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No1099『アンコール!!』~歌の力~

ずっと書こうと思いながら、書く機会を逸していた映画。
劇中で歌われる歌がすべてすばらしく、
べたなお話のわりに、すっかり心奪われ、
最後は目頭を熱くして、スクリーンを見つめていた。

頑固じいさんのアーサーと病弱で陽気な妻マリオン。
妻は地元の合唱団に通っていて、
コンクールに出場が決まったというのに、ガンの再発で入院してしまう。
妻の代わりに、夫が練習に参加することになるが…。

演じるのは、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴという名優二人。
気難しくて、いつもしかめつらのアーサーは、息子ともうまくいっていない。
こんな自分と一緒になって君を不幸にしてすまないと、自分を責めるアーサーに
マリオンが明るく言うセリフが忘れられない。
「あなたのあのしかめ面に、初めて出会った時から、覚悟してたわ」
こんなふうに、さらりと言ってのけるなんて、すごい。
二人は対照的な性格なのに、仲がよくて、
白髪頭の二人が寄り添い、支えあう姿がいい。

マリオンが、そんなアーサーに向けて、
広場での合唱団の公演で、独唱で歌うのが、
シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」(YouTube映像)。
一人がひとりのために歌う姿が、心に熱く迫ってきた。

「So don't be afraid to let them show
Your true colors
True colors are beautiful,
Like a rainbow」
作詞・作曲 Tom Kelly/Billy Steinberg

怖がらないで、本当の自分をみせて、
という歌詞が心に迫ってくる。
歌詞を和訳したサイト

エンディングロールで流れる
セリーヌ・ディオンの「Unfinished songs」(YouTube映像)も
またすばらしい。

「私たちは未完成な歌よ」という歌詞。
私たち自身が歌、完成途上の歌だ、と言いきってしまうなんて
なんだかすてきだ。
歌の大好きな女の子に贈りたい。

「'Cause we're all unfinished songs waiting for
The best part to come along
And we're all pictures that's drawn
We can be anything we want 」

ほかにも
ビリー・ジョエルの「Lullabye Goodnight, My Angel」(YouTube映像
(英語歌詞と和訳と解説を紹介したサイト
と名曲ばかり。

すっかり音楽紹介になってしまったが、
本当にいい曲ばかりでした。
というのも、合唱団が歌うのは、クラシックではなく、
ロックやポップスというところがみそ。

この合唱団を指導する若き音楽教師エリザベスが
恋人にふられて泣いたり、落ち込んだり、
合唱団の活躍に笑ったり、表情豊かでとってもキュート。

アーサーじいさんは、そう簡単には、合唱団には溶け込めないが、
最後に舞台で歌うシーンは、落涙。

人が人を想うこと、人を愛することのすてきさが
数々の歌から熱く伝わった。

ぜひこの名曲の数々を味わってもらえるよう、たくさんリンクをはってみました。
ご存じの曲かもしれませんが、よかったら聴いてみてください。

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