日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

“恩知らず”小室ファミリーのダンマリは、人として許されるのか

2009-01-24 | ニュース雑感
著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺罪に問われた音楽プロデューサー小室哲哉被告(50)の初公判が20、21日と大阪地裁で開かれ、連日テレビ・ニュースやワイド・ショーをにぎわせています。

暴走した贅沢三昧の過去の生活が改めてクローズアップされていますが、本人は謝罪する表情をみても分かるように、心からの反省と自戒の念に満ち溢れている様子で、焦点となる「実刑」か否かは微妙な情勢にあるようです。「実刑」判決がくだされるかどうかは、まさに裁判官の心証次第といったところで、社会的制裁の大きさや本人の反省の度合いも判断材料にはなるものの、やはり最大のポイントは判決までに被害額5億円の被害者宛の弁済ができるかどうかにかかっている状況のようです。

小室被告を担当する佐藤弁護士は「被害額を考えると実刑の可能性が高い」とした上で、「弁済金の負担に応じてくれる人が現れれば証人として出廷してもらいたい。反省もしているし、再犯の恐れもない」と執行猶予を求める考えを示しています。そこで、私が思ったこと。“小室ファミリー”としてお世話になった人たちは、“恩返し”に立ち上がらないのかという疑問です。皆、小室氏がいて初めて売れたり、今があったりするんじゃないのでしょうか。被告人が反省のカケラもない極悪非道な人物ならともかく、悪いことをしたことは事実にしても、今は心から反省し音楽を心から愛する人間として再起をしようとしている訳ですから。その手助けをして、誰が責めるでしょうか。

公判で明らかになった事実として、「ある年のクリスマスパーティーでTRFのメンバーに1000万円ずつ、globeのメンバーにユニット名の語呂合わせで962万円ずつ現金をプレゼント」したとも公表されています。おいおい、“一番弟子”とも言えもっとも世話になったTRFは、こんな“恩師”の状況をただ“ダンマリ決め”なんですか。普通リーダー格のSAMあたりが旗振りで、立ち上がるんじゃないの、証人として。「旧小室ファミリーで、小室さん囲んで更生支援チャリティライブやりましょう!俺たちで5億円集めましょう」ぐらい言えませんか。プロデュースしてもらって、曲書いてもらって、小遣い1000万円までもらって、同じファミリー内で嫁さんまで見つけて(別れちゃったケド)、それで今見てるだけって、あまりに恩知らずといおうか冷たすぎるように思えてなりません。

人間ってそんなもんでしょうか?さびしすぎますよね。小室氏本人もお金をなくしたこと、罪に問われたこと、いろいろつらいことは多いと思いますが、何より一番つらいのは、“弟子”たちからこんな窮地にいる自分を知らん顔されていることではないのでしょうか。私は別に小室氏のファンでもなんでもありませんが、彼の反省した顔つき態度を見るにつけ、世話になった人たちの恩知らずな態度には無性に腹が立ってきます。

SAMよ、いつまでも黙ってないで、ファミリーを代表してなんとか言ったらどうだい!
ただ見ているだけの自分を、人として恥ずかしいと思わないのか君は!