日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

NEWS雑感~国会閉会参院選へ・大相撲野球賭博問題

2010-06-17 | ニュース雑感
●国会閉会~選挙戦突入

国会会期は結局延長1日で終了し、いよいよ7月11日の参院選に向けてスタートが切られました。今回の選挙の争点は何でしょう?管新内閣がスタートしてはいるのですが、所信表明演説と代表質問だけではまだ内閣の方針がつかみきれませんし、管内閣にYESかNOと問う選挙であるとするならあまりに焦点が定まっていないと感じております。他の各党は、自民党は「政治とカネ」、社民党は「普天間」、国民新党は「郵政法案」を自分勝手に選挙の争点として取り上げているように思いますが、旧鳩山政権下で発生したこれらの問題は重要ではありますが選挙の争点としてはなにかちょっとピンとこない、そんな状況ではないでしょうか。例えば争点となりうる増税の問題にしても、与野党間で明確な議論がなされておらずこれではどちらがいいのか判断のしようがありません。一部マスメディアからは、せめて予算委員会を開催して1問1問をおこなうべきであったとも指摘されてもいます。

鳩山内閣の支持率低下の中、クビのすげ替えをしての即選挙には、野党各党から「逃げた」と言われるのも無理からぬところであり、政権政党としてはなにがしかの対応をすべきであると考えます。一番良いのはアメリカの大統領選等で実施される公開討論でしょう。テーマを決めて、与野党の党首が1対1で自党の方針をベースに複数回議論を戦わせる、あのやり方です。参院選に向けて各地域で立候補者同士の公開討論会はけっこうおこなわれるようではありますが、今回は何より党首同士でのテーマに沿った討論が必要ではないかと思います。テレビ番組で、各党首が一堂に会しての似たような企画はありますが、これは限られた時間内でのパフォーマンス合戦であり討論とは似て非なるモノであると考えます。国会会期を延長せず終わらせた責任全うの意味からも、マニフェストが出揃った段階で是非与党からの積極的呼びかけによる公開党首討論を実現してほしいと思います。有権者に対してしっかりと判断材料を提示することも、選挙直前にトップ交代をした政権与党の責務であると考えます。


●“バカまるだし”の親方連中は義務教育からやり直せ!

一昨日のブログの続き的話題です。角界の“野球賭博汚染”は複数の親方、現役力士にまで波及していたことが分かったとの報道がありました。「えっ親方まで?」と呆れてしまう反面、「やっぱりね」といった印象でもある訳です。琴光喜関のその後の報道を聞いても、場所中の支度部屋で他の力士が聞こえるような声で周囲をはばかることなく、今日のハンデはどうこうだとか、昨日はいくらやられたとかそんな話を平気でしていたそうです。これはもう賭博がこの世界では常識的なことであるからこそとられる態度であり、ヤクザの世界となんら変わることがないのです。その狂った常識を作ってきたのが、相撲協会であり代々の親方連中であるのです。親方連中にその風土がなければ末端が腐るはずがない。弟子のリンチも、麻薬取引も、野球賭博も、根っこは皆同じ親方連中の“ヤクザ気質”にある訳です。

閉鎖的な世界を構築し独自のヒエラルキーを守り続けることで、誤った風土を頑なに堅持し続けてきた相撲界。リンチ事件や麻薬事件の時にその問題の根っこの根絶ができなかったからこそ、今またこの問題が起きているのです。ヤクザと同じ文化の“バカの集まり”は、“外の血主導”に切り替えないことには絶対に牽制機能や自浄作用が働かない訳で、今回ばかりは文科省主導での大改革が絶対に必要です。昨日文科省に謝罪報告に行った広報部長の陸奥親方。報告後記者団から「親方衆も賭博にからんでいたことを報告しましたか?」の質問に「いいえ」。「なぜですか?」「聞かれなかったから」。記者も呆れて言葉を失ってました。“バカの集まり”を象徴する出来事でした。