いて友子さんは「生きていく」決心をするようで・・


 フィナーレはセリフがありません。麦を蒔き、ならし、育て、二人で天秤棒で水桶を担いで水を運んで、瓶にあけている場面です。二人で蒔いた麦が見事に実っています。感動をありがとうございました


撮影された時監督は98歳だったとか・・「作りたい映画を作る」を貫いてこられた新藤監督ご高齢にもかかわらず執念で撮り続けてこられたのですね。改めてご冥福をお祈りいたします


 

コメント (2)
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