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No1100『熱波』~独白と音楽と音だけで綴られる、深く哀しい愛の記憶~

冒頭のピアノの哀しいメロディが本当に美しく、妻を喪い悲嘆にくれる探検家を描いた不思議な短編の挿話に引き寄せられた。美しい清らかな川の流れのようなメロディで始まる旋律は不安を感じさせながらも、悲しみを増幅させていく。愛は深ければ深いほど悲しみも深い。この曲が、エンドロールで再び繰り返された時、物語は、最初へと帰還する。亡き妻を忘れられない探検家の物語が、残像が、頭の中で再現され、アウロラとベントゥー . . . 本文を読む
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別世界に入り込むこと

土曜日、久し振りに六甲山に登ってきた。朝10時に友達と阪急岡本駅に待ち合わせ、保久良神社、風吹岩、雨ケ峠を経て六甲山山頂までほぼ3時間。さすがに暑かったが、少し曇りぎみで、日差しはそれほどきつくもなく、上の方に行くほど、涼しい風が吹いていた。天気予報には猛暑日とあったが、行ってみれば、なによりの登山びよりだった。 とはいえ、真夏とあって相当に暑く、首に巻いたタオルは、あっという間にずぶ濡れ。4本 . . . 本文を読む
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No1099『アンコール!!』~歌の力~

ずっと書こうと思いながら、書く機会を逸していた映画。劇中で歌われる歌がすべてすばらしく、べたなお話のわりに、すっかり心奪われ、最後は目頭を熱くして、スクリーンを見つめていた。 頑固じいさんのアーサーと病弱で陽気な妻マリオン。妻は地元の合唱団に通っていて、コンクールに出場が決まったというのに、ガンの再発で入院してしまう。妻の代わりに、夫が練習に参加することになるが…。演じるのは、テレ . . . 本文を読む
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ふいによみがえったその人の名は

昼間はあんなに暑かったというのに、夜半、窓を開けてみると、涼しい風が入ってきて、ひどく心地よい。今日は団地の夏祭りで、広場には、驚くほど大勢の子どもたちが集まっていて、金魚すくいやら、焼きそばやら、思い思いに、屋台のまわりを取り囲んでいた。どの顔もほころんでいて、嬉しそう。でも、団地のエレベーターホール近くにはやたら泣いている男の子がいて、どうやらほしいものが買ってもらえず、帰るのが嫌だと、だだを . . . 本文を読む
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