in my room

静かなパラダイス

山名文夫…

2006年04月19日 | Weblog

オシャレ!
そしてすごくモダン!



この人知ってますか?
名前は知らなくてもポスターやロゴマークは見たことがあるはず。
資生堂のロゴマークは特に有名。
この時代にこんな人がいたなんて。
彼は資生堂のアートディレクター、デザイナー、イラストレーターを長く務めた人。
どうも僕はこういうカタカナの職名が好きではない…どうでもいいけど。
1933年には伝説の欧文雑誌「NIPPON」も手掛けている。
ビアズレーやアールヌーボーの影響が見うけられる。

戦争もあったし、日本は貧しくてあたふたしていた時代なのに
この豊かさと垢抜け具合は一体何なんだ?
“欧米に負けない化粧品を” と意気込んでいた
資生堂・社長の福原信三との出会いが大きかったのであろう。



僕は画集を2册持っていて、近くに置いてよく眺めている。
白黒作品では繊細な描線と白と黒のバランスの良さ、
カラー作品では大胆な構成と色使いの素晴らしさに目を奪われる。
“愛おしくなる感じ” とでもいうのかな?
本人はすごく厳しい人だったそうですが、当然ですね!

ロゴマークも数多く手掛けている。
見たことあるものばかり。



●簡単に経歴を
1897年和歌山生まれ。
化粧品会社傘下のPR・出版社でキャリア・スタート。
資生堂入社。
日本工房にて「NIPPON」創刊。
資生堂の広告デザインを手掛ける傍ら、
多摩美術大学教授などを務める。
1980年、83歳で没。

軍人で無骨な父が付けた優しいイメージの「文夫」という名前に愛着を持ち、
亡くなるまで作品にAYAOのサインは欠かさなかった。
山名文夫のほぼ全作品を収録している
掛川の資生堂企業資料館にはぜひ行ってみたい!