in my room

静かなパラダイス

クワイエットルームにようこそ…

2008年08月27日 | Weblog

という邦画(2007年)をDVDで観ました。
面白いな~~~、これは。
これはメチャメチャ面白い!

脚本・監督=松尾スズキ。
そしてクドカン出演!!!
「大人計画」いいっすね!

病院の話。シリアスな話。でも笑える。
このあたりの“微妙な線引き”が上手いよなぁ(感心!)

主演は内田有紀。ええっ?…あの内田有紀?
この人、近頃どんどん良くなってきている!
今回は「汚れ役」を通り越して「壊れ役」。
内田有紀には「健全で伸びやかで健康的なイメージ」があるので、
最初のうちは、どことなく違和感を覚えていたんだが…
しかし、観終わった後では、
この「健全で伸びやかで健康的なイメージ」が
この映画の“救い”となっていることに気づく…という仕掛け。
内容とは相反して、とてもすがすがしい気分になる。
意識的に狙ってますね、そのあたり?!
内田有紀~ほとんどスッピンでも美しい~立ち姿もキレイ。

そして蒼井優ちゃん◎!
ハズせないねぇ、この人は…
何とも言えない存在感、そして華がある。天性だな。
ポッチャリした雰囲気が好きなんだけど、
この映画では役柄上、
ものすごくシェイプされて出てくる。(驚!)
鋭角的…カミソリのような…今回は凄いですゾ!

大竹しのぶ。
今までは(白々しい)大げさな演技が鼻について嫌いでしたが、
今回は◎+α!!!すんません。見直しました。サスガ!
あまりに凄すぎて(上手すぎて)、主役を喰っちゃいましたなぁ。

その他キャスティングもいい。
塚本さんとか庵野さんとか…
しりあがり寿さんも出てる。
ハリセンボンの地味な方、オモロイ!
エンディング曲、LOVESの「Naked Me」。
これがまた良い!ライトなストーンズみたい?!

近頃は邦画がどんどん面白くなってきているようですね。
これは例えると江戸時代の浮世絵のような文化レベルじゃないの?
この映画は一見、いい加減&ハチャメチャな印象ですが、
実は緻密に計算され、制御された知的な演出が光っている。
最近は洋画はちょっと観る気がしない。
どうも大ざっぱさが目につくんです。
日本人の持つ緻密な構成力と美意識、レベルが高いと思います!


弱いのぉ…

2008年08月23日 | Weblog

日本野球沈没!ボロボロ!
残念というよりもシラけましたね。
日本の野球はこんなもんかい?
どことなく男子サッカーと状況が似ているような…?
なんかね、最初からベンチの雰囲気が全然盛り上がっていない。
見ていてつまらないチームなんだよね。
今回はイチローのような“激しいチーム・リーダー”が不在。
お金持ち軍団がお互いに刺激しあうこともなく、
みんな淡々と「シラーーーッ」と野球をやってましたな。
全然打てないし、守備も大ザル…

星野さんの求心力も?
この人、根は“ナニワ節”ですからね。
そういうの通用しないんですわ、世界では…
出る度にボコボコで自信喪失している岩瀬を同点で使うか?
藤川は7回ではなく9回のクローザーだろ?
7回は上原。北京のキーマンは復活・上原でしょ?
上原ならベンチは盛り上がるし、勝機も出たんでは…?

最後にもう一つ。
試合終了後に両国選手が労をねぎらって握手をするのだが、
韓国は選手や首脳陣が星野さんに帽子を取ってお辞儀をしていた。
これは歴史のある日本野球に敬意を表しているからであろう。
しかし星野さんは帽子も取らずに、
悔しさをあらわにしてふんぞり返りながら握手しとった。

フェアプレイの精神もどこかに置き忘れたようですね?
失望しましたぜ!


ソフトボール、どうなの?…

2008年08月21日 | Weblog
オリンピック・ソフトボール。
勝つには勝ったけど…
絶対的エース上野、1日2試合オール完投。
2試合とも延長で合計21回、投球数318球。
今日のアメリカ戦にも出てくるでしょう。
僕には考えられないけど、ね。
打線が今イチで負ければ終わり、
何としてもメダルをという気持ちは解るけど、
投手は上野だけではない。
たとえ負けても“継投”が妥当だと思うなぁ。

チーム・スポーツなのにこれでは
上野一人で取ったメダルになるんではないだろうか?
それでも勝てばいいと言われればそれまでだけど…
チーム・メイトの心境やいかに…?
たまには打線爆発しないとね~アメリカ相手じゃ無理か?

