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No615『夏時間の庭』~受け継がれる美と輝き~

京都駅ビルでのフランス映画祭の最終日の最終回。 緑の木漏れ陽のなんと美しいこと。 母が住んでいた田舎の家には、 著名な画家だった大おじさんの集めた家具や絵画が 山のようにあり、 母は大切にそれらを慈しみ、管理していた。 映画は、母の誕生日に、兄妹弟が久しぶりに集まり 食事を楽しむシーンから始まる。 そして、その母が亡くなる。 外国で暮らす妹弟を前に、 長男のピエールは、家を手放す決断に迫られる . . . 本文を読む
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No614『悪人』~悪に向き合う“生の力”~

深津絵里が女優賞を受賞し、話題を呼んだ本作。 『フラガール』の李相日監督作品だ。 悪人は誰かとか、 誰の心にもひそむ悪、といった宣伝も目にするが、 悪を前に、どう立ち向かうのか、 市井の人々のささやかな、でも、着実な生き様が伝わる 力強い人間ドラマだ。 妻夫木が演じるのは、 殺人という、どうしようもない過ちをしでかした 孤独で、まじめで、辛い過去を背負った土木作業員の青年。 いつもの爽やかなス . . . 本文を読む
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