日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

ビジネス・シーン向けに無限の可能性を秘める「ipad関連ビジネス」

2010-06-24 | ビジネス
iphone4が発売され盛り上がっていますが、なんでも今年度の全世界でのiphone販売台数は4000万台を超える見通しとか。さらに、ipadはアメリカで発売80日で300万台突破。とどまるところを知らないアップル旋風が吹き荒れています…、というか、デジタル情報端末に新たな波が押し寄せたと言っていいと思います。

何度もお話ししていますがポイントは、ipodが単なる携帯音楽端末ではなくiphoneが単なる電話端末ではなくipadが単なるブックリーダーではないと言う点です。ipod、iphone、ipad間の連動で言えば、相互にソフトの共有化がはかれ目的によってサイズの使い分けができるという観点も重要であると思います。加えてiphone、ipodだけではなかなかパーソナル・ユースの域を脱しなかった次世代タブレット端末が、ipadの登場でいよいよビジネス・ユースや高齢者ユースも含めてかなりの幅をもってデジタル情報端末の世界を変えにかかってきた、と理解するのが正しいでしょう。ipadはしばらく買わずに静観しよう(新製品の第一世代は買うなのセオリー通り)と思っていた私ですが、いろいろ勉強をするにつけ、これは企業コンサルティングへの活用やニュービジネス開発の観点からも、早期に入手してまずは実物を触りながら今後のビジネス展開を考えなくてはいけないと思うようになってきました。

実は昨日、付き合いのあるIT関連企業の社長さんと会ってipad関連ビジネスの行方と相互のビジネス・コラボレーションについて忌憚のない意見交換をしました。あれこれ具体的なアイデアも含めて話し合ううちに、お互いに共通した認識として「ipadはあらゆるビジネスシーンを変えうる革命的デジタル情報端末である」「ipadの登場で関連ビジネスシーン向けアプリケーション・ニーズは大きく高まるはず」「中小企業にとっても何十年に一度のビジネス・チャンスになる可能性は高く、とにかく早期に我々の居場所を確保すべき」等々を確認し合うに至り、大いに盛り上がったのでした。実におもしろくなってきました。国内オリンピック開催以上のビジネス・チャンスがそこにあるように思います。

現段階で具体的なアイデアをこの場で披露する訳にはいきませんが、今ある多数のアイデアベースのモノをいかにユーザーが求める売れるモノに仕上げていくか、そのためにはもっともっとipadやiphoneの使い勝手を知る必要があると思っています。それと同時にニュービジネスを手掛けるときに重要なことは、いかに多方面の専門家を集めお互いに強い分野を持ち寄って有効なアライアンス体制をつくりあげることができるかです。我々のような中小零細が単独でできることなど当然限りがある訳ですから、不足する部分をいかに埋め合わせしながらアイデアを具体的なビジネスとして展開できるか、この点は本当に重要なのです。今回の件で当社に一番欠けているのはIT関連の技術的な領域な訳で、その意味からも昨日は大変有意義なミーティングを持てたと思っています。

ipadが単なるブックリーダーではないと判断した以上、例えばビジネス・ユースのテキストデータであっても単純に本を読ませるような使い勝手では全く端末の有効性を活用しきれていない訳です。だからこそ考えれば考えるほど奥が深く、本当におもしろい。新しいビジネスと言うものは、「こんなことはできないか」「あんな機能は難しいのか」等々考えている時が最高に楽しい訳で、久しぶりにニュービジネス関連で気分が高揚しています。とにかく「早期に我々の居場所を確保すべき」という時間との勝負の部分もありますから、小回りが利く中小企業のメリットを活かしながら、なんとか早くビジネス化を形にしたいと思っています。進展はまた報告します。