昔、高校野球でまだ弱かった頃の沖縄代表が
夏の甲子園の決勝に残って、
肘を痛めて投げられる状態ではないエースに監督が
「郷土の期待に応えろ!」「腕が折れても投げろ!」
と言って結局敗退した事を思い出しました。
そのエースは将来を嘱望されていましたが、
肘の故障で大学でも苦労して外野手に転向。
プロ入りを果たしましたが消えていきましたね。
状況などは異なりますが、
日本人のメンタリティというのかな?
そういう部分にはどうも共感できません。
合理的かつ科学的な根拠に基づいた「根性」でないとね!

上野とは誕生日が同じ。
この人も起伏に富んだ人生なのかな?
北京で燃え尽きないことを祈ります。


生真面目ではアカン…

2008年08月13日 | Weblog
とまではとても言いきれないけれど、
限界があるんではないだろうか?
オリンピックを見ていてそんな事を感じました。
大舞台に強くて、世界と戦えるのは
基本的に“ヤンチャな奴”
“オンとオフの緩急を自らコントロールできる奴”ではないかな?
要するに「ずっとやる奴」ではなくて、
「やる時にはやる奴」なんではなかろうか…?
そういう奴が本番にピタリとピークを持って来れるんではないかな?
よくわかんないけどね???

さっき栄でお昼を食べてきました。
人はたくさん出ていましたが、交通量が少ない。
街は静かでゆったり…お盆モードです。
暑さを除けばこの感じは悪くない…
ワタシもすっかりお盆モードに突入してしまいましたわ。
仕事あるんだけど…(嘆)


トッド・ラングレン…

2008年08月11日 | Weblog
前回登場したELOのジェフ・リンが
イギリスの“ビートルズおたく”なら
アメリカの“ビートルズおたく”はこの人。
まぁ、トッドの場合は
“ビートルズ”やら“おたく”やらを通り越して“奇人・変人”の域。
まさに金メダル級!ブッチギリです!
いわゆる“変わり者”“危ないオッチャン”なんですが、
押さえる所はシッカリ押さえているという
「頭脳愉快犯」的な“天才”なんですわ(感心)。
「キミたちの好きなのはコレでしょ?」
「でもやらないよ!」といっていつも騙される。
この人は“Macおたく”でもあって
変な映像やら音楽ソフトを作ったりもしていて、
マルチ・クリエイターぶりを遺憾なく発揮。
しっかり他人のプロデュースもやってます。


デビューはNAZZ(ナッズ)というグループ。(1968年)
驚くべき完成度。ジャケットはどこかで見たような?
ビートルズのパクリだけど、実力はビートルズ以上かも?
1曲目の「オープン・マイ・アイズ」からスゴいです。
なんという疾走感!めちゃめちゃカッコいい!


ソロ3作目、超名盤「Something/Anything?」(1972年)
トッドにハマるのはたいていこの2枚組アルバムからでは…?
ええ曲書くなぁ、この人は…といってみんな騙される。


ソロ5作目「TODD」(1974年)これも2枚組。
僕はこれが好きなんです。「ポップ」と「実験」が程よくミックス?!
音楽性の広さを改めて感じさせられます。

しかしこの人は解らない。
ライブをやりたくてプログレ・バンドの「ユートピア」を結成したのに、
ジャケットを含めて“もろビートルズ”といったアルバムを出してみたり…


日本編集のバラード中心のベスト盤。
現在はもっぱらコレをかけてますかな?!

一度だけこの人のコンサートに行ったことがあるんです。
忘れもしない渋谷公会堂の一番後ろの席ですぐ後ろが壁!
人の頭でよく見えませんでしたが、いろいろやってましたよ。
この時はたった一人でやって来たんですが、
映像やら打ち込みやらエレキ・ギター「ギュ~~~ン」やら全部一人で切り盛りして、
「このオッサンようやるわ!」といった驚きの一時でした。
トーキング・モジュレーターなんかも使ってたかな…?

現在、彼はハワイに住んでいるようです。いいなぁ。
しかし、トッドとハワイはどう考えても結びつかない…
アラスカなら解るんですけど、ね。(笑)


Always You…

2008年08月10日 | Weblog

ロジャー・ニコルズとトニー・アッシャーが書いた
「オールウェイズ・ユー」(1967年頃?)という曲がとても好きなんです。
なんともいえない! メチャメチャいいなぁ!
あまりレコーディングされていないようなので、
どうしてこんなにいい曲に日が当たらないのかな?と思っていました。


ロジャーニコルズ&SCOF「フル・サークル」(2007年)

そもそもこの曲の存在を知ったのも、
最近出たロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ(SCOF)の
40年ぶりの新作、「フル・サークル」に入っていたからなんです。
ピアノから始まる優しくて穏やかなアレンジ、そして抜群のコーラス。
さすがにSCOFはとってもお洒落~歌詞も素敵です。

いろいろ調べてみたのですが、やはりあまり知られてはいないようで…


ザ・サンダウナーズ「キャプテン・ネモ」(1968年)

https://www.youtube.com/watch?v=fjlte3uAgKE

ドミニク・ディミエリ率いるザ・サンダウナーズ。
アルバム「キャプテン・ネモ」でこの曲を取り上げています。
トランペットから始まって、絶妙のメロディにコーラス・ワーク!
ドラムがビシッビシッと決まっていて、劇的な印象のあるラブ・ソング。
来ますねぇ、ググッとハートに…メロディがスゴいわ!
このグループは音楽性、演奏力が恐ろしく高いなぁ~いいグループです。
レコード会社が“サイケ・ポップ命”の「レブ・オラ」。
このアルバムは素晴らしくいいデキ◎!ちょっとビックリです!


Olympic…

2008年08月07日 | Weblog
いよいよ北京オリンピック開幕!
4年に1度の真夏の祭典、「日本ガンバレーッ!!!」…
と、言いたいところなんですが…

選手・役員総勢“576人!”だそうで、日本は…トホホ
いくらなんでも、多過ぎないかい?!
まさか税金じゃないよね?!
「国庫補助金」という税金が使われているんですよ!
知ってましたか?
その内、世界レベルは何人いるんだろうか…?
何人テレビに映るねん?
途中棄権やら36位とかいうの、止めてね!

選手はまだいい。
日々厳しい練習に明け暮れているわけだし、
選ばれたからには思う存分、北京で暴れてほしいと思うけど、
問題は“役員”なんですわ。まさか天下り?
この人達はいったい何をしに北京に行ってるんでしょうか?
選手総勢が339人(男170:女169)だそうで、
監督・コーチを入れたらそのくらいの人数になるのかなぁ?

聞くところによると、
“役員”は高級ホテルに宿泊して、観光三昧だそうで?!
さぞ一杯お土産を買って帰るんでしょうなぁ…?

「ガンバレーッ!!! 平和ボケ日本!」
世界レベルは高いですゾ!


ELO…

2008年08月02日 | Weblog
エレクトリック・ライト・オーケストラ…略してELO。
“ビートルズおたく”天才!ジェフ・リン率いる
“電気オーケストラ・ポップ・ロック”バンド。
真夏の打上花火のような…華やかでお洒落で楽しくて…ワクワク・ドキドキ…etc.
そしてググッと心を揺さぶるキャッチーなメロディ~完璧!
こんなグループは見た事ない!
唯一無二のスーパー・グループ。
1970~80年代にかけて、まさに向かうところ敵ナシ!


3枚組ベスト盤「アフターグロウ」。
ホントいい曲ばかり…うっとり(溜息)

さすがにビートルズを研究し尽くしているだけあって、
「フムフム…」と唸ってしまうような素敵なフレーズが次から次へ。
いきなり「エリナ・リグビー」に「カム・トゥゲザー」…そのまんまですがな!
日本でもドラマやCMでよく使われていました。
近いところではフジの「電車男」…「トワイライト」~上手い使い方でしたね!
電飾の秋葉原+おたく男+伊東美咲~現代のおとぎ話ですなぁ。
パフィも「ドント・ブリング・ミー・ダウン」をカヴァーしていましたね。
これは日本の“ビートルズおたく”奥田民生の仕業ですな。



しかし…
当時から感じていたのですが、
“電気オーケストラ+シンセ”の音が聴いているうちに飽きてくる。
だんだんとチープに感じてくるんですわ。
ダンス・ミュージックも意識した作りなので
仕方ないのかもしれないし、
それがなければELOではなくなるんだけれど…
メロディが素晴らしいので生のオーケストラなら深みが出るし、
もっとシンプルにアコギとピアノだけでも十分いけるのになぁ…
そのあたりはジェフ・リンもよくわかっていて、
「トラベリング・ウィルべリーズ」(今回は省略)へと
繋がっていったんでしょうかね?



レーザー光線が飛び交う視覚的なパフォーマンスも圧倒的で
コンサートの人気も超絶大!
一度だけの日本公演は現在でも“伝説のコンサート”と語り継がれています。
想像するに、さぞ楽しかったでしょうね?!