in my room

静かなパラダイス

ゴダール…

2006年04月28日 | Weblog
待ちに待ったゴールデン・ウィーク!
というわけでもないのだが、

海が嫌いなら 山が嫌いなら 都会が嫌いなら
勝手にしやがれ!



「勝手にしやがれ」(1960年)

ゴダールは難解なのか?
学生時代には下宿や飲み屋で
ヌーベルバーグやらタルコフスキーやらキューブリックやら
映画について長々と議論しましたなぁ。みんな暇すぎ?
しかし、いくら話しても結論は出なかったような…
若(青)すぎてよう分からんというのがアタリでしょ?!

そのゴダール。この人は避けては通れない!
最近、企画会議などに出席すると、
「その根拠は何?裏付けのある具体的な事例を見せてもらわんとね。
市場調査のデータはないの?数値で見ないと分からんだろう…」
なんてやっている。
そこで、「あっ」と思った。
みんな、ゴダールをそういう風に捕らえようとしていたんだな、と。
正直に申し上げて、それは無理です。
つまり、左脳的解釈とでもいうのか、
論理的に結論を導くという方法では彼は捉え切れないと思う。
なぜなら彼は芸術家だからである。
裏付けなんてそもそもない。新しい試みをしようとしているのだから…
右能で観る。本能で観る。スピードに酔う。
理屈よりも感覚。
そこにはカタルシスがあり、快楽がある。

男女が出てくる。
ハンディカメラの映像が揺れる。
編集でブツ切りにした映像。
強烈なモダンジャズのビート。
こちらはモゾモゾと身体を動かしながら観ていればいい。

これ、結構いいんじゃないの?!
カッコええなぁ~
映画はエンターテイメント。
お金を払って2時間ばかし。
そしてこれ位やってくれれば十分に満足。
別に話すことなんか何もないよね!

今回は、第一作目の「勝手にしやがれ」が中心ですが、
ゴダール映画は他にもたくさんある。
政治色の強い物やSFも…彼は時代によって変化していくんですね。
ローリング・ストーンズを撮影した映画もある。
映画会社に結末をいじられて激怒!…エピソードも山ほどある。
議論の際は、
アルジェリア戦争やパリ5月革命前後のフランスの政治的状況(今と似ている?)や
毛沢東語録などを頭に入れておく必要はあるかもしれないが…

ま、楽しきゃいいじゃん!



「気狂いピエロ」(1965年)



『大型連休は、人生相談』

ジャケット…

2006年04月27日 | Weblog
その昔、レコード時代には“ジャケット買い”というものがあった。
サイズが小さくなったCDでは考えられないかもしれないが…
中身はどうでも良くてジャケットのデザインのみで購入。
部屋に飾ったり、インテリアの一部としての存在価値もあったのです。
有名なデザイン会社がガンバッてたりして…ヒプノシスとかね。
ジャズ系は洗練されていて、
ブルースやソウルは少々バタ臭かったですかね?!
僕の場合は貧乏性というかやはり中身第一で
ジャケットが良ければラッキーといった程度。

意識してジャケットを見るようになったのは、
もう少し後になってからですが、良いのがあるんですね。
特にこの2枚は大好き!中身も当然、サイコ~です。



まず、ポール・サイモンの「There Goes Rhymin' Simon」(1973年)。
サイモンとガーファンクルのツッコミの方(違うか)
これは個々の曲のイメージをグラフィックで表現しているんですね。
これ、相当ウマいです。
素晴らしいデザイン・ワークで同業者としては嫉妬レベル8くらいかな?
そして、この頃からワールド・ミュージックをやってるんですね!
ビックリです。音楽性はさすがに凄い。
ギターも上手いし、レベルがちょっと違いすぎますね。
彼はオタク…いや天才です!



そしてジョニ・ミッチェルの「夏草の誘い」(1975年)
才女とはまさにこの人のこと。
ジャケットの絵とデザインも自分でやってます!
この才能は本当に素晴らしい。
画家としてもデザイナーとしても詩人としても超一流。
もちろん歌い手としても…凄すぎる。
まず食うには困らん。何をするにも意識が相当高いと思われる。
中身も凄いです。ずらりと並んだ第一級のジャズ・ミュージシャン。
レコード会社は売れ線狙いで甘~いラブソングを常に希望するのですが、
完全に無視して独自路線行ってます。
勇気あります!立派です!!
最近あまりのレコード会社のアホさ加減に切れて
さっさと引退してしまいました。
拍手喝采!まさにアッパレ!です。

ジョニ・ミッチェルについては
またの機会に詳しくご紹介したいと思います。
とても好きなので…



『おこしやす!人生相談』

キューブリック その1…

2006年04月26日 | Weblog



「時計じかけのオレンジ」(1971年)
近未来バイオレンス映画。
こんなの観たことない。10代のガキには刺激キツすぎ!
高3の時、興奮して眠れなかった記憶がある。
カッコいい!何もかもが…
もしも、僕が映画監督ならこんな作品を作りたい。
センス抜群!突出している。
大きな画面で観ることをお薦めしたいです。
セットの細部もとても凝っているので。(特にレコード店のシーン)
以前、一番好きな映画監督はフェリーニと答えましたが、
一番嫉妬を覚える監督がこの人、スタンリー・キューブリック。



近未来のロンドン。
アレックスをリーダーとする
白いツナギに黒いハットの4人の不良グループ。
残酷な暴力にあけくれる日々。
仲間の裏切りで刑務所に入り、実刑判決が…
この辺で止めておきます。
ここからです、面白いのは。
観ていない人、特に10代後半~20代のクリエイター諸君にはお勧めです。
一人で観た方が無難かもしれません。
暴力やエロいシーンがけっこうエグいですから。
誰かと観ていたらちょっと気まずい雰囲気になるかも?

音楽の使い方もホントに上手い。
ベートーヴェン「第九」
ロッシーニ「泥棒かささぎ」「ウィリアムテル序曲」
エルガー「威風堂々」 ほか
クラシック音楽をこんな使い方しているなんて、
驚くというよりそのセンスに脱帽。
有名なミュージカル映画「雨に唄えば」の曲の使い方もすごい!
なんと暴力シーンに…唖然!



アレックス役のマルコム・マクダウェル◎。
いかにもこの役にピッタリの面構え。
ヤバそうなところがメッチャ雰囲気出ています。
「If もしも」(1968年)という映画にも出ていた。
リンゼイ・アンダーソン監督。
イギリス学園もののバイオレンス映画~こちらも必見。
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。

キューブリックといえば、「2001年宇宙の旅」(1968年)。
今後、ご紹介したいと思います。
「博士の異常な愛情」(1963年)、
「シャイニング」(1980年)も機会をみて。
しっかしすごい監督ですわ!



『やってます!人生相談』


『人生相談』続けます…

2006年04月25日 | Weblog
早速『ossiの人生相談』にご相談、
誠にありがとうございます。
これからもこのブログで続けていきますので、
ブログの話題が何であれ、
お悩みが発生したら、いつでも書込みしてください。
よろしくお願いいたします。


「オーラT」です。どう?

夏に向けてTシャツ計画中です。
名付けて「オーラT!」白地と黒地の2タイプ。
これさえ着ていれば「幸運はあなたに…」なんて、
相当うさん臭いなぁ。
ナゴド阪神戦応援ツアーなんかも…(一人で行け)
阪神に「オゥラーーーーーッ!」と気合いを入れるんです…(最低!)

事務所の方も着々と準備を進めています。
これは冗談ですけど、
お気軽にご相談お待ちしております。


雰囲気作りも着々と。

気持ちが楽になっていただければいいのですが…
頑張ります。


ossiの人生相談 始めます…

2006年04月24日 | Weblog

街を歩いているとよく道を聞かれる。
自転車に乗っていても呼び止められることがある。
わかる範囲で丁寧に教えてあげることにしているが、
知らない所もあるし、とんでもなく遠い所が目的地の人もいる。
「どうして今こんな所にいるんですか?」と逆に訪ねたくなる。

先日は三越の角でご夫婦らしき年配の方から芸文の場所を聞かれたし、
近くのコンビニ前の交差点で制服姿の女子校生にフレックスビルはどこかと訪ねられた。
そのビルは背が高くて見えていたので、指さして教えてあげた。
オバサンが栄で伏見方面はどっちだとか、
就職活動中らしき女学生が地図を見ながらオフィスの場所を聞いてきたり…

いくら何でも多過ぎやしないかい?なぜなんだろう?

1.体型などからこの人は道を聞いても大丈夫と思わせる
2.どこか身のこなしにスキがある
3.たまたま近くに居合わせただけ
4.しょっちゅう出歩いている
5.人を引き寄せるオーラが出ている

「んっ?」

「……………」

「オーラ?」

「これだっ!」

大安吉日、本日より『ossiの人生相談』を始めます。
あなたのお悩みに答えちゃいます!どんな悩みでもいいですよ!
これも世のため人のため。
皆さん、どうかお気軽にどうぞ!


看板はこれ。
キャラクターは「オーラ君」です。ヨロシク!

根本的な解決にはならないけれど、
肩の重荷を少しは軽減できるかもしれません。
お茶でも飲みながらどうですか?
このブログでもいいですよ。
匿名でも何でもOK。秘密厳守は当然ですね!

「ところで相談料はいくらなの?」
「30分1000円ですが、何か?」
「たっか~っ!そんなもん誰が行くんじゃい、このタコ!!!」
「あきませんか?じゃぁ、お試し無料でいいです」

これ本気なので皆さんよろしくお願いします。
もちろんタダですよ。気晴らし程度に。
近年稀にみるナイスな思い付き!
面白そうな展開だと思うんですが…どんなもんでしょうか?


イーディ…

2006年04月21日 | Weblog

アンディ・ウォーホル。
1960年代ポップ・カルチャーのスーパー・スター。
シルクスクリーンの肖像画は
有名人なら誰もが自分の顔のものを欲しがった。
値段はいくらでもいい…
羨ましいかぎりですが、この人どこかキワモノというか
胡散臭さがつきまとったのも事実。


「イーディ~'60年代のヒロイン」(筑摩書房)
ジーン・スタイン/ジョージ・プリンプトン共著

イーディ・セジウィック。
1965年度「ガール・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた
時代のミューズ、トップ・モデル。
セジウィック家は代々アメリカ東部の大金持ち。
上流階級の超お嬢様で何の不自由もない、と思いきやそうはいかない。
19歳で精神病院に入院。その後、2人の兄が自殺や事故死。
アンディ・ウォーホルと出会い「ファクトリー」※へ。
誰もが憧れる時代のヒロインとなる。


「ライフ」1965年11月号

この本は著者のジーン・スタインが
丹念にイーディに関わった250人にインタビュー、
その証言をまとめたもの。
自伝物としては珍しい証言集だが、
話し言葉の文体が、当時の様子を生き生きと浮かび上がらせる。

イーディはその後、ウォーホルの元を離れ、ボブ・ディランと交際、破局。
25歳で実家に戻るも再び精神に異常をきたす。
その後、結婚をするが28歳で死去。

健康的な女学生時代。
社交界のお嬢様時代。
そしてスーパー・スター時代。
「時代を駆け抜けた」などと言われているが、
僕はこの人は普通のお嬢様で
特に何がしたかったわけでもなかったと思う。
お嬢様はそもそも野心を持つ必要などない。
名家にありがちな家系的な歪みや1960年代という時代、
強烈な個性を放つ面々と関わったことで、
自分自身がよく分からなくなったのではないだろうか?
そして薬物に依存…
孤独であったことは間違いないであろう。
話の合う人はいなかったろうし、気の休まる場所もない。
結婚した時の憑き物が取れたような
清楚で田舎臭い笑顔がとても印象的。

「彼女はもういない。」帯のキャッチ・コピーが素晴らしい。

※「ファクトリー」とはニューヨークのウォーホルの工房のこと。
 または、そこに出入りしていた人たちの総称。
 ヒッピーやプー太郎、自称詩人や芸術家にゲイ。ワケの分からない連中が集まっていた。
 シルクスクリーンの刷りを手伝ったり、アンダーグランド映画を作ったりしていた。


はっぴいえんど…

2006年04月20日 | Weblog

日本のロックなどを、そろそろ。
ひらがなで「はっぴいえんど」。
彼らは何をやろうとしていたのか?
日本語でロックをやろうとしたんですね。
成功したかどうかは、
僕の中ではよく分かりませんが、(ヘンなのもある)
このグループは今や伝説です。


セカンド・アルバム「風街ろまん」(1971年)
たまに聴くと良いメロディーに「はっ!」とする。
僕はこのバンドにとても“関東”の空気や匂いを感じる。
当時、関西にはブルース・バンドが多かった。

まずはメンバー紹介。

ボーカル・ギター●大瀧詠一
ギター●鈴木茂
ベース●細野晴臣
ドラム●松本隆

すごいでしょ!このメンツ。
その後の活躍といったら…まさに日本のロックやJ-POPの草分け。
後進バンドへの影響力は絶大なものがあり、今でも好きな人が多い。
フォークは日本語で、コピー中心のロックは英語で、とくっきり分かれていた時代。
曲は影響を受けた欧米のロックやポップス調で歌詞が日本語。
融合させたんですね、日本初?
言葉遊びっぽいものやお経までやっている。
大瀧さん、やっぱりすごいわ!


表紙はもちろん矢吹伸彦のイラスト。
矢吹さんといえば「ニューミュージック・マガジン」と
やっぱり「はっぴいえんど」ですよね。

ここで本を一冊。「風都市伝説」(音楽出版社)
「風都市」とは1971年に若者4人で作った音楽プロダクションの名称。
今は音楽業界から身を引いているそうだが、
飛躍的に日本のロックやポップスのレベルを引き上げた功績はとても大きい。
関わったいろんな人が「風都市」に寄せた証言集がこの本。
「はっぴいえんど」の事も詳しく書かれている。
「ムーンライダーズ」の鈴木慶一やユーミン、大貫妙子なんかの証言も…
これはとても興味深く読んだ。
当時の音楽業界の事や音楽ビジネスの難しさなどがよく分かる。
何といっても1970年代前半に漂っていた街の空気感が伝わってくる。
それほど昔ではないけれど、
タイムマシンがあればちょっと覗いてみたい時代ですね。


山名文夫…

2006年04月19日 | Weblog

オシャレ!
そしてすごくモダン!



この人知ってますか?
名前は知らなくてもポスターやロゴマークは見たことがあるはず。
資生堂のロゴマークは特に有名。
この時代にこんな人がいたなんて。
彼は資生堂のアートディレクター、デザイナー、イラストレーターを長く務めた人。
どうも僕はこういうカタカナの職名が好きではない…どうでもいいけど。
1933年には伝説の欧文雑誌「NIPPON」も手掛けている。
ビアズレーやアールヌーボーの影響が見うけられる。

戦争もあったし、日本は貧しくてあたふたしていた時代なのに
この豊かさと垢抜け具合は一体何なんだ?
“欧米に負けない化粧品を” と意気込んでいた
資生堂・社長の福原信三との出会いが大きかったのであろう。



僕は画集を2册持っていて、近くに置いてよく眺めている。
白黒作品では繊細な描線と白と黒のバランスの良さ、
カラー作品では大胆な構成と色使いの素晴らしさに目を奪われる。
“愛おしくなる感じ” とでもいうのかな?
本人はすごく厳しい人だったそうですが、当然ですね!

ロゴマークも数多く手掛けている。
見たことあるものばかり。



●簡単に経歴を
1897年和歌山生まれ。
化粧品会社傘下のPR・出版社でキャリア・スタート。
資生堂入社。
日本工房にて「NIPPON」創刊。
資生堂の広告デザインを手掛ける傍ら、
多摩美術大学教授などを務める。
1980年、83歳で没。

軍人で無骨な父が付けた優しいイメージの「文夫」という名前に愛着を持ち、
亡くなるまで作品にAYAOのサインは欠かさなかった。
山名文夫のほぼ全作品を収録している
掛川の資生堂企業資料館にはぜひ行ってみたい!


山の手…

2006年04月18日 | Weblog

僕の通っていた大学には(鼻につく?)山の手育ちや
帰国子女もたくさん通っていた。
僕は大阪の下町育ちで東京では品川区のボロいアパート暮らしだったので、
当初、カルチャー・ギャップに大いに悩まされることになる。
「こいつら全然オモロないわ~」などと言いつつも、
かなり気後れしていたのも確か。東京はアウェーだしね。
こうして引きこもり&オタク路線を突き進んで行くわけだが…当然でしょ!
しかし、時間が経つにつれ良い友達もできたし、
小粋なガールフレンドなんかもちらほらと。



話してみると、奴らは背負っているものも大きいし(親が立派)、
家の締め付けなどもかなり厳しいらしく、
こちらが思っているほど羨ましい世界ではないことがわかってきた。
逆に僕のような自由気ままでシガラミのない生活がしたいということも…
こうして当初抱いていた「気後れ感」はだんだんと薄れていくことになる。
温度差は解消されないけれど、これは育ち方や環境が異なるので仕方ない。
後はハッピーでウハウハの学生生活…なんて
そうは世の中うまくいかない!



ここで僕が感じた“関東山の手お嬢様”の特徴を挙げると
●しっかりとした価値観を持っている。
●意志が強く感情のブレがない。あるいは人には見せない。
●相手の目をシッカリと見つめて話をし、自分の意見をハッキリと言う。
●強固で幅広いネットワークを持っている。
●勉強熱心な素振りは見せないが成績はとても良い。
●何事にもソツがなく絶対に恥はかかない。
●いい加減な事やあいまいな事には拒否反応を示す。
●冗談が通じない。特に関西ネタは120%ダメ。
●買い物は母親と行く。
●我慢強いが限界を超えると場所がどこであれ泣く。
 
 クレームが来そうなのでこのへんで。
 もう少しあるんだけど…

東京と横浜の子では雰囲気やノリが違ったりして、(ファッションなど)
そのあたりも慣れてくると興味深い。

今ではこういう人たちと関わっていくのは少々気が重い。
間違いなく良い暮らしをしているであろう。
蕎麦屋あたりでゆっくり話したい気もするけど…

「あなた、まだそんなことやってるの?」
決まってそう言うに違いない。


犬山城…

2006年04月17日 | Weblog

行ってきました。国宝・犬山城。
前々から行きたかったのですが、やっとこさ昨日。
このお城は最高ですね。
僕が頭の中に描いている日本のお城のイメージそのままなのです。
大きさといい、地味なたたずまいといい。
名古屋城(嬢×)や大阪城はどうも大き過ぎて…
エレベーターも興醒めですし。
外から眺めている分には壮麗で素晴らしいのですが。


お城で国宝は4つだけ。そのなかでも一番古い。

ここは1584年の小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉が拠点にしたところ。
大阪から12万人の軍を引き連れてやってきたとか、スゲェー!
天守閣から見える小牧山には徳川家康の軍勢が…緊張感高まりまくり!
広大な濃尾平野や木曽川、岐阜城までもが見渡せる。
これは戦国歴史好きには最高のロケーション!
ヨージ・ヤマモトがデザインしたような甲冑もあって、超カッコいい!
日本人の美意識の高さはやはり相当なレベル。

犬山は桜が美しい所で、もう一週間早ければよかったと思ったけど、
葉桜でも十分美しかったし、堪能することができた。
観光地としても案内所などもあり、
訪れる人へのサービスもよく行き届いている。
外国人の観光客がたくさん訪れていた。
帰りに地酒の「荵苳酒(にんとうしゅ)」を買いました。
紹興酒のような味わい~ロックで飲むといけそう。


小島醸造という酒屋さん。良い感じです。

お酒も陶器に入っていて渋いです。

さぁ、次は犬山モンキーパークへ行こう!

今、NHK大河ドラマでやっている「巧名が辻」は
この時代なので興味のある方(僕だけ?)はぜひ!
実は…長澤まさみにぞっこんなんだが…


読書…

2006年04月14日 | Weblog
どこでどう間違えたのか幼稚園(親の意向?)の時から高校3年まで
ビッシリとスポーツをやっていた。
水泳に始まって野球にハンドボールにラグビーまで。
信じられないでしょ?!
それもかなり厳しく…今思い返してもシンドかったなぁ。
ドンくさいのに我ながらよくやったもんだ。
今の体型は言いっこなしということで。
当然、頭の中も体育会で恥ずかしながらまともに本を読んだ事がなかった。

大学に入ってこれはいかんと思い立ち、
1年の時には図書館に入り浸ってロシア、フランス、英米文学を片っ端から…
というのはウソだが、文学部の授業にはよく出席していた。
しかし、席は法学部…これが後々苦労することになるんだが~今回は省略(多汗)


T・カポーティの短編集。
これでハマった。今だにパラパラやってます。

2年になり、何か表現することがしたくなって美術クラブに入った。
居心地が良いところでグラフィックなどに興味を持ち出したのはこの頃から。
本もけっこう読んでいた。
英語の授業で好きな先生がいて、トルーマン・カポーティを原書でやるんだが、
あまりの文章の美しさにびっくりしてしまい、
コツコツと辞書を片手に自分なりに訳したりしていた。
韻を踏むというんでしょうか、単語の語尾の音が揃っているんですね。
これは日本語訳ではちょっと出せない。
日本語でも感動するんだから原書の素晴らしさといったらそれはそれは。
スタインベック、フォークナー、サリンジャー…モームはよく解らんかったけど。
中でもフィッツジェラルドの文章は格調があり素晴らしいと思った。
元々、欧米の音楽や映画が好きで
中学時代からビートルズなどの歌詞をいい加減に訳したりしていたので
わりとすんなり抵抗なく入っていけた。
これらの作家は映画化された作品も多いので二度楽しめることになるし、
よく解らなかった所を確認できることにもなる。
登場人物の名前などがゴチャゴチャになるんですね。
しかし、ずいぶん暇だったんだなぁ、当時は。


フィッツジェラルド渾身の一作「グレート・ギャツビー」の映画化。
映画の方は普通?
1920年代の時代考証とラルフ・ローレンの衣装はGood。

現在は長い小説を読む根気がない。
仕事中心の生活だからなのか?いわゆる活字離れですね。
自分の事で精一杯で他人の私小説まで付合っている余裕がないのだ。
短・中編やエッセイなどは好んでよく読んではいるんだけれど、
日本のものなどまとまったものが読みたいと思う。
一ヶ月くらいどこかにこもって読書三昧なんて…いいですな。
でも、これは年寄りになってからでもいいかな?!

さぁ、週末!読書しようっと。
仕事でしたか!


フェリーニ…

2006年04月13日 | Weblog


一番好きな映画監督は誰?と聞かれると、
ちょっと迷うけどフェリーニと答える。
一番好きな作品は?と聞かれると、
ちょっと迷うけど「アマルコルド」と答える。
「ローマ」や「サテリコン」もいい。「道」はそうでもない。
『甘い生活』はスペシャル&別格なので別の機会にご紹介したいと思います。
フェリーニ映画の作曲家ニーロ・ロータについても後ほどゆるりと。


フェリーニの原風景「アマルコルド」

イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニ。
彼の映画にはどこか大きなものに包まれているような安堵感がある。
ちょっと可愛らしくてユーモラスなところが好きだ。
どこの国の人間でも考えることは似ているんだなと感じる。
適当でよいところは適当に流す…セットも適当でいいや。
そのあたりの割切り方がとても好き。


「8 1/2」のポスター。グラフックがいいぞ。
平日の映画館ではサラリーマンもさぼってよく寝ている。
イビキはなんとかならんかねぇ?!

「8 1/2」が最高傑作だ!という人が多いけど、
僕は3~4回は観に行っていると思うがまともに観たことは一度もない。
いつも同じ所で寝てしまうのだ。風呂場のシーンで。
体調悪かったのかなぁ?そして同じところで起きる。
映画監督が現場で悩んで独白しているところで…結局訳がわからない。

かつてイタリアを旅した時にフェリーニの故郷に立寄った。
イタリア東部の海辺の街リミニ。
ドイツ人のお年寄りの団体がよく訪れる保養地らしい。
日本でいうと茅ヶ崎や大磯といったところか?
ちょっぴり商業的で人工的な感じもするリゾート地である。
しかし、昔は気候も温暖だしのどかなところだったんだなと想像できる。
彼の原風景はここから眺めるアドリア海の景色だ。
「アマルコルド」はフェリーニの幼少時を回想する映画なので舞台はずばりここ。
映画に出てきた街一番のグランド・ホテルもあった。
実はローマの撮影所(チネチッタ)でセットで再現したんだけれど…
ホテルで自転車を借りて、街や海に出かけたら気持ちの良かったこと。
「アマルコルド」に出てきた所を探したがどこにもなかった。
後で知ったのだが、撮影は別の場所で行ったとのこと~ちょっと残念!
でも、「ここで育ったんだな。ふんふん。」

こういう旅行はとても楽しい。


ドアーズ…

2006年04月12日 | Weblog
この目付き、このたたずまい、この雰囲気、ただ者ではない!
これがデビュー・アルバムのジャケット写真とは…?
信じられん!ちょっとそこらのバンドとは違いまっせ!


ジャケット裏面。
デビュー作でいきなりこれですか?!すご過ぎる!
驚くべき知性と音楽性。「ジ・エンド」はラストの曲。

知覚の扉が拭き浄められるとき
万物は人の目にありのままに、無限に見える

ウイリアム・ブレイクの詩の一節。
この「知覚の扉」から名付けられた「ザ・ドアーズ」。
UCLA出身のインテリ4人。頭のデキがまず違う。
1967年のデビュー・アルバム「ハートに火をつけて」。
これが半端じゃない。
知性的で挑みかかるような野心、あるいはゆっくりと自らの肉体を焦がす匂い…
そういうものを感じさせるアルバムだ。

こいつら危ない。ブレーキが効かない。行くところまで行く…それは死だ!
リーダーでボーカルの“カリスマ”ジム・モリソンは
暴力的でスキャンダラスな強烈な輝きを放ち、
わずか27歳でパリで客死。(心臓発作?麻薬中毒?)
レコードを聴いていてもこの危険さがビシバシ伝わってくる。


かなりビビッたこの映画。

「地獄の黙示録」(1980年)
フランシス・フォード・コッポラ監督。
ベトナム戦争ものの傑作。強烈すぎる映画だ!
戦争ものというよりも「異文化の衝突」を描いたというべきだろうか?
この映画はとても好きで、約1時間もの未公開シーンを追加した
「完全版」も観にいったが最初の劇場版の方がメリハリがあって良かった。
キルゴア中尉のキレ具合が当時のアメリカ(今も?)を象徴している。


キルゴア中尉役のロバート・デュバルがとても良い。

オープニングからドアーズの「ジ・エンド」。
ヘリコプターからナパーム弾でベトナムの地上を焼き払うシーンだ。
もういかん。この映画のトーンに入り込んでしまった~出口はない。
CCRの「スージーQ」、ローリング・ストーンズの「サテスファクション」、
そしてワーグナーの「ワルキューレの騎行」。
選曲も素晴らしい。

そしてエンディングにまたもドアーズの「ジ・エンド」…
ふうーーーっ。しっかし凄いなこれ。ちょっとくたびれた。
「今日、晩ご飯いらんわ!」というような心境になった。

ドアーズは3人で今でも活動を続けている。


そんなバカな…

2006年04月11日 | Weblog
バカな映画を見るのは楽しい。
大のオトナがマジでバカをやっている映画が好きだ。
バカはバカでもそこには作り手のセンスと気品がなくてはならない。
上質な大人が集まってバカをやると確実に“化学変化”が起きるのだ。


僕の中ではシリーズ最高傑作???

「007 カジノロワイヤル」(1967年)
これはご存じジェームズ・ボンドの007シリーズなのだが、
雰囲気がちょっとどころか全然違う。
ハチャメチャなのだ。そんなアホな…そんなんでいいの?
なんとジェームズ・ボンドが男女あわせて7人も出てくるのだ。
監督が5人も代わったというか、5人がかりで作ったというか…?
お金も相当かかっていて、見ようによれば贅沢な映画なのである。
遊びすぎてパロディもスベっていて企画倒れでけしからん!という人も多いが、
僕はとても“余裕”を感じて大好きな映画なのだ。

悪役がオーソン・ウェルズ。まずこれだけで観に行くだろう。
ピーター・セラーズにデヴィッド・ニーブンにウッディ・アレンなどなど
出演者も超豪華!
そしてボンド・ガールが出るわ出るわ…とびきりの美女ばかり
特にウルスラ・アンドレスには参った。
世の中にこんな人がいるのか?というくらいの存在感!
なんと贅沢な…けっこう良いじゃないか、ということになる。
そして音楽がバート・バカラックとくれば文句なし。
このサントラは今でも愛聴盤である。


明日が休日で夜中に酒を飲みながら観るのには最適の1本。

そしてもう一本。
イタリア映画「黄金の7人」(1965年)
ほんとバカ!
7人のイタリア人がジュネーブのスイス銀行の金塊をいただくという話。
イタリア人が本気出してもロクな事がないということが分かった。
でも、すごくオシャレな映画なんですね。
ファッションも良いし、当時のジュネーブやローマの街並も良い。
野外ロケがものすごく成功していて、あの時代が好きな僕にはたまらない。
作り手の余裕が感じられて、サントラの出来も抜群!
そして、ロッサナ・ボデスタという女優さんがメチャきれい!
このDVDは見つけたら即買いですな。


パタゴニア…

2006年04月10日 | Weblog

このブランド好きです。
またまたミーハーな…
街では若者がよく着ているのを見かけます。
ジーンズとうまく合わせてますね。

僕はフリースなどのアウターも好きですが、
肌着のようなインナーも愛用している。
アウトドア専門なので新素材やら新機能が凄いんです!
冬山でちょっと間違えば死んでしまいますから。
汗がすぐに乾くとか体温を逃がさないとか…
こういう実用的なところが好きな理由です。
一度着ると心地良さに手放せなくなる。
デザインや発色も良いし、山をモチーフにしたブランド・マークも良い感じ。
僕がよく行く千種区の古着屋さんにもたくさん入っている。
近頃はアロハも出してますね。
「パタロハ」というかわいいブランド名で。


環境に配慮して日本で初めて大豆油インクで印刷した雑誌。
今では当たり前。
Patagonia Presents「How to Break the Rule A to Z」(1998年)
エスクァイア日本版 臨時増刊号
(エスクァイア マガジン ジャパン刊)

創始者のイヴォン・シュイナードは、クライマーでサーファー。
カウンター・カルチャー世代。
「ラブ&ピース」ヒッピーだったんですね。
当然、日本の禅の影響も受けけている。
独学でクライミング用品を作ったのが始まりで、
1971年にカリフォルニア州ベンチュラに1号店をオープン。
ここは現在本社になっているそうです。
あれっ?誰かに似ていませんか?
そうです。アップルのスティーブ・ジョブス!
既成のルールをブチ壊し、体制に背を向けて(ヒッピーの思想)、
自らの道を歩んで成功したという生き方に惹かれます。
このブランドの成り立ちと思想に共感を覚えるのです。


東洋思想の影響を受けた初期のカタログ。

環境に対する考え方も先進的でした。
リサイクル素材を使ったり、
オーガニック・コットンを使った商品を出したり、
収益の一部を環境保護団体に寄付したり、
今では当たり前ですが、パタゴニアは早かった。
直営店でも無駄でゴミになるので、
包装袋はなるべく使わないようにしているようですね